キャリアコンサルタント学科試験対策② 認知療法、ゲシュタルト療法、行動療法、現実療法、特性因子理論

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1.認知療法~アーロン・ベック~

精神科医
患者の不安や恐怖が生じる直前の考えに注目し、1970年代に認知療法を提唱。
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 1-1)人間観

人間の認知(自分が外界をどう捉え、どう意味づけするか)が、人の行動や感情に影響を与えている。
人間はそれぞれ個々人の認知フィルターを持っていて、それによって外界を解釈するという考え方。

 1-2)理論の概要~認知のゆがみ~

A:出来事、B:信念、C:感情の考え方はエリスと同様。
A(Activathing event or experience):出来事や経験
B(Belief system):その人の持つ信念
C(Consequence):感情や反応などが生じた、その結果
「C(人が落ち込んだりする)は、A(出来事や経験)によってもたらされるのではなく、B(その人の信念、考え方)によるものだ」
-エリスの記事より引用-
(エリスについては、コチラの記事に書いています↓)
【認知のゆがみ】
Bを「自動思考」と呼び、これが非論理的で不合理なものになっている状態(偏った意味づけ)
《代表的な認知のゆがみ》
①選択的抽出:文脈の中から一部分だけを抜き出し、状況全体の重要性を見失うこと
<EX.良い面と悪い面の両方の側面があるのに、悪い面だけを取り上げて考える>
②恣意的推論:証拠がない場合や、正反対の証拠があるにも関わらず、否定的・悲観的な結論を出してしまうこと
③過度の一般化:一部分だけを取り上げて、全ての事柄に当てはめること
<EX.一度の失敗で、自分は無能な人間だと思い込む>
④拡大解釈や過小評価:失敗などを拡大解釈したり、成功を過小評価すること
<EX.些細な失敗を取り返しのつかないことのように捉える>
⑤自己関連づけ:わずかな情報を自分に関連づけて考えること
<EX.目が合ったのに挨拶してくれなかったことを「私は嫌われている」と考える>
⑥分極化思考:白か黒か、良いか悪いか等、両極端に考えること。

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