アパレルブランドを立ち上げる初心者講座生産編①

記事
ビジネス・マーケティング
初回ということで少し自己紹介・・・。
2020年10月で会社を作って5周年を迎え、来年4月にはアパレルブランドを販売開始して5周年になります。

主にココナラでは自分のブランドを立ち上げたい方への相談サービスを行っていて、以前は生産の基礎マニュアルの配布もしておりました。
やはり、相談でも一番多い質問は生産に関してで、どれをやったらいいかわからない、業者任せで少しの内容も知らないのは怖すぎる、などの声が多いのが現状ではあります。

このブログ機能を利用して、以前販売していたマニュアルのように少し知識を入れながら読めるものを投稿したいと考えております。
まず、この第一回講座ではどこの業者に依頼する場合とかではなく、実際に内側として、どうやって、どの工程や順番で洋服が完成するのか、この部分を把握できるように解説していきます。

と、いうことで早速初回いってみます!!


【まずはデザインを考えよう!!】


ここが決まらないと何も始まりません。
よく、「素人が書いたもので大丈夫かわからず不安なので何も書いていません」ということを聞きますが、結論から言って問題ありません。

そもそも洋服のデザインって、完全にオリジナルでどこのブランドにもない革新的なもの、というのは存在しません。
まぁ調査のしょうがないというのが事実ですが・・・^^;

似ているものがあるのでその現物を写メするなり、買ってくるなりして、素人が書いても全然OKなデザインや、ここをこうしたいなどを書き込んで作ってみましょう!

ここで覚えておいてほしいポイントは3つ!

①洋服はデザイン画から作られるものではなく、きちんと設計図がある!

設計図=パターン と言います。設計図を作るからこそ、似ている洋服の写真や現物があるとより作りたいモノに近づきます。

②サイズスペックはきちんと決めましょう

先にお話ししたように、設計図(パターン)を作るので、トップスだったら肩幅や袖口、着丈など、この数字は非常に大事です。
どこの数値を書けばいいかわからない方はネット販売されている洋服のサイズ表を見て、そこに記載されている部位で問題ありません。

③パターンはパタンナーが作るもの

建築士が建築図面を作るのと同じように、パターンはパタンナーが作成します。
つまりとりあえず似てる洋服を持って、デザイン画にここをこうしたいやサイズを書き込んでパタンナーに持っていけば設計図が完成し、第一段階はクリアできるということです。

【パターンが完成するまで】



仕様書のデザイン画.JPG
こちらがパターンに記載されるデザイン画の見本です。
きちんとこういう風にしてくれるので素人がデザイン画を描いても全然OKなんです!!(何度も言ってます^^;)

ではこのパターンはどうやってできるのか??

でもまずは最初に2種類の方法を紹介しますね!!

①色々こだわりポイントがあってオリジナリティがあるものを作りたいからパタンナーさんに頼んでパターンを作る

②特にこだわりもないし普通の洋服の形でいい、プリントTシャツなどで販売するからネットで売ってるパターンを使う方法

後者のネットで無料配布や安く販売されているものを仕入れる場合はパタンナーを必要としません。
コストも安くなるし時短にもなるのでメリットは大きいです!
デメリットとしては、やはり自分の思うようには作ることができないことが圧倒的というところです。

例えば、このパターンでちょっと袖口を変えたい、リブに変更したい、これはパターン修正と呼ばれる修正になる為、パタンナーの仕事になり、簡単にはできませんし、それぐらい工場でやってよって思われるかもしれませんが、パタンナー常駐の工場は多くなく、専門外となります。

ここでは①の方法をとる方向けにパターンを完成させるのに何を決めるのかを解説していきます。

さて、ではおさらいです・・・パターンとは!

洋服作りに必要なものは多くありますが、その必要な数量や縫製の指示など、全ての原型となるものがパターンです。
パタンナーという専門家に依頼して作成します。


解説の前に、前提としてこれだけは頭にインプットして読んで下さい。


洋服はパーツとパーツを縫って完成します。
このパーツを作る型紙もパターン作成に含まれます。
そして、パーツ数によってパターン代金も変動しますし、パーツ数が多ければ多いほど縫うのが大変です。


それでは完成までの流れを解説します。

①パターン打合せ

デザインのところでお話したように、自分が作りたい洋服のデザインなどを記載したものを持ち、出来れば似ているものを用意し、サイズスペックを決めて打ち合わせをしましょう。
ここのパターン打合せはもちろんパタンナーとです。

どんなこだわりポイントがあるか、生地はどのようなものにするかなどを共有し、パタンナーからもアドバイスをもらう大事な打合せです。

また、ここで1st(ファースト)パターンが完成するスケジュールや費用もわかります。

②トワルチェック

初めての言葉がでてきました。トワル、です。
簡単に説明すると、似たような生地で実際にパタンナーが作ってきてくれる仮サンプルの洋服をチェックする工程になります。
この、似たような生地で作ってくれる仮のサンプル、これをトワルと呼びます。

マニュアル用⑤.JPG

※トワルチェックの様子(実際はマネキンに着せることが多いです)

③修正

先ほどのトワルチェックで問題点があれば修正をパタンナーに依頼します。

④パターンの完成

先取りになりますが、ここでパターンが完成したら縫製工場にて実際にサンプルを縫ってもらい、サンプルに問題無ければ完全にパターンは完成となります。
問題があれば再度このパターンをパタンナーへ修正依頼です。

⑤グレーディング

ここでも新しい言葉です。
グレーディングとは、パターンのサイズ出力をS,M,Lにしたり、例えば3Lにしたりとサイズ展開を決めて、それに応じてそのパーツの大きさをそのサイズの大きさに出力することです。

???????って上記でなった方向けにもっと砕けて説明しますね!

今まで作ったパターン、これは1サイズです。

ではS,M,Lサイズのサイズ展開で洋服を売りたいんだ~!!という方は、
今まで作ったパターンをMサイズとすると、SサイズとLサイズのパターン(パーツ)が必要になりますよね?

それを[作ること(出力すること)]をグレーディングって思っておいて下さい。


グレーディングが終わって初めて、パターンが完成したことになります。
その後は量産、製品化になるのでまた次回になります。

【まとめ】


さて、いかがでしたか??

今回はデザインとパターンについてお話しました。
まずは流れをしっかり抑える、ここがポイントです。

流れを抑えて、中身をつけていく・・・。
ということで、次回は資材編になります。

パターンが完成するまでに資材を仕入れておかなければサンプルは製作できません。
これは同時並行で行っていく工程になります。

生地は生地屋だと思ったけど、なんかユザワヤやオカダヤだとピンとくるものが無いし、これ生地の在庫がこのお店で無くなったらどうしよう?
そもそも量産できる分、最初から無いじゃん。や・・・。

ボタンってどこから・・・?すごい種類が少ないけど、あのメーカーさんの洋服についているのはどうやって選んだの?

などなど・・・相談サービスのときに結構ここを掘り下げる方が多いです。
ここの部分をクリアにしておけばまずはサンプルまで見えてきますね!!

それではまた次回・・・!

(いつ投稿できるか微妙ですが・・・がんばります。)



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す