愛するということ

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普段、生き方や哲学の本が好きでよく読んでいます。
そんな中、先週「次の記事は何を書こうかなぁ」と考えていた時、皆さんに是非シェアさせていただきたい一冊を思い出しました。

今回は、その本からの学びを書いていこうと思います。
テーマは “愛” です。


◆あなたにとっての“愛”とは?

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「愛するということ」 著者:エーリッヒ・フロム

ドイツの心理学者・哲学者であるエーリッヒ・フロムの著書。
愛とは何か?という本質を説いた一冊で、1956年の発売以降世界的な大ベストセラーとなった本です。


皆さんは “愛” と聞いて、何をイメージしますか?
この記事を書くにあたって、カウンセリングでお話しさせていただいた皆さんに同じ質問をしてみました。すると
ハート・繋がり・与えるもの・運命・恋愛・思いやり・気になっているあの子・自分の大切な人・・・などなど、皆さんひとりひとり様々なイメージを持っていました。
それくらい“愛”というものは私たちにとって、抽象的な概念なのです。


しかし抽象的概念でありながらも「愛は大切だ」というのは、きっと多くの人が感じていることだと思います。ですが、フロムはこう言います。
【“愛とは人生において大切なものである” ということを知りながらも、人々は愛について学ぼうとしない 】と。



◆愛とは技術である

手に持っているハート.jpg


なぜ私たちは「愛が大切である」と感じるのでしょうか?
フロムはこう説いています。

【人間の不安の源は孤立感にある。けれども人間はもともと孤独で、そこから脱却したいという思いから愛を求める】
愛とは “孤独な状態から抜け出して他者と一体化したい” という、人間の強い欲求でもあるのです。


そのような欲求から「愛が欲しい」「愛されたい」という感情は、きっと多くの人が持っているのではないかと思います。
ですが、【人々は愛することよりも、愛されることばかりを考えている】とフロムは警鐘を鳴らしているのです。
つまり “愛” と言っても、多くの人が「自分が愛されること」に意識を向けて生きているのではないか、ということです。


愛されメイク・愛されコーデ・お金・地位・好かれるための話し方・態度・しぐさ・振る舞いなどのテクニック...など。
人々は「どうやったら愛されるのか?」「どうやったらモテるのか?」「どうやったら人に好かれるのか?」などという、自分の商品価値を高めることばかりに意識を向けており、「愛する」という努力は怠っている。
そして、こうした考え方が「愛のある人生」にならない原因であるとフロムは言っているのです。

愛とは与えられるものではなく、自ら与えるもの。
【愛とは感情ではなく ”愛するという技術” であり、それは自分の力で身につける能力である】

つまり「愛されること」ばかりに目を向けるのではなく、「人をどう愛するか」「どうしたら人をもっと上手に愛せるか」という、自分の中の「愛する技術」にもっと目を向けてみましょう。ということです。




◆愛と一体感
チワワを抱っこする男の子.jpg


愛を“技術”と捉えると「自分の愛する能力はどうだろう?」と、また新しい視点で自分自身を見ることができます。

自分から「愛する」と、そこには繋がりや一体感が生まれます。
愛する対象が増えれば繋がりも増えていき、一体感を感じられるため、孤独な気持ちが減っていくのです。
そして愛する技術を磨くことにより、自然と人から「愛される」ようになる。
愛する技術は、生きる術でもあるのかもしれません。


皆さんの愛する技術は、どうですか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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