戦いの準備

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私がどう思っても、どうあがいても、離婚しか選択肢はなかった。
それなら、できる限りの準備をして戦うしかない。
市の無料相談で教えてもらった通り、法テラスに行くことに決めた。
電話をし、予約を取る。
問題は・・・私は、幼稚園児が呆れるほどの方向音痴。
目的地に向かう途中でコンビニなどに入ったら、全く方向が分からなくなってしまう。
法テラスは、車で約50分の場所。何度かその街に連れられて行ったことはあるが、私にとっては全く知らない土地同然。運転には自信があるが、問題は辿り着けるかどうか・・・地図を広げ、念入りに確認する。自分でわかりやすい地図を手書きする。もし迷ったとき、一旦停止できる場所も確認し書き込む。
方向音痴でない人から見れば、馬鹿らしいけど 私にとって冒険に等しい
予約の日、早めに家を出た。目的地には迷うことなく無事についた。
めまいと吐き気と葛藤しながら、約束の時間まで車で待機した。
最初の相談員は男性だった、少し恐怖があったがありのままを相談した。
私には落ち度がなく、絶対に勝てると言い切る弁護士。
私は心配になった。「あの・・弁護士費用がないのですが・・」
弁護士は言った「裁判に勝てば、慰謝料から支払いができますし、そこは何とかなります、このまま言いなりでいいんですか?勝てる裁判ですよ?」
弁護士は続けていった、「もし費用を抑えたいなら、まず自分でできる手続きは自分で行い、家庭裁判を起こしましょう。それでも解決できない場合、訴訟を起こしましょう。」
私は言われた通り、法テラスの近くにあった裁判所に向かった。
家庭裁判手続きをしたい旨を伝え、準備に必要なものを渡された。

心身共に疲れていた。精神的にも限界が来ていた。でも戦うしかない。
残された時間は、1か月もない。。

ある程度の手続きが済み、家庭裁判所に受理され いよいよ家庭裁判が行われる。日を改めて、あの人に家庭裁判所から通知が来ることになっていた。
あの人は、私を何もできない無能な人間と決めつけていた。
一人で外出もできない。裁判所に行くことなどできない。泣き寝入りするしかないと決めつけていた。
確かに、実家を飛び出し 知り合って4か月で結婚し
知り合いも、友達も土地勘もないところでの結婚生活。
頼れる人は、あの人の親族。 夫の浮気で何度か家出を試みたが
行く当てもなく、方向音痴で遠出もできずお金もない
雨の降る中、悔しくて家の近くの公園の汽車の中で
雨宿りをして夜を過ごしたこともあった。もちろん迎えに来ることはない
帰るところは、家しかなかったからだ。家庭を守ることで自分の居場所を作っていた。今それが無くなろうとしている。

でも戦うしかないのだ・・
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