ちょっと前になりますが、
母の日に、母とランチを食べに行った際、
白湯(さゆ)の話を聞きました。
母が公民館的みたいな場所で受講している太極拳の先生も白湯生活だし、
テレビでみたけど有名なモデルさんも白湯生活だし、
健康に良いみたいだから
母自身も白湯生活にしようかなと言っていました。
白湯(さゆ)とは、
「水を一旦沸騰させた後、50℃程度の温度まで冷ました飲み物」
のことです。
白湯の健康効果を検索してみると
「内蔵を温める」「代謝を良くする」「デトックス効果」
など健康に美しくなれる効果が並びます。
で、その白湯が何故
「内蔵を温める」「代謝を良くする」「デトックス効果」
という効果を発揮するのか
についてはあまり語られていないようで、
「水は身体に良いから」
「良いと聞くから」
といった漠然とした感じなのかもなと思い、
私の浅いレベルの低い知識からになりますが、
白湯の効果について本当に簡単に考えてみたいと思いました。
私たちの身体は常に化学反応の連続です。
代表的な化学反応に「クエン酸回路(TCAサイクル)」があります。
ATPなど、エネルギーを生成するために体内で起こる重要な化学反応ですが、
その「クエン酸回路には水を必要」とします。
「クエン酸回路」
懐かしい響きだと思いますが、
私は生化学が苦手だったので、正直ほっとんど覚えていませんが、
このクエン酸回路にはH₂Oである水が使われること
ぐらいは何とか覚えていました・・・。
どこの過程で水が使われて
とかテストに出た気がしなくなくもないなぁと・・・
いや違ったかなぁ~ホントに記憶が薄いです。
そしてまた、
体内の化学反応を促してくれるものに酵素にも、
「加水分解酵素」
といって、これも聞き覚えがあるかもしれませんが、
水を必要とする酵素が存在します。
これら重要な化学反応には水を必要とするので、
私たちが日常生活で飲んでいる食べている水が、
生命活動にとって必要不可欠であることがわかります。
純粋な真水と、
果汁や過剰な糖分、人工甘味料、といった混ざりものがある水と、
変な話ですが身体の立場に立ってみても
どちらが有り難いかといったら、
やっぱり面倒な処理がない真水でしょう。
状況下にもよりますが
(脱水傾向、トレーニング後などはまた異なる)
普段生活している限りにおいて、
化学反応をスムーズに促すのは、
やっぱり真水じゃないかと思えます。
化学反応が起きる際の水が
混ざりもの
であるわけではないのですが、
(化学反応によって消化・分解されて、果汁・過剰な糖分・人工甘味料と真水に分けられるので)
その混ざりものと水とに消化・分解される過程が
省かれる
余計なものを処理する必要がないから、
直ぐにダイレクトに
必要な化学反応に応じることができる
ということが考えられるような気がします。
また、
「化学反応がスムーズに起こる」ということは、
「代謝がスムーズ」だということです。
代謝は各組織の新陳代謝であり、
ターンオーバー、生まれ変わりです。
代謝・新陳代謝も化学反応の連続です。
不純物のない混ざりもののない水だから
代謝がスムーズに運ばれます。
そして、
白湯の温度は
熱くもなく冷たくもない
ほんのり温かい50℃程度ですから、
「身体の臓器・器官が働きやすい温度帯」なのだろうと思います。
薬膳でも、
臓腑機能の増強を促すものとして
身体を温める食材や
温めも冷やしもしない食材が多く揃います。
内臓の働きを活発にする・改善させる
という意味で白湯の温度帯は最適なのだろうと分かります。
先の酵素にしても、
活性化される温度帯は37℃前後だそうで、
身体の内側から温めることの効果は、
こんなところからも考えられます。
内蔵の働きが改善し、活発になれば、
当然、お通じも良くなります。
「お通じが良くなる」ということは、
腸内にウェルシュ菌や大腸菌といった
悪玉細菌類がたまりにくい身体になるので、
腸内バランスが整い、お肌も整い、
免疫力もアップすると考えられます。
母から白湯の話を聞く数日前から
私も白湯生活に切り替えていました。
私の場合は
逆流性食道炎を悪化させないために、
愛飲していた
紅茶・緑茶・ジャスミン茶をやめて、
白湯にせざるを得なくて
思いきっての白湯生活にしたのですが、
逆流性食道炎の症状も良くなってきて、
何となく今現在
「うん。白湯良い。」
と思えています。
自分なりにですが、
今回は「良い」の根拠を辿っていったら納得感があり、
「誰かが良いと言ってたから」よりも真実味があり、
続けていこうかなと思えました。
何にしろ、
良い作用(主作用)と、良くない作用(副作用)は
ついてくるので、
何を優先順位に持っていくか、
自分にしっくりくるのはなにか、
持続できるのはなにか
を考えていくと、
自分にとってのより良い健康効果が得られる気がします。
白湯生活、ちょっといいなと思われた方は、
1度試してみても損はないような気がします。