◇ ルッキズムって、なに?!
『悩みの8割は、人間関係の悩みだ』
と言われているくらい、私たちは日々、人間関係の悩みに苦しんでいます。
今の時代は心の中で思っていることを誰もがスマホの電源を入れれば、見れるようになってしまいました。
便利になった反面、不都合なことも出てきてしまいました。
それによって傷つく人が多くなりました。特にこれを書いている今、目にするようになった言葉として「ルッキズム」というものがあります。
聞きなれない言葉だと思いますが、
『見た目で人を判断したり、容姿を理由に差別したりすること』
と書かれています。
誰もが心の中で思っていることをつぶやける時代になったことで、自分の容姿にコンプレックスを持つ人が爆発的に増えてしまいました。
今までは相手の容姿について直接的に言えるのは、よほど仲が良くなった場合だけだったと思います。
それが今は、道ですれ違っただけの見知らぬ人に対しても平気で容姿について批判するようになってしまったのです。
そういった言葉を多く目にするようになったことで、他人の視線に対して異常なほど敏感になってしまったのです。
そして「容姿で判断することは、人として最低!」とルッキズムを批判する人の中には、実は同じように他人の容姿を批判している場合があるのです。
すると「他人も自分と同じように容姿について笑っているんだ…」と判断して、より他人の視線が恐怖に感じてしまうのです。
だからと言って「昔のほうが良かった…」と後戻りすることは出来ません。
こんな便利でもあり不便な世の中に生きている私たちは、どうやって人間関係の悩みを解消すればいいのでしょうか?
最近は怒りをコントロールするという本などが多く出ていますが、それも結局は人間関係の悩みが根本にあることで、怒りが生まれるのです。
なぜ怒りが生まれるのか?なぜ悩むのか?その理由を話していきたいと思います。
◇ 人と比較することから不幸は生まれる?!
人間関係の悩みで苦しんでいる時に
「他人と自分を比べるから、いけないんだよ」
と言われたことがある人は、数多くいるでしょう。いわゆる嫉妬の場合は、この言葉を言われるはずです。
ですが、この言葉を言う人も実は他人と比べて嫉妬しているのです…。
人間は自分より頭が良かったり、仕事の成績が良かったりする人が近くにいれば当然、競争心が芽生えるものです。
そして、その相手に憎しみや嫉妬の感情が生まれるのは、ごく当たり前のことなのです。
それであるのに「他人と比べるから、いけないんだよ」と言われても、納得できないのは誰もが理解できることです。
これは先ほどの容姿についての悩みでも、同じことです。
容姿が良い人がいたとして「あの人と比べるからいけないんだよ」と言われて納得できるでしょうか?
競争心や嫉妬心がもともとあるのが人間であって「比べるな!」というのは、矛盾しているように感じるはずです。
自分より容姿が良い人は誰からもチヤホヤされるし人気があるし、それによって人生が楽しそうにも感じます。
そして、そんな相手から見下されるような視線を投げかけられれば、当然それが怒りの炎となって相手を憎むことになるのです。
そしてその相手に仕返しすることばかり考えるようにもなり、あなた自身が1番不幸になってることすら気づかないまま、時が流れていくのです…。
多くの人は結局、こういうことを繰り返してしまっているのです。
では、人と比べるようにならない方法とは一体何なのでしょうか?