【無料公開】【塾なし合格ワザ】国語を徹底的に強化する10の勉強法-その1-国語のカタチ編‐

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国語の長文読解対策って、そもそも存在するんですか?

「国語ってどうやって勉強したらいいかわからない?」
そんな声がいつも聞こえてきます。
「読書が好きだから、国語力がついて、長文読解もできるでしょう。」
なんて思って塾に入ったら、どうにもこうにも国語だけは伸び悩みなんてことに遭遇していませんか?

五年生だと、まぁこれから伸びるでしょう、なんて思っていても
六年生になっても、さして国語が伸びない。。模試でも成績にムラがある。

これってなぜでしょうか?

個々の原因がわかれば、対策もできるってもんです。
今回の記事はルービックキューブの中にもありそうです。

国語の入試問題を分解してみましょう

国語って、一般的には
・【知識】漢字、語彙、ことわざ、慣用句問題(たまに選択式)→とても簡単

・【論理】接続詞問題(選択式)→簡単

・【読解】あてはまる語(抜き出し式)→読めばできる

・【読解】あてはまる言葉(選択式)→慌てずに読めばできる

・【論理・読解】本文の説明と合う・合わないを選ぶ(選択式)
 →消去法も駆使して

・【読解・記述】関連する事柄を説明する問題(記述式)→難しい

・【読解・記述】傍線部の内容を説明する問題(記述式)→難しい

・【読解・記述】理由について説明する問題(記述式)→難しい

・【記述】作文問題(エグイ記述式)→難しい

といった具合です。
【知識】【論理】【読解】【論理・読解】【読解・記述】【記述】
というチーム編成になっています。

どうも読書をしていれば読解力が身についていて
塾に行って勉強していれば無条件に国語の成績が伸びる
というわけでもなさそうってことです。


国語は論理的に読解する、なんだか数学的

国語って、感情面の機微に敏感な人が得意そうなイメージがありますが
受検国語ともなると話は別です。

受検国語とは「論理」です。国語には接続詞順接・逆接、並列・対比、添加(累加)・説明、選択・話題転換など)がたくさんありますが、ある程度チーム分けできます。

重要なものだけをピックアップしました。
●「順接/補足」=理由をあらわすもの
・だから、結果的に、・なぜなら、その理由は

●「逆説/対比」=反対か比較する
・しかし、だが/一方、逆に

●「言換・例示」=まとめる、わかりやすい具体例
・つまり、すなわち/たとえば、言うなれば
なんだか、論理的じゃありませんか?

接続詞から見る具体的な文の構造

文と文をつなぐ接続詞は、しっかりと話の意味付けをして、話を導いてくれる
案内板のようなものです。(いまいち上手く言えてませんが)

接続詞を見れば国語が得意になるというはなしではなく、
国語とは、独立した文と文が組み合わさって構成されていて
ひとつのまとまりとなるときに、
筆者の主張している文が軸としてあって
例文:お手伝いは率先して行うことが大切だと思います
という主張があったとします

・筆者の主張に対して「順節/補足」で理由を説明
→なぜなら母はいつも忙しいからです

・筆者の主張を支える具体的な文「言換・例示」
→この前、母が仕事が遅くなって晩御飯の準備をしていたとき
私がお風呂を掃除しておいた。それにより、母は食事の準備に集中できて
短時間で料理が作れた。

・筆者と対立している文「逆説/対比」
→しかし、兄は母の手伝いをすることなくゲームばかりしていたので、
母からお兄ちゃんも手伝ってと言われていた。

・筆者が自分の主張を言い換える文「言換・例示】
→手伝ってと言われてから手伝うのもいいが、お手伝いは率先して行うから
相手も喜んでくれて、気持ちのいいものになると思う。実際に私も母から
とても感謝された。

・筆者の意見のまとめ文「言換・例示」
→つまり、お手伝いは率先して行うことが大切である。

とても簡単な作文のような例にしましたが、
テーマは「お手伝いは率先して行うことが大切」=べきである、筆者が主張している。そういった文です。簡単すぎる?
そうです、そのそも国語は「日本語」だから簡単なのです。

この流れを読んでみて、
お手伝いは率先して行うことが大切だと感じませんでした?
これは、筆者の主張を支える具体例や、兄の行動を通じた対比された対象や
母からの感謝の気持ちなどを織り交ぜて、お手伝いを率先して行うことが大切だと論理的に説明しているからです。

国語は論理の構造を理解できたら、あとは同じようなもの

国語はこういった論理・理屈を理解できれば、もっとできるようになります。
このお手伝いという部分が、「森林保護」「傾聴すること」「積極的に学ぶということ」などテーマのワードが変わっていくだけで、基本は同じ考え方なのです。

国語は、論理的な理解をして読み進めるもの。ということがわかれば
これから連載する国語の勉強法についても、スッと理解できると思います。
国語が決して感情や感覚で向き合うものではないと、武器は論理性です。
国語は算数のようでもあります。
「言換・例示」A=B なのか 
「逆説/対比」AvsB なのか
「順節/補足」A→B といったわかりやすい構造なのです。
今回は受検国語は感覚で読み解くものではないと理解してもらえれば十分です。

つまり国語が伸びなかった理由とは

これまで勉強をしっかりしてきたのに、国語が伸びなかった理由は
国語は感覚で解き続けてきたから、算数のような法則性の理解による
「積み重ね学習」ができてこなかったためです。
ここで最初に出てきたルービックキューブにつながります。
ルービックキューブを六面そろえる時は、理論・理屈・論理が必要です。
感覚でそろえることはよほどの手練れでないとできません。
感覚の中に理論・理屈・論理がしみ込んでいるのです。

国語を伸ばすための対策とはまず、この10の勉強法から始めることです。

【塾なし合格ワザ】国語を徹底的に強化する10の勉強法-その1-国語のカタチ編‐

【その1】読書を国語の勉強の代わりにしない(そもそもが異なるもの)
【その2】国語は文章全体の構造のパターン(3つ)を理解する
【その3】小学校の教科書音読宿題はマジメにする
(声に出すと文章の構造が理解しやすい)
【その4】文を読むときは、前と後の文章のつながりを意識して論理的に読み解く
【その5】同じ文章を何度も繰り返し読む方が、国語の構造の理解がしやすい
【その6】受検国語は感覚や感情で解いてはいけない
【その7】読解のコツは、筆者の主張を見つけること
【その8】筆者の主張はタイトル・冒頭に現れていることが多い
【その9】筆者の主張が正しい・間違っているという判断はせず読み解く
【その10】記述問題ができるようになるには、筆者の主張を論理的に理解する
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