新たな出発

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コラム
7月1日、叔父の家に住むことが決まった。
仕事も叔父が経営するプラスティック加工会社。
主に、オブジェや看板等を作っている会社で
クリエイティブな事が好きな私はすごく嬉しかった。
お給料も、初月から28万貰えた。出会いも沢山あったが興味が無かった。
7月27日、私の誕生日の日に赤い薔薇の花束と花瓶が届いた。
送り主を見て凍り付いた。。。
元彼だった。住む場所も行先も知らないはずなのになぜ?
その次の月には、いきなり電話が鳴り 叔父が対応してくれたが
元彼だった。しかも、家の近くにいるという。。背中が凍るような
恐怖と言う感情が全身を駆け巡った。
逃げたはずなのに、所在が知られている。
その日は家中を厳重に戸締りし、私は家にこもった。
窓の隙間から覗くと、元彼が車の中にいる。。
通報しようかとも思ったが、まだ何もされていないし逆効果のようにも思えて
じっと耐えた。 眠れない夜を過ごし、朝方窓から覗いたら、車が無い。
昨夜、会社から戻った叔父兼社長が彼を説得してくれたみたいだ。
どうすれば、彼から逃げられるだろう・・・そればかり考えていた。

そして、私は3回目のくも膜下出血を起こした。
脳動脈瘤コイル塞栓術を行い、集中治療室での日々。
東京女〇医大で検査と投薬の日々。
「いよいよかな・・これで、元彼から逃げられる。」頭をよぎった。
でも、私は生き延びた。社会復帰し定期的な検査と投薬で経過観察。
3回目のくも膜下出血で命があるのが不思議だと言われた。

秋が来る頃、ある男性に出逢った。
本業とは別に、叔父の会社にアルバイトに来ていた。
全く興味が無い。タイプでもない。
でも、「この人と結婚するかも」と何となく思った。
10月末に交際を申し込まれ、付き合い始めた。
彼もまた、結婚を約束し婚約していた彼女が他の男性と浮気をして
婚約破棄をし7月1日から一人暮らしを始めたという。
某車会社のライン工場で働いていた彼。同じような痛みを知っているならと
2人は急接近した。
12月にはプロポーズをされたが、私は子供が出来きない体。
彼は長男でもあったし、そこが引っかかっていた。
7件の産婦人科を受診するも結果は同じ。
ある産婦人科医は「あなた、結婚するつもり?この事、相手に伝えてる?
遊びならいいけど、伝えないで結婚したら詐欺だな」年のいった男性医師。
悔しかった、それでも医者かと怒鳴りたかった。
悔し涙を流しながら事実を彼に伝えた。彼はすぐに両親に合わせてくれ
事の成り行きや私の健康状態、子供が出来ない事を伝えてくれた。
ご両親は「子供は天からの授かりもの、気にすることはないよ。」
そして私達は、父の休日に合わせ2月に結婚。
知り合って4か月での結婚だった。

続きはまた明日・・・
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