あなたが社会に適合できない理由

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社会は、生産的に生きることができない私を必要としていない。
誰の役にも立つこともできない。
だから、生きていても仕方がない。
いつ死のうか、どうやって死のうか、いやもう一日だけ生きてみようか。
なぜ自分は他のみんなと同じように、普通に働くことができないのだろうか。
今の社会に適応できない自分は何て無能な存在なのだろう。

これは、私がうつ病だった時に考えていたことです。
社会からドロップアウトし、精神病や各種依存性で社会生活が立ち行かなくなった方のお気持ちはとてもよく分かります。

既存社会や資本主義経済の行く末に希望が持てない。
世の中には本質的な価値のないものばかりが溢れかえっている。
人間が活動するほどに地球が壊れていく。
だから社会活動に参加したくない。

いくらお金を積まれても環境破壊活動には参加したくないし、家族だろうが会社だろうが、いくらお金を積まれても愛せないものは愛せない。
既存社会や資本主義経済システムを愛せない。美しいと思えない。

愛せないものに、自分の命やエネルギーを注ぐことは自傷行為です。
しかしまだあなたは、お金を全く使わずに生きることもできないし、全く社会の世話にならずに生きることもできません。
だから、見捨てられないように既存社会を愛そう、資本主義経済を愛そうとします。

既存社会や資本主義経済に再度適合して幸せに生きられるかもしれないという思いが手放せないのです。
自分が愛せないものを愛そうとする矛盾が、あなたの病を引き起こしています。
病はあなたが、愛せないものを愛さなくて済むように、ブレーキをかけてくれています。

家族・友人・会社・既存社会・資本主義経済を愛せないこと、生理的に受け付けないことを受け入れましょう。
病は人間の正常反応です。生理的に受け付けないのことの証明です。もう答えは出ています。
生理的に受け付けない人以外は、健常者として生きることができていますが、あなたは病んでいるのです。

愛せないものを、無理に愛そうとするのはエゴであり、執着です。
もう自分に嘘はつかない、愛せないものは愛さないと決め、お別れする準備を始めましょう。
あなたのエゴは、ありとあらゆる恐怖を作り出して、邪魔をしてくるでしょう。しかし、あなたの魂は、すでに答えを出しています。魂の声に逆らっている限り、病が癒えることはありません。

資本主義と別れるために資本主義を利用し、既存社会と別れるために既存社会を利用し、家族と別れるために家族を利用しましょう。
一歩一歩お金を使わなくてもできることを増やし、社会や家族の世話にならなくても出来ることを増やして行きましょう。
経済や社会への依存度を徐々に減らしてゆくのです。

そうすれば、魂の声と行動が一致し、軋轢が解消されるため病は癒えてゆき、再び歩き始めることができるようになります。あなたが本当にやるべき仕事ができるようになるのです。

都市から離れ、人口の少ない自然豊かな場所に引っ越せば、生命維持に必要なお金はどんどん少なくなってゆきます。資本主義経済に参加しなくてもよくなっていきます。
社会の世話にならないためには、自然と自給自足の方向を目指し始めることになるでしょう。
その代償として、利便性や娯楽、そして既存社会において何者かになり評価されたいという願望を手放さなければなりません。それらは既存の経済社会の賜物だからです。

愛せないものとの別れの準備を進めながら、今度は自分が心から愛せるものを探す旅に出かけましょう。
自分が愛せる土地を探す旅、自分が愛せる人に出会う旅。そんな旅に出てみてはいかがでしょうか。

その先で出会った愛せる土地と愛せる人、そこにあなたの愛を全力で注いで、あなたが美しいと思える新しい社会や経済を作ってゆけば良いのです。

もう社会を恨むのはやめましょう。別れを決断しその準備を始めてしまえば、今まで恨めしかった社会にもちょっとは良いところが見つかるかもしれませんよ。

社会は、日本全体、世界全体という意味ではありません。
その土地に住む隣人同士の繋がりを「社会」と呼びます。
したがって社会は一つではなく、無数に存在します。

多くの人が社会だと思っているものは、血の通った人との繋がりではなく、お金で繋がりあった経済や、法律で繋がりあった国家です。

血の通っていない、愛で結びついていない関係性の中でお金儲けをするのが上手いということが社会的自己実現の意味することです。その社会で何者かになりたいと思えないのも、美しいと思えないのも無理はありません。
あなたはお金よりも大切なものがあると、腹の底で思っているのです。

愛の通った隣人同士が損得勘定でもなく、義務感に駆られるわけでもなく、互いを自分の住環境の一部として、生かし合い助け合う社会の中で、自己実現をしていけば良いのです。

愛せないものを愛そうと頑張っている場合ではありません。
既存社会と資本主義経済の中では、あなたが心から美しいと思い、愛したいと思えるようなものが刻一刻と破壊されています。

愛し始めなければ全て消滅してしまいます。
今すぐあなたが愛せるものを愛し始めましょう。
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