【塾なし合格ワザ】算数が劇的に伸びた10の勉強法-その6-問題集選び編

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算数の問題集選びに悩む日々

算数って問題集を解いたら終わり、解けなかったら見直してその場で解きなおすという使い捨て形式の問題集と思ってませんか?
少なくとも、ぼくはそう思っていました。たしかに学生時代も1度解いた問題集は、段ボールにいれて片づけていました。

解けなかった問題は、ノートに解答を書き写して、
解き方覚えてそれで終わり。

実に「タンパク」な勉強方法です。

いまのぼくが見たら、叱咤しています。
「コラっ、お前はそのあと浪人するんやで」と。

ぼくも中学受験はしましたが、塾で配られていた問題集がほとんどまともに解けなかった記憶があります。正解を見ても、どうやってこの考え方をしたらいいのかわからなかった。

今思えば、解法を応用して展開させていくだけなのにそれすら塾ではきちんと教え込んでくれなかったのです。当時、ぼくの経験上塾は「教室内のトップクラスの生徒」に進め方を合わせるという印象でした。

勉強って、どう進めるものでしょう?

「勉強って、進め方がわからないって」よく相談を受けます。
漠然とした質問ですが、質問が抽象的ということは解決方法が本当にわからないということなのです。(具体的な質問の場合は、後押ししてほしいというサインなのです)

勉強とはなんぞや、と定義から始まるととても面倒ですが
「受検・受験勉強とはなんぞや?」という問いには、ぼくなりのひとつの答えがあります。
答え)
与えられた時間と限られた予算のなかで、
伸ばすべき分野を優先的にわかる・定着するように
繰り返し学ぶこと

なのです。
じゃぁ勉強って具体的にどう進めればいいかというと
2行目:伸ばすべき分野 
3行目:繰り返し学ぶこと
です。
勉強の進め方といえば、この伸ばすべき分野を優先的に繰り返し学ぶ
に尽きます。

伸ばすべき分野とは

伸ばすべき分野というのは、個人の学力やその与えられた時間の残りにもよります。

伸ばすべき分野とは
・6年生の8月いっぱいまでは、何度やってもあまりできない苦手分野
・6年生の9月以降は、過去問を中心にで特にできなかった苦手分野
ということにしていました。

もちろん、これには条件があり「優先的に」というものです。全ての受検・受験勉強が苦手の克服に全時間を注げという意味ではないのです。
白黒つけるものが受検・受験勉強ではないので、このあたりはフレキシブルに。
6年生の9月以降は実践的な勉強が求められます。手元の問題集がいくらできても、過去問に手も足もでないようならやり方を見直さなければなりません。この話は今後するとして、6年生の8月いっぱいまでは、何度やってもあまりできない苦手分野にどう対策していけばいいかというお話になります。

特に、今回のテーマは算数について
かつ、問題集との取り組み方についてお話していきます。

ちなみに、問題集はどれがいいかの判断は「直感」です。
なので、ここに掲載していない、即使わなかった問題集もたくさんあります。
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【算数版】何度やってもできない苦手分野はこの問題集で戦った

わが家が小学4年生ごろから意識的に取り組んできた
算数苦手分野の克服の方法について説明します。

【4年生:2月~3月】

・学校のテストを必ず見せてもらって苦手が無いかチェック
→基本的に学校レベルの内容は問題ない

【5年生:4月~10月】

・進研ゼミの赤ペン先生からの返信を読み込む
・日々の進研ゼミの丸付けで苦手が無いかチェック
→基礎はできている、応用になると途端にできていない

応用対策につながる問題集が必要⇒【下剋上算数】購入
6周も解きなおすという、自分で言うのもなんですが驚異の粘着質解きなおし
とにかく繰り返し解くことで、算数力の下地を作れたと言える。
詳しくは次回以降の記事でお話します。

【5年生:10月~3月】

・過去問に興味本位でチャレンジ
→手も足もでない、最初の大問1で撃沈。父も大問1が解けなかった。
この時点で過去問レベル=入試レベルの問題を解くのはやめておくことに決定。
下剋上算数を解いていくなかで、間違いの多い箇所を発見。
・文章題が解けていない
→途中式をしっかりと書いていない(途中を端折ることもあった)

【途中式も書く問題の答え方がすっきりわかる】を購入
考え方のプロセスに着目して、とにかくきれいな字でわかりやすく
自分の考えている式を書かせる。頭が整理されて、ケアレスミスが減った。
しかも、どこが間違っているか一目なので解きなおしの質が上がった。

【6年生:4月~7月】

・下剋上算数の正答率があがってきた、途中式も書けている。
→繰り返し解くことに飽きてきている

【はしもと式・本当の算数力が身につく問題集】を購入
力試しとして買った問題集。下剋上算数・途中式問題集のおかげで苦も無く
スイスイと解けるようになる。

【6年生:7月末~8月夏休み】

・夏期講習で未知問題に遭遇
→新しい問題集はいらない。とにかく夏期講習を繰り返す

【6年生:8月夏休み明け】

・過去問に再アタック
→ぼちぼちできるようになっているが、50点ぐらい。
・数列、図形が苦手、独特の長文問題が苦手
→とにかく実践系の過去問形式の問題集を探す

【公立中高一貫校適性検査数と図形・思考力で合格】の2冊を購入。
ほぼ公立中高一貫校の算数対策はこの2冊と過去問でしか補えない。
あとは模擬試験の解きなおし。特に図形問題・長文読解のような文章で構成された考える問題ばかり。本番に向けてとことん解きまくる。

9月以降はもう問題集は買っていません。

そして、夏休み明けの模擬試験では

算数の成績がグッと伸びていた。ようやく合格圏内に入っていました。
その後もう一回模試を受けたが、その時は少し成績を落としていました。。。
いずれにしても、できなかった問題をひたすら解きなおすだけでした。
さほど一喜一憂はしなかったのです。

そして、受検本番まで、相対評価することなく
ただ過去問と模試系の解きなおしを中心に取り組んだのです。
算数の問題って、パターン化されています。
過去の問題を解き続けるってことは、パターンにはめる型を習熟しているような工程なのです。
さいごに
この算数を伸ばすにあたっては、
「受検・受験勉強とはなんぞや?」という問いの答えをもう一度読んでください。
【答え】
与えられた時間と限られた予算のなかで、
伸ばすべき分野を優先的にわかる・定着するように
繰り返し学ぶこと

合格の秘訣はここにあると思うのです。
さて、今回の10の勉強法まとめますよ

【塾なし合格ワザ】算数が劇的に伸びた10の勉強法-その6-問題集選び編

【その1】伸ばすべき分野を分析すること
【その2】伸ばすべき分野はその学年(残り時間)や学力状況で判断する
【その3】残り時間の使い方はトンビの戦い方を参照する
【その4】問題集の良しあしは買わないとわからない、直感を信じる
【その5】良い問題集がわからなければ、トンビの戦い方の問題集を参照する
【その6】問題集は一度に沢山買わない、その状況に合わせた買い方をする
【その7】問題集を1とおり解き終わったら、子どもと会話して2周目に入るか決める
【その8】できなかった問題をストックして、解けるようになるまで取り組む
【その9】問題集には過去問・終わった模擬試験も含まれる
【その10】時間配分の優先順位は以下のとおり

■6年生8月いっぱい■
苦手を克服するして伸ばす>得意をさらに伸ばす

■6年生9月以降■
苦手を克服するして伸ばす<得意をさらに伸ばす

【おまけ】6年生がこの記事を読んだら多少ぞっとするかもしれない

9月以降に苦手に取り組んではいけないうことではないです。その苦手が頻出問題で得点差がつくなら、取り組まざるを得ないのです。でも、それを9月以降にまわしているということは、少し歩みが遅めかもしれない。

時間は有限です。だけど、捻出はできます。しっかり寝て、食べて、学校にも行って、塾にも行ってても時間はどこかにある。そこに気づくか気づかないか、目をつむるか目を開くかの違いです。
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