今回のお話は推し活だけではなく人生においてもとても大切なことです。
推し活をしていて幸福度が低い人、不満ばかりの人は周りの影響ではなく自分自身でそういった体質を作り出している人が一定数いらっしゃいます。
特に推し様と接触機会がある人は、周りと比べたり承認欲求が出てしまったりと、無自覚に幸福を感じるセンサーの感度を下げてしまっている人が多いです。
同じ環境下でも人により満足度や幸福度が変わってくるので、自分の思考に目を向けた考え方が重要になってきます。
【満足できない原因】
推し様と話せただけで飛び上がるほど喜ぶ人もいれば、思った反応が得られずモヤモヤしたりイライラしてしまう人もいます。
後者の場合は自分の思考に原因があり、幸せを他者に求めやすい傾向があります。
セルフで幸福を感じる人はその場で起きた事に対して自分の中で良い部分を抽出し、そこから幸福を感じる事ができるので精神のバランスがとても整っています。
幸福を自力で見つけられる人と他者から与えられるのを待つ人では、同じ出来事を体験しても幸福度が圧倒的に違うことがわかるでしょう。
自分の幸福を他者に求める人は考える力が低下している、または意識が常に他人に向いている傾向があり、自分自身でそれに気づき直すしか方法はありません。
この思考の人が例え推し様と結婚できたとしても、祝福されないことへ不満を抱いたり、自慢したいのに隠さなければいけない事に不満を覚えたり、ファンからの発言にイライラしたりと、様々な面で思い通りにならない事に目を向け「推しと結婚している」という大きな幸せに気付けない事が往々にあります。
この思考は常に周りに対してご機嫌取りをさせている状態なので、自力で幸せを感じる思考を身につけていく事が大切です。
【推し活が上手くいく人】
幸せそうにしている人は全てが順調なのではなく、大変な中でも幸せを見つけて明るく過ごしているという側面を知る必要があります。
私の知っているオキニさん繋がりさん達はこのタイプの方々で、皆さん日々大変な中でもいつも明るく精神が安定しているので、推し様から好かれるのも納得できる方々ばかりです。
「推しと繋がったから」ではなく、元々こういった性格の人達だから繋がれたと思っています。
幸せの自家発電が上手いことに加え、皆自己肯定感が高いので誰かと比べたり他人を気にすることが無く、幸せ自慢も表立って発言することが無いです。
仲間内の会話では嬉しい報告会はありますが、SNSや他のファンの前でそういった発言をしないので、他人から怨まれたり妬まれたりという場面が圧倒的に少ないです。
そこも推し様にとって「安心できる人」とみなされてプラスの評価に繋がっているように感じました。
【推し活が上手くいかない人が気づくべき思考】
推し活でイライラしてしまったり思い通りにならないと感じている人の中には、推し様が好きという感情よりも「時間やお金をかけてきて自分の扱いが納得できない」という自分が一番という思考が根付いている方もいらっしゃいます。
それは推しを応援したい、推しが好きという感情ではなく「自分が報われなければ意味が無い」という自分が一番好きだという感情です。
そういった感情が一番強いと感じた時は、残念ながら様子を見て推し活に見切りをつけた方が推しの為でもあり自分の為でもあります。
ただ推しが好きすぎて辛いという状態であれば推し続けることをオススメしますが、自分が納得できない環境に無理に時間やお金を使って身を置くことは良い状況に転じるとは考えがたいです。
自分自身の思考を変えて新たな気持ちで推し活ができれば環境や扱いの変化を体験することがあると思いますが、自分の思考を変えないまま推し活を続けることはただの消耗に等しいと感じました。
今の自分が経験している環境が納得できないということは、今の自分が作り出している限界がここなのだと知る事も大切です。
他人は変えることができないというように、他人が自分の思い通りになる事はありません。
自分自身が変わってその環境を変化させるか、自分が身を引いて新たな環境で別の楽しみを見出すかが今の納得できない状況を変える術になるでしょう。
【私の推し活引退】
私は去年、長年推していた推し活を引退しました。
心の中で推しを応援したいという気持ちより「かけている時間とお金に提供されるクオリティが見合わない」という損した気分になっていることを自覚したからです。
以前まで推しに会いたい、推しを見たい!と思っていた気持ちを上回るように、チケット代の値上がりであったり、現場のクオリティが下がっていたり、ファンの民度が下がっていたり、とにかく以前まで感じていた楽しさを見出すことができなくなったことが一番の原因です。
以前は今より高くない値段でファン層もよい人達が多く、現場を毎回楽しめていたことを経験しているので、様変わりした今の環境が自分には合わないのだという事を肌で感じていました。
推しに会えた喜びより、マナーの悪いファンの対応や改悪ばかりの運営の対応、チケット代と遠征代の捻出、時間の捻出の大変さの方が上回ったことで、幸せの自家発電しても足りないむしろマイナスな状態だと気づいたんです。
縋り付いたところで環境が変わるわけでもないと見切りをつけたので、また見たくなったら戻ればいいという感覚でパタッと引退してみました。
辞めたらそれなりにまた新しい趣味も見つかり、仲の良い推し活仲間とは未だに連絡を取っているので特に問題はありません。
自分の機嫌は自分で取るがモットーなので、私自身は引き際を見極めて自分から離れて正解でした。
無理に続けるよりも新たな角度で楽しむ事を身つけた方が有意義に生きれてストレスも無いと実感しています。
【改めて気づくナチュラルなファン思考】
推し活引退後は久々にあるアーティストさんを見聞きしていますが、そこで満足している自分にも気づきました。
もちろん物価高騰で以前よりチケット代の値上がりはありますが、生で歌を聞けたことやその方の音楽に触れる喜びや幸せを感じ満たされた気持ちになります。
その方に対しては繋がりたいという気持ちや近づきたいという気持ちは全く無く、音楽やライブを純粋に聞き入れて満足している自分にも気づけたんです。
今までは推し様と距離が近いことや接触する機会が有り、繋がったことで人間関係を重視してしまった自分が居ました。
繋がったということはもちろん他のファンにも気づかれないようにしなければいけないし、自分の行動が推し様の迷惑に繋がると思うと慎重にならざるを得ない部分もあった気がします。
そういった事がない純粋にアーティストの提供するものを鑑賞する、楽しむという感覚を久々に実感して、これが本来のファンのあるべき姿なのだと自分自身でも感じました。
推し活の引退と新たな推し活は私自身大きな気づきを得る貴重な体験だと感じています。
【他力本願をやめる】
自分の機嫌は自分で取るというのは大人としては当然のことです。
もちろんそれに気づけず歳を取ってしまう人も多くいらっしゃいますが、気づけている人・気づけない人の幸福度が明らかに違うことは傍から見れば一目瞭然です。
自分の幸せや幸福を他人に委ねる事をやめて自力で感じること、自力で動くことができれば、今の満足できない環境から脱することが可能です。
自分の甘やかし方、自分の機嫌の取り方を熟知しているのは自分自身なのですから、それを他者に求めたり押し付けたりする行為は幼稚で身勝手なこと。
特に歳をとるごとに人間性が安定した大人と未熟で幼稚な人では他者からの好意や恩恵にもかなり差が出るので、早い段階で心の自立をすることが大切です。
自分の思考が変わると性格も変わり他者からの見え方も変わってきます。
マザーテレサの名言「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」という言葉はまさにその通りで、全ての根源は思考にあります。
他人へ依存するのではなく、まずは自己改革が他者との関係を良くするための第一歩なので、今躓いている人は是非参考にしてみてください。