出来なかった私

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コラム
あの時・・・なぜ私は 警察に電話しなかったんだろう・・・
次女は、仲の良かった友達の家にいた。
ママ友は、詳しくは聞かず察してくれたように「今日は家に泊めるから、
心配しないで。」そう言ってくれた。
雨の中、裸足で飛び出した次女。「自分は可愛がられて、お姉ちゃんは何故 殴られたり叱られたりするんだろう」と悩んでいた次女。

怯える次男を寝かしつけ、私は娘の携帯に何度も連絡した。
もちろん、出るはずがない。
メールも何度も送った。私はただ・・祈ることしかできなかった。
「生きていてください。娘が無事でありますように。」と・・
警察に連絡すれば良かったと誰もが思うでしょう。
あの時の私は、まだ家庭を守ること、義母から言われていた
「家系に傷をつけるな」が頭をぐるぐるしていて、することが出来なかった。
2日目 「やはり警察に捜索願出さなきゃ・・」そう思いながらも出来ずにいた。 娘を守ると決めたのに・・

次女は、そんな最悪な状況の中でも 兄と同じ高校に合格した。
私は、次女の苦しみまでも気付いてあげられなくて 目の前の
起こったことにおろおろするばかりだった。

3日目 警察に電話する前にもう一度、長女にメールをした。
「生きているかどうかだけでも連絡ください。この後、捜索願いを出そうと思っています。あなたの意志に関係なく、家に連れ戻されることになるけど、
ママはあなたに生きていてほしい。」意味が分からないメールだったが
返事が返ってきた。「生きてる。」たったそれだけの文章。
泣き崩れた。生きていた。ありがとう。生きていてくれて本当にありがとう。

次の日、長女から次女に連絡があった。
「着替えが欲しいから、パパやママに内緒で駅まで持ってきて」と
次女は悩んだ末、私に教えてくれた。
すぐ、連絡した。何度か電話した後、娘はやっと繋げてくれた
「ママ、今まで以上にあなたを守るから 帰ってきてほしい。
パパには、謝らせる。あなたを傷つけたこと、謝らせるから、とにかく
顔が見たい。お願い・・」
「荷物だけ取りに帰るね」娘はそう言った。
見慣れない服を着て、娘は帰ってきた。自分の荷物を鞄に詰め始めた。

私は、娘が帰ってくるまでの間 夫を説得していた。
謝ってほしい。何が理由であれ、人を殴る行為は許されることではない。
娘を傷つけ、このままあの子がいなくなってもいいんですか?と・・
夫は、帰ってきたら謝ると約束してくれた。

荷物がまとまると、「じゃあね」と言って出て行った娘。
夫は、テレビを見ていた。
私は悔しくて悔しくて・・夫に怒鳴った。
「いいの?このままで。娘はあなたの子供だよ。もう帰ってこないかもしれないんだよ。」仕方なくあの人は、家を飛び出し娘を連れ戻してきた。

「悪かったな、とにかく家に戻れ」そう言ったらしい。
その後、私は「鬱」と診断された。少し前のブログ「依存」で書いた事
本当の闘いは、ここからだったかもしれない。

続きはまた明日・・・

Merry Christmas
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