結果ではなく過程で得たものだって大きな産物となる~意識すべきは「後ろ」ではなく「前」~

記事
コラム
先月、胃内視鏡検査をしました。

胃炎・食道に炎症が起きやすく
年に一回の検診は必ず受けるようにしています。


私は長年の過食嘔吐のせいで
逆流性食道炎の薬「タケキャブ」を服用していました。

このタケキャブは
「逆流性食道炎の症状を抑える薬ナンバーワン」
と言われている薬です。

私はこのタケキャブ歴も長く、10年まではいかないかな?
でもそのくらいの間服用していました。

基本的に長期間継続して服用できない薬のようですが、
私のようないつまでも症状が緩和されない治療困難な特例者には、
長期間服用が許されているようです。
そんな強い薬でした。

過食嘔吐をやめてからも、
胃酸が上がってくるような不快感や、ゲップ、胸焼けは継続していて
薬はやめられない、断つことができませんでした。


逆流性食道炎は胃の入り口である噴門が緩むことが原因で、
胃酸が食道まで逆流して、食道に炎症を起こす病気で、
その緩んでしまった噴門は戻らないと言われています。


これから先、逆流とのお付き合いが続くのかと
これもまた、
さんざん身体を傷めつけた見返りにすぎないと
受け入れていました。


それが、
「逆流とのお付き合いをやめたい」

「薬がやめられない」から「薬をやめよう」
に意識が変わったのは

人との出会いが生み出す感情からでした。


当時お付き合いしていた人との子どもを産めたらなと思いました。

40代という年齢的にも、
母という立場としても(私はシングルマザーです)
現実的ではないことでしたが

女性としてもう一度、悪あがきをしてみたくなったんだと思いました。


現実になるかはまた別問題だし
現実になったらそれはまた困るわなんてこともあるのだけど、
思っちゃいました。

男性は遺伝子を残そうという本能
女性は子を産み育てるという本能

そんなまとめもできますが、
そろそろ子どもが産めなくなるホルモンの切り替わりだから
欲しくなっちゃった

そんな感じなのかなとも、思えます。


遺伝子とか生命とか
中医学だと、腎精とか先天の精とかになりますが

命の誕生って、
実は宇宙規模で、
人間が自然とともに生きる証で
とても神秘的で神聖なものだったんだと

命を生み出せなくなってきたところで痛感した
みたいな感じです。


結局
その人とはお別れしてしまったので
そんな現実的な話にも至らず
私の悪あがきは個人的なもので終わったのですが


逆流性食道炎の薬は見事に断つことができました。


逆流性食道炎も生活習慣病と同じです。

食生活を見直しました。

・腹八分目を守る
・よく噛んで食べる
・夜遅く食べない
・胃酸分泌を盛んにする食べ物は避ける、控える
(コーヒー、唐辛子、甘いもの、味の濃いもの)
・消化に時間がかかるものは避ける、控える
(みかんの薄皮の分厚いものなど繊維質の多いもの、脂っこいもの、)


取り組み始めはストイックに管理していましたが、
今はそれなりに。

腹八分目が1番守りにくいし
夕食後にチョコレートも結構食べてしまうけど、
不快な症状も軽減してきました。


そして今回の胃内視鏡検査の結果
「逆流性食道炎もあるけど、他の人に比べたら大したことない」
と言われるほどにまで改善していました。
他の人以上に酷い症状だったのに、ちょっとした感動でした。


ここに行きたかったのに
こっちに来ちゃった

ということ、ありませんか?

これを目指して頑張ってきたのに
手にしたのは何故かこれだった

ということも。


こっちに来てしまったことも
何故か手にしたものも
本来の目的ではないのだけど
まあ、良かったよね
と思える結末。


好きな人の遺伝子を私が残すことはできなかったけど

「薬が必要ない健康な身体になれた」

目的達成まで到らなかったけど、
「過程で得たものが大きな産物となった」

まあ、良かったよね
と思える結末でした。


私は好きな人に「もう少し太った方がいいよ」と言われても

「なんで?なにが?」
(なに勝手に評価してんの?)

と言い返してしまうかもしれないくらい、
体型への意識は変えられないところがありますが、

今回のような体型以外の意識変化は
人との出会い、別れもそうですが、
「こうありたい」という意識が
「自分を動かす」と感じたことでした。


過食嘔吐した後の汚したトイレは
自分でちゃんと掃除をすることと同じで
(「自分でしたことは自分の責任のもと始末する」
過去のブログにも書きました)



意識が行動につながれば
意識に基づいたそれなりの現実は生み出せるのだと感じています。


逆を言えば

何かを変えたいとかやめたいとか思っても
変えたい何かを恨んだり
その何かの原因ばかりに執着しては
意識は、ほぼ過去、後ろ向き。

後ろに引っ張られる意識と行動は
時の流れ、季節の流れ、生命の誕生から死にゆくまでの流れ
あらゆる自然の流れとは逆方向なので、無理が生じて
良い現実は導けないと思います。


前向きな意識は、前向きな行動を生み
手にする現実はきっと確かなものになると思っています。



補足
服用薬を突然やめるのは良くないので、
薬断ちを考える方は、親切な薬剤師さんと相談しながら始められることをオススメします。
私は調剤薬局に勤めていた頃に薬剤師の先生と相談しながら、作用が軽いものへと変えていきました。
親身になってくれる薬剤師さんだと、いろいろアドバイスしてくれます。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す