幼児期後期では前期で自律性が育まれることにより「自分の意思」をもつようになり、その自分の意思で考えたり、行動することが出来るようになってきます。【積極性】の芽生えの時期です。
この時期の子どもは活動自体も活発になり、行動範囲も広がりますから、お母さんの指示だけではなく、自分で考え、発言し、行動していきます。それと同時に思う通りにならない事や、危険な事、いけない事をして叱られることも多くなってきます。
ただ、この時期ではまだ善悪や安全、危険などの判断が未熟ゆえに曖昧でから、それを知るためにも【積極性】と【罪悪感】をバランスよく身に付けていくことが大切です。それには双方を経験することに尽きます。
この時期のお母さんは基本的な躾を始めていくことが多です。過剰な躾は子供の【積極性】を止めてしまい、また躾だからと厳しくし過ぎることで【罪悪感】にさいなまれてしまうことがあります。そうすると、子どもは指示待ち状態になり、徐々に本人の意思が薄れていく傾向があります。
大切なことは、まずは子供の意思による言動を全て受け止めてあげる事です。
そして適度にバランスをもって叱ることを心がけて、善悪や安全・危険なのかを教えてあげてください。