~「分離した意識レベル」をもっとわかりやすく~
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本書はD・ホーキンズ博士の『パワーか、フォースか』の意識レベルを考察した内容となっています。
《意識レベルを考察してみたシリーズ1~2》
1巻:わたしらしく自己成長するための17STEP
~人生が180°変わる自己実現の方法~
2巻:こころの輪廻は竜を超えて「好きなことをする」だけで抜ける
~生きる意味を見失ったむなしさは覚醒の兆し!?~
2冊とも電子書籍での発売となっており、電子書籍では読むことが苦手という声も多く聞かれました。
本冊子では2冊の本の中から魂のギャップとなる【本来の意識レベル】と【分離した意識レベル】をまとめて解説しています。
最後に第1巻8章から「正直者は救われる時代」を考察しました。最後まで読んでいただけたら幸いです。
きっと、あなたの望む人生の第一歩が踏み出せます
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意識はとどまらず変化している
これまでに500人以上(2023.05.20時点)の意識レベルを測定してきました。
多くの人を測定して確信が持てたことは、ひとりが持っている意識帯は複数あるということです。
例えるなら、オーラの色が複数出ているようなものかもしれません。
「この人は赤と黄色のオーラが感じられるけど、この人は白とピンクのオーラを感じる」という感じです。
そして、状況や環境によって、意識レベルも上下したりしていると考えます。
たとえば、人や自然から温もりを感じ心が晴れやかになったときは意識レベルが高くなり、他人を見下したり蔑んだりしたときには意識レベルが低くなると考えます。
感情に左右されるだけではなく、心の在り方や想いの強さでも上下します。
その他にも体調や極度の疲労でも変化することが確認できています。
ただし、「本来の自分」やありのままの姿の意識レベルは、数値が高いところにあると考えます。
高い意識帯を「本来の意識レベル」と呼び、それよりも低い意識帯を「分離した意識レベル」と呼ばせていただいています。
そして、分離した意識レベルを数値200未満のネガティブな分離した意識レベルと、数値200以上のポジティブな分離した意識レベルに分けました。
図1:本来の意識レベルとネガティブ・ポジティブな分離した意識レベル
本来の意識レベルは、瞬間的に起こる「フロー体験(集中・ゾーンに入った状態)」や至高体験、神秘体験などで本来の自分を体験することができます。
このときに「自分だけ」という意識を超えて何かと一体となった感覚を得ることができます。
それが本来の魂の在り方だと考えます。
意識レベル200以上の分離した意識レベルは、こだわりや執着(がんこ)程度となっています。
意識レベル200未満の場合は冷静な判断ができなくなる状態のトラウマやひどく傷ついたインナーチャイルドの領域となっています。
多くの人が「根強いネガティブ」を抱えています。
この領域は他人が土足で踏み込んではいけないデリケートな意識帯になります。
本書では、心の探求・成長を目的としているため、分離した意識レベルに焦点をしぼって解説していきたいと思います。
はじめに
この度は本冊子を手に取っていただき誠にありがとうございました。
本冊子は、意識レベルを探求するブログ「いま、心と体。~satci(さっち) ハウス~」と2冊の本をまとめて加筆修正したものとなっております。
ブログ内容との違いは、わかりにくい言葉をできるだけ省き、くだいた言葉で説明しています。
自分らしく生きることを目指してみませんか?
自分の良いところが見つからなくても、悪いところばかりに目が向いたりします。
日々努力しても、些細なことで怒ったり、機嫌が悪くなったりします。
それは、あなたの努力や我慢が足りないからではありません。自分の内面に気づいていないからです。
本冊子の目的は、
・あなただけの意識レベル鑑定をより深く理解する
・「自分らしく生きる」ためにどうしたら良いのかを理解する
このふたつを達成するために作成しています。
ポイント①:エゴと本来の素敵なあなたの気持ちが離れている
ポイント②:心の成長過程で「生きる意味」を見失ってしまう
盲信したり、努力し取り組んだりする必要はありません。
自分の心を理解し、見つめるだけで心が楽になります。自分の心を頻繁に見つめるだけで、心はどんどん正直になっていきます。
心に、正直に生きれば、あなただけの人生は「あなたが主人公になって生きる」ことができます。
自分らしく生きるとは?
過去の私は、にぎやかな話についていけなかったり、顔色をうかがったり、人の目を気にして生きてきました。
華やかで人気がありキラキラしている人をみて羨ましがったりしていました。
そんな中、意識レベルを通して、誰にもコントロールされない自分だけの人生を歩むことができました。
自分らしくいられると誰もあなたをコントロールはできないし、他の人からみると特別な存在に見えます。
唯一無二の存在となります。
本来の自分に気づけば、顔色・人の目や華やかさというものが、自分にとって大切ではなくなります。
大切なことは、「自分の人生に自分が主人公」であるということだけです。
自分はどのような人なのかを知って向き合うことが大切になってきます。
そのために、心の成長と課題を見えるようにした意識レベルが重要になります。
「魂の苦悩」に縛られると相手に振り回される
意識レベルを提唱したデヴィッド・R・ホーキンズ博士は、理想と現実のギャップを「魂の苦悩」と呼んでいました。
あなたの「自分らしさ」を引き出すために、魂のギャップをなくしていくことが大切になってきます。
そして、人生の課題を乗り越えることで「魂の苦悩(自分らしくいられない)」を解放することができます。
心や考え方がどんどん変わり、成長していくと小さな幸せに気づき、苦しみはみんなで分かち合うことで乗り越えることができるようになります。
願いが叶わないのは理想と現実のギャップが原因
スピリチュアルを取り入れる目的は人によって違います。
この3つのどれかに当てはまれば、きっとスピリチュアルは生活に彩りをもたらせてくれます。
しかし、目的は変わり願いに欲が入ると少し遠回りをしてしまいます。
・お金持ちになりたい
・成功したい
・有名になりたい
・立派な人になりたい
ご利益系の自己啓発本や動画でスピリチュアルを学んだけど、この願いが達成されない多くの原因がここにあります。
願いや想いが叶わず、現実の世界に戻された時になんとも言えない虚しさを覚える人は多いのではないでしょうか。
理由は、理想と現実にギャップがあるからです。
このギャップが大きいほどに自分を許すことができずに、心が不安定になったり相手の顔色をうかがったりします。
・自分らしさや能力を思うように発揮できない
・他の人と比べる度に心がざわつく
・心の平穏と豊かさが遠ざかる
これが、やりたいことができずに願いや想いが叶わない原因です。
現実の自分に向き合い、一つ一つの苦悩を乗り越えていくことで、心(精神・内面)の豊かさが得られます。
そして、心の豊かさは、生活に繋がります。
いま、望んでいるような華やかな生活ではないかもしれませんが、心の豊かさに比例した「豊かな生活」が目の前に広がっていることに気づきます。
心を探求し、豊かさが広がれば、生活の彩も自然と広がります。
意識レベルは常に変化し分離する可能性がある
D・ホーキンズ氏の意識レベルに関する書籍を読んでいて、いくつか疑問がありました。
疑問①:意識レベルは日常生活の影響で変動しないのだろうか?
疑問②:意識レベルが高い人には、共通することや何か同じような傾向があるのだろうか?という点です。
疑問①は多くの人を測定してみて、実際に意識レベルの結果で「一つの数字だけ」が出るのかということを確認してみました。
疑問②は心理テストを用いて『左脳・右脳・両方で意識レベルの高さに差があるのか』を検討しています。
結論としては、意識レベルは流動的であり、かつ分離することもあるとわかりました。心理テストでは特に差はみられませんでした。
ただし、意識レベルが高い人は瞑想・禅・仏教・ヒーラーなど取り組みの共通事項がある印象でした。
意識レベルを測定してわかったこと①意識レベルは常に変化する
依頼された方の意識レベルを計測した結果から、数値が断定的なことよりも意識レベルに振り幅がある方が自然だと考えました。一日のうちに、ポジティブエネルギーを発することもあれば、ネガティブエネルギーを発することもあります。
流動的な意識レベルを山のように例えると、以下のようになると考えます。
図:ケース①日常生活の環境や習慣によって意識レベルが変化する。
図の意識レベルのイメージは、縦の軸が筋反射テストを行った時の反応の強さで横軸が100ごとに分けた意識レベルを表しています。
意識レベルが変動する振り幅は、山の横の広がりです。生活習慣の中で変化する意識レベルと考えています。
例えば、怒りがこみ上げたり、罪悪感が出たり、自虐的になってしまったりすると、仮に意識レベルが高い人でも低いエネルギーを発していることは簡単に想像できると思います。
逆に、神秘的な体験をしたり意識レベルが高い人と接したりして一時的に意識レベルが高くなることもあります。この2つの要素で振り幅が変化しているのではないかと考えます。
課題のある意識レベル⇒分離する意識レベル
意識レベルは、成長する過程や働く環境や家庭内の状況の中で自分がどうありたいかによって大きく変化します。
意識レベルの測定イベントで、意識レベル測定時に低い数値で反応したあとに高い数値でも反応するという方がおられました。
例えば、意識レベル300台の質問で強い反応YESが出た後に、意識レベル600台でもYESが出たりします。
測定を依頼された方々との質疑で、低い意識レベルの文言(300台であれば意欲や受容など)が課題になっていることがわかりました。
また一部の人は、この課題を乗り越えると、2回目以降の測定で意識レベルが飛躍的に上がっていました。逆に、数値が高くなることで課題の答えがひらめくこともありました。
2回目の測定時では低い意識レベルが測定されず、本来の意識レベルが100ポイントほど高くなっていました。その質疑の途中に、課題に対する答えを自分の中に見出した方もおられました。
結論としては、低い意識レベルと高い意識レベルはほとんどの人が持っていました。
低い意識レベルを『課題のある意識レベル(以下、分離した意識レベル)』とし、高い意識レベルを『本来の意識レベル』と考えました。
課題になっている意識レベルをクリアすることで本来の意識レベルはさらに上がります
。課題をクリアして取り込む(統合する)ことは、弱点を克服するということになります。
ケース②(図):平時は600台でありながら、日常生活の中で300台の意識レベルが強くなることがある。
・高い意識レベルは600、低い意識レベルは300と分離している。
・意識レベル300が人生の壁になっていることがある。
ケース③(図):意識レベルが高くても人生の課題がある。
平時は700台でありながら、日常生活の中で500台の意識レベルが強くなることがある。
・高い意識レベルは700、低い意識レベルは500と分離している。
・意識レベル500が人生の壁になっていることがある。
1ヶ月の中で見れば、意識レベル600の覚醒者でも一時的に怒りが込み上げて意識レベルが急激に下がったりします。
逆に意識レベルが低くても瞑想や神秘的な体験をして、一時的に上がることもあります。
低い意識レベルに分離してしまうことは自己成長する中で課題として残してしまった部分となっています(課題を先送りにした)。
そのため、意識レベルが2分割してしまった人は低い意識レベルを統合することで、さらに意識レベルが高くなります。
※本冊子と趣旨が逸れてしまいますので、こちらの詳細は「わたしらしく自己成長するための17STEP~人生が180°変わる自己実現の方法~」の第6章:意識レベルを上げるには?~覚醒への挑戦編~に記載しております。(Amazonキンドル)
魂の苦悩は意識レベルの分離によるもの
気になる点は、分離してしまった部分をなぜ統合する必要があるのか?というところです。私たちは、魂が望むレベルに近づこうとしています。一般的には自己成長を通して、意識レベルは上がっていきます。
しかし、この低い意識レベルが残っていることで、足かせとなっています。
例えば、良い経験をして学びを得たことで、普段の意識レベルがどんどん上がっていったとしても、先送りにした課題が何度もやってきて『ダメな自分』という気持ちが沸き上がります。
すると、自己肯定感は下がり、自己嫌悪になったり、ふさぎ込んだりしてしまうのです。D・ホーキンズ氏は、理想と現実のギャップを『魂の苦悩』と呼んでいます。
意識レベルが高くても、この開き(魂とのギャップ)が大きければ大きいほど、課題に直面した時の自己嫌悪は大きくなると考えます。これは課題が超えられるまで続きます。
その裏付けとして、D・ホーキンズ氏は、スピリチュアル(精神世界)に関心がある人は情報を得ただけで意識のレベルが飛躍することがあると言及しています。
D・ホーキンズ氏によると、スピリチュアル講義の後では参加者の意識レベル平均が10~40ポイント変化し、個人では4~100ポイントまで変化することが認められたと報告しています。
また逆に、通常は善良な市民でも一時的に意識レベルが下がり、犯罪行為を起こすことがあると述べていました。
意識レベルに関する疑問①(意識レベルは日常生活の影響で変動はしないのだろうか?) の結論としては、意識レベルは変動しやすく、変動により生活や人生にも影響することが考えられました。
また、分離した意識レベルの統合を目指すと意識レベルが上がると考えます(詳細は「わたしらしく自己成長するための17STEP~人生が180°変わる自己実現の方法~」第6章を参照) 。
※ハイヤーセルフ:自分を見守っている自分大先輩と思っていただけたら幸いです。
エネルギー医学に関する書籍では、「ハイヤーセルフ」(高次の自己)とは、物質レベルにおける数々の人生のなかで学習・経験されたすべてのものを含む、全体でひとまとまりの意識集合体をさしています。
分離した意識レベルとは?エゴ・分離意識のレベル
まずは、分離した意識レベルとは何か?を具体的に説明します。ポジティブに説明すると、意識していたり注意して心がけていたり、努めている部分になります。分離した意識レベルのすべてが悪いものではありません。
意識レベル200未満であれば、記憶にこびりついている強い想いや感情の起伏が激しくなるトラウマとなります。
心を成長させていく中で「課題を残してしまった」、または「課題を後回しにしてしまった」という部分になります。
自分を見つめ課題を乗り越えることで分離した意識レベルは統合され本来の意識レベルも高くなると考えます。
課題を通して、大きな気づきが得られたり、自分の軸が安定したりします。人生の悩みや問題も、乗り越えても次から次へと出てきます。
大きな壁を何度も乗り越えることで経験値が増し、問題を乗り越える力となります。そして、心の豊かさに繋がり、心の輝きとして本来の意識レベルも高くなっていきます。
結果として、それぞれが掲げる目標「成長する/アセンション、幸せになる/至福、苦しみを乗り越える/解脱」に繋がると考えます。
本来の意識レベルと分離した意識レベルの関係を天気で例えたいと思います。
本来の意識レベルは太陽の輝きのようにさんさんと輝いています。
しかし、日によって晴れたり、雲や雨雲がかかったり色んな空が天気として表現されます。
このときに、日陰になるくらいの雲はポジティブな分離した意識レベルです。太陽の輝きが見えなくなるくらいの雨雲(嵐の状態)はネガティブな分離した意識レベルです。
私たちの心は、きっと素晴らしいくらいに輝いているかもしれません。
この天気の例えにはD・ホーキンズ博士のドラッグの話を参考にしています。
“ドラッグは意識レベル80以下です。略、ドラッグがただ太陽を覆う雲を取り除いたので、太陽が輝きだしたというのと同じことです”
アルコールやドラッグにより、エゴ(思考や感情、すべての執着)が吹き飛んで太陽である自己(本来のあなた)が感じられるようになったと表現しています。
快楽を感じたのは、本当の自分の輝きに触れたからだと述べています。
そして、自己(太陽)を再度感じ、思考や感情とすべての執着を忘れるために、自我とエゴはドラッグ依存と中毒に走ってしまいます。
つまり、自分の課題を忘れ「本来のあなた(自己)」を感じるためにドラッグを使用するということになります。故意に至高体験・神秘体験を得ることがドラッグの意味するところかもしれません。
※注意:ドラッグに関しては知識がないため中立な立場(判断を保留)をとらせていただいております。過度な解釈と意味を部分的に切り抜かないようご協力のほどよろしくお願いいたします。
課題(学びポイント)とは?
先ほどから「課題」という言葉を多く使っています。
課題をネット検索で調べてみると「与えられた問題」という意味のようです。
もしかすると課題と聞くと、イメージすることは「するべきこと」や「やらなければならないもの」と思ってしまうかもしれません。
心の探求にとっての課題とは「そこに学びポイントがあるよ!!」と教えてくれているものでそれ以上もそれ以下もありません。
なので、学ぶポイントがあるだけで、乗り越えてもそのままにしてもどちらでも良いと思います。