「昔から自己肯定感が低くて…」
前回は『ネガティブ思考の大きな誤解』にフォーカスしましたが
今回も「運が悪い人あるある」でお馴染み『失敗が怖くて身動きが取れない人』にまつわる大きな誤解について、霊能者である占梅先生との対談形式でおおくりいたします。
昔から、どこへいってもいじめられる、人間関係で上手くいかない、転職を繰り返すたびに、ろくでもない上司や同僚・友人知人には恵まれるものの、お金には恵まれない。
そんな典型的な『負のスパイラル』から抜け出すにはどうすればいいのか？
“真相” に迫ります。
【大きな誤解②｜過剰に転ぶことを恐れるあまり、かえって、転び続けている】
いわゆる「運が悪い人」って、他にも「極端に失敗を怖がってる人」が多い気がするんですけど、いかがでしょうか？
おっしゃる通り、非常に多いです。
前回の「ネガティブ思考」とは切っても切り離せない関係にあるもので、自信がない、自分に対する信頼がない、だから挑戦できない、変化が起きる要素が何も生まれない、運気の循環が滞る、ますます身動きが取れなくなる（以下エンドレス）… というケースがほとんどですね。
絵に描いたような『負のスパイラル』じゃないですか。
そう、転ぶことを過剰に恐れるあまり、かえって転びつづけてしまっているわけです。
「変化を起こさないと現状から抜け出せない…」なんてことは、読者のみなさんも分かっている、だけどできない…!!! という方がほとんどだと思うのですが、率直に、どうすればこのスパイラルから抜け出せるんでしょう？
まず、覚えておいていただきたいのは「変わろうと決心すること」だけでは不十分ですし、極論、意味がありません。なぜなら、気持ち（感情）なんてものは、いとも簡単にブレますから、ブレたり折れるたびに益々「やっぱりダメなんだ…」となってしまうのは目に見えているので。
たしかに、わたしも『プラダを着た悪魔（映画）』を観た直後は「なんでもできそうな気がする…!!!」って感じても、ちょっとホルモンバランスの波がきただけで、急転直下、メンタルがどん底になったことが何度もあります。
少し脱線しますけど、いま非常に良いことを言ってくださっていて、波はあるもので、波がない人なんていない…という点も見落とされがちな点の一つなのかなと。「波をなくしてほしい」とおっしゃる方も多いのですが、それはもう人間を辞めるしかないので、こればっかりは本当に無理。
人間は辞職できないですもんね。
失敗を恐れている人の多くは、自分に自信がないから、目立たないように、派手に動いて、派手に転ばないように気配を消しながら生きてる傾向が強いのですが、冷静に考えて欲しいのですよ。
目立たないように、小さく縮こまって生きて、それでも転んだり、生きづらさを感じているわけでしょう？
にも関わらず転び続けている…ということは、何をしてもしなくても、どっちみち転ぶってことじゃないですか、生きてる限り。
たしかに、そう言われるとちょっと損な気がしますね、転び損というか。
その通り、まったくもって転び損なんですよ。しかも何のチャレンジもしてないのに転び続けるって、何も学び得ることがなくて、ただただ一方的に “当たり屋” にたかられてるようなもので。
先生のおっしゃることも非常に分かるんですけど、それでもきっと、読者の中にはチャレンジできない、現状に一石を投じることができない人がいらっしゃると思うんです。その点についてはどうでしょう？
良い質問です。というのも、負のスパイラルの厄介なところは、挑戦してきた回数と失敗してきた回数、要は「試行錯誤の回数」が圧倒的に少ないので、ハードル設定が上手にできない点にあるんですね。
たとえば、自宅から駅まで毎朝、普通に歩けば10分のところを、猛烈ダッシュしてホームまで5分で走って通勤している人がいるとしましょう。
この人は毎日5分前後で走って、電車に間に合ったこと、間に合わなかったこと、両方を経験してきたからこそ、朝の支度が遅れた時はすぐに「見極め」ができるようになるんです。
玄関を出たタイミングで残り4分ならギリギリ間に合う。けど、残り3分だったら、確実に間に合わない。だって、失敗と成功を繰り返しているから。
なるほど、ある意味「自分の限界」を正しく熟知しているわけですね。
おっしゃるとおり。つまり、チャレンジができなくて、運気が滞ってしまっている人というのは、自分がどの程度なら「何なくクリアできて、どこから先は絶対に無理なのか」の見極めができていないので、無謀なチャレンジをして撃沈して「ああ、やっぱりわたしには無理なんだ…」となってるケースがほとんどなのです。
そう言われると、自己評価が「低い」んじゃなくて、実は「高い」のかもしれませんね。「わたしにはきっと、これくらいできるはず…!!!」っていう “読み” を高く見積りすぎている…ってことですもんね？
そうなんです。無自覚な人がほとんどですけどね。だからこそ、ほんとに小さなところから「なに？ わたしを馬鹿にしてるの？」ってくらい、最初は小さなチャレンジ（行動）から積み上げていくしかないんですよ。
それこそ、グミが好きな人なら、コンビニで新商品のグミなら、食わず嫌いせず無条件に買うとか、お金をかけたくないなら、通勤のときに通る道を毎回 変えるとか、行きつけの店に行ったら必ず、毎回 違うものを頼むとか、本当にそれぐらい些細なものでもいいので。
小さな「チャレンジ」を生活の中に取り入れていくと。
はい。負のスパイラルにはまっている人は、もはや手段はなんでもいいので、まずはやっぱり「一石を投じる」ことが必要不可欠なんです。
がっかりした人もいるかもしれないけれど、この部分に関しては本当に魔法はない。目に見えない部分を変えても、最後に「行動」に変換してあげるのはご本人にしかできないので。
そうやって「これをわたしはやったぞ」「上手くいったぞ、これはもうできるぞ」「失敗したぞ、何がダメだったんだ？ そうか、これはまだ早いっぽいぞ、だったらこれは？」と、いい意味で段階的に “身の程を知る” 必要がある。
すると、再起不能なくらいの失敗はしなくなりますし、しっかりと意味のあるチャレンジができるようになるので、運気のめぐりも良くなって、次第に必要なもの／ことが自然と引き寄せられてもいく。
たしかに「試行錯誤をしながら、経験を通して身の程を知る」ってことだけは、誰かが代行してあげるわけにはいきませんもんね。
「失敗するのが怖い」「自分を信頼できない」という人だって、全てが怖いわけでもなければ、信頼できないわけでもないはずなんですよ。あらゆるものごとを「当たり前」に捉えすぎてるだけで。
といいますと？
だって、初見のドラマや映画を観るのは怖くないでしょう？ 歯磨きができるかどうか分からない…ってこともないでしょう？ これと同じで、一つ一つ、細かく整理していけば、経験したことがあることだったり、十分 自信を持ってできることも沢山あるわけですよ。
自分で自分のことを四捨五入して、できるところ／良いところを切り捨てて、なかったことにしている人が多いのが非常にもったいないなと、鑑定や施術をしているといつも感じます。
減点法かつ完璧主義な人が多いのかもしれませんね。１つでも “汚点” がついたら、もう価値がない！みたいな、求める水準が高すぎる日本製品みたいに。
そうですね、汚点と捉えているのは本人だけで、他人から見れば立派な “柄や模様” だなんてことは往々にしてあります。
前回の「想像力」や「視野」の話にもつながってくるのですね。
以上、自称・ネガティブさんが陥りがちな『失敗を恐れている人の大きな誤解』について、お届けいたしました。
次回、最終話も、どうぞお楽しみに🌸
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