推し活に対する目線や考え

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推し活に対して何を目的で推しているのか、楽しんでいるのかはファン個人により様々な理由があります。
自分の推し活スタンスが運営側の意図する形のファンであればお互い良い関係性で推し活を楽しむ事ができますが、最近では運営が意図しない形の推し方や求め方をされることでトラブルも多くなったように感じました。
どこまでが健全なファンでどこからが推し様サイドから嫌がられるファンなのか、それを知っておくことで嫌われファンにならずに推し活を楽しむことができます。
場合によってはどんな推し活をしても必ず不満が出るといった人もいると思いますが、それは個人の思考が原因で作り出していることが考えられます。
反対にファン自身に問題なくマナーを守り推し活をしていても、運営側の体制が軟弱故にまともなファンが損をしてしまっている推し活もあります。
自分が悪いのか、推しが悪いのか、周りのファンが悪いのか、要因を探るうちに楽しめなくなってきているファンも少なくないと思います。
今回は推し活に対するファンの目線や考え、推し活する上での注意点等についてお話していきます。

【ファン目線と消費者目線の違い】

ファンとして推し活に参加している時に、推し様だけではなく運営や会社に対して不満を覚えることがあると思います。
誰か一人が不満を抱くだけのものであればそれはファン個人のエゴだったり思い通りにならないだけの事なので、推し様サイドが提供するものに問題があるとは思えません。
しかし、多数の人が不満を覚えるような形で運営していた場合はファンだから我慢するのではなく消費者目線で本音を吐露してもいいと思います。
推しへの不満は個人的な思考にそぐわないことが原因か、ファン全体に対しての配慮の無さが原因かで意見の正当性が変わってきますが、少なくともファン全体の感じる不満に対しては我慢して抑えるなくても良いと考えています。
ファンは好きな気持ちに加えて応援したい、見守りたいという気持ちで些細なことであれば妥協してしまう部分があります。
その多数の「目を瞑ってくれる人」つまり甘やかしてくれるファンが多いことでファンに甘えた運営方法に特化してしまう推し様も存在します。
そういった推し活である場合はまともな倫理観を持った人からすると居心地が悪く不満が多いと思いますが、それはファンが悪いのではなく運営や推し様の考えに問題があるので自分がおかしいと悲観的にならないでください。
「ファンだったら許せて当然」という気持ちでまともな意見を述べている人を排除しようとするファンも多くいらっしゃいますが、推し様が間違った事をしていたり社会人として恥ずかしい運営をしていた場合にそれが正しいと肯定することは甘やかしであるということは理解した方がいいです。
推し様を応援したり好きになっている以上は全てを肯定するというのはファン目線で、運営や方法に社会的な疑問を持てるのは消費者目線であると考えています。

【消費者目線はファンとして良い?悪い?】

私自身もファン目線から途中で消費者目線に変わった経験があり、私の場合は冷めの前兆だったと思います。
ある時運営のミスがあり、その報告が遅かったことや全体に謝罪が無かったことでお金を払っている立場からすると頭に来るような出来事でした。
周りにもそのことで不満をSNSで吐露している人達が居ましたが、中には「不満があるなら来るな!私は応援してる!」と言っているファンも居て、会社の起こしたミスを許せないなら来るなという極論を言うファンまで現れていました。
実際この事で本当に離れたファンも居たので、擁護したファンはまさに甘やかした上に「客離れを起こした悪人」という良くない印象が推しサイドからもファンからもついていました。
消費者目線のファンは悪いことではなく「良いものに対して対価を払う」というのはごく当たり前のことです。
それを自分で選び買う買わないを判断するのは自立した考えであって、ファンだとしてもそれは正しい選択だと思います。
ファンだから行かなきゃ、買わなきゃ、という自己犠牲を伴う考えは夢中になってる人達が考えた推しへの尽くし方であって、ファンがどういった見方で推し活するかは自由です。
ファンなのに行かないの?ファンなのに買わないの?といった煽りをするファンもいらっしゃいますが、そういった「ファンなのに」という考えは無理に持つ必要はありません。
冷めというよりはまともな倫理観を持った上で推しや推しの会社を見れて居るので、こういったファンが一番健全だと思います。

【消費者目線気取りの自己中ファン】

推し様サイドにとって一番厄介なのがこの手のファンで、実際は消費者意見ではなくエゴが強い自分勝手な思考で正論のように文句を言うファンです。
これだけお金を使ってこれだけ尽くしたのに推しのファンサービスが悪い!という人は多くいらっしゃいますが、推し様サイドはちゃんとその場を設けて提供すべきものを提供していれば問題は無いです。
昨今はファンサービスの質も上がりそれが当たり前と受け取るファンもいらっしゃいますが、あくまでファンサービスは「サービス」であって必ず提供するものとして含まれていません。
例えばライブに行って「推しがファンサをくれなかった最低!」と言っているファンが居たとしても、推し様がそのチケット代で提供すべきものはライブであって、最初からファンサービス付きとは言っていないと思います。
もし仮にサイン会という名目でお金を払って参加したのにサインがもらえなかったら、それは会社が提示したものを提供できていないという落ち度になり100%推し様サイドに問題があります。
しかしサインは貰えたけど推し様がファンサをくれなかったという事を嘆いているのなら、それはファンサイドのエゴでありわがままであると認識した方がいいでしょう。
推し様のファンサービスは本当にサービス精神でやっているので、それを当たり前と思わずファンサービスしてくれる推し様の優しさに感謝をするとこが大切です。
ある意味ではお値段以上の価値を推し様がサービス精神で補ってファンを離れさせないようにしなくてはいけない状況になっているので、推し様サイドも相当な心労があるように感じています。

【推しをホストと勘違いしてはいけない】

推し活の中には推し様との距離が近いものもあり、勘違いしてしまうファンが多く居るのも事実です。
しかし、本来推し様には仕事として提供するものとサービスとして提供するものがあり、基本的に私達ファンは推しの活動を見に行くことが本来の目的です。
ホストであればチヤホヤしてくれたり擬似恋愛をできたりと、それも全て業界的に提供すべきものとして定着しています。
お酒を提供するだけでなく、接待や空間を提供するという場なのでホストであれば投資するたびに当然それなりの対応もしてもらえます。
しかし推し活は推しの活動の場であってファン個人に接待や空間を提供する為の場ではありません。
推し様に対していくら貢いでも私の求める対応をしてくれないと嘆く人は、推し活の場をホストと勘違いしている傾向があります。
ホストであれば通った回数や使った額で相手の反応がどんどん変わっていき自分の求める対応をしてくれるかもしれません。
推し活という最初から接待サービスを提供される確証の無い物に自分で可能性を感じて投資して不機嫌になる事は推し様から見ると場違いな客でしかないのです。
推し様も最初はサービス精神で接していても、徐々に苦痛に感じるほど求められた場合はもはやサービスではなくご機嫌とりの儀式として接してしまうのは否めません。
今は多様な推し活が存在するので推し様の活動が色恋込みのものであればそれに乗っかり楽しんでもいいと思いますが、少なくともスポーツ選手やアーティストといった才能やパフォーマンスを売りにしている推し様に対してホスト対応を求めるのはお門違いであり、同時に推しの価値を下げていることになります。

【推し活と自分の距離感】

推し活を趣味の一部として楽しんでいる範囲であれば健全な状態でバランスの取れた目線で推し活できていると思いますが、生活の一部にしてしまっている場合はどうしても上手い距離感や楽しみ方が見出せなくなってしまう事があります。
特に人間関係の殆どがプライベートな人ではなく推し活仲間だけであったり、生活費から余ったお金で推し活ではなく、推し活費から余ったお金で生活しているといった比重で推し活をしてしまっていると感覚が麻痺してしまうことが多いでしょう。
自分自身の体力や時間やお金に余裕があればどっぷり浸かって楽しむのも一つの手ですが、現実面の自分が満足していないことで推し活にその癒しや満足度を求めて浸かってしまうのは危険です。
何故なら、もしその推し活が突然推しの引退や死別といった意図しない事で終わった場合、自分自身の居場所を失うことになってしまうからです。
自分自身の居場所があった上で推し活するのと推し活の場を自分の居場所にしてしまうのとでは失った時のダメージの大きさは全く違います。
推し活を楽しめる場として楽しむ感覚も備えておかなければ後々やってくる自分自身への喪失感も相当なものになってしまうので、ある程度の覚悟と距離感は持っておいた方がいいでしょう。
特に今の推し活の人間関係を中心に生活してしまっていると、そこでのルールが染み付いてしまい別の推し活に移行した時に苦労する場合もあります。
自分の常識は他人の非常識というように、その場で培った常識が通用しない場面も出てきてしまい、その世界以外での生き辛さを経験することもあるので、推し活をする上である程度自分の生活や充足に目を向けておくことも大切になります。

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