将来、家族を持ちたいと思っているあなたへ ⑧『「価値」って、何?』

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コラム

~心理カウンセラー セルフリスペクト~

「価値」って、何?
広辞苑で調べてみると、「①物事の役に立つ性質、程度。②哲学的に「よい」といわれる性質。」だそうです。

じゃあ、「人間の価値」って、何だろう?

何かの役に立つと「よい」で、何かの役に立たないと「わるい」のでしょうか?
役に立つとか、立たないとかって誰が決めるの?

それはきっと今の社会が決めるのでしょう。
でも、その社会は変化するから、昔の社会では役に立っていたものが、今の社会では役に立たなくなっていたりします。
平安時代の美人が、今の時代に美人かというとそうではありませんよね。

じゃあ、私たちは何をよりどころに生きていけばいいのでしょうか?

心理学では、「今ここの自分」をよりどころに生きていきましょうとしています。

人は年齢を重ねたり、能力を発揮できなくなったりすると、劣等感を持ってしまいます。
人は出来ないことにとらわれてしまいがちですが、スーパーマンではありません。
それは、生きていれば当たり前にあることです。
必ず、自分に自信が持てなくなって、心折れるときはあります。

能力が出せなくなったり、周りに認めてもらえなくなったりしたら、あなたの価値は本当に下がってしまうのでしょうか?

心理学では、「あなた自身の価値は変わらない」と考えます。

人間は歳を取ると、若い人には分からない認識を獲得します。
経験してみないと分からないことは、思った以上にたくさんあります。
若い人はそのことを年配者から聞くことで、疑似体験できるのです。
それは、年配者からしたら当たり前のことでも、若い人にとっては価値があります。
自分にとって当たり前のことにも「価値」はあるのです。

例えば、あなたが癌になったら、あなたの価値は下がったり、無くなったりするのでしょうか?

あなたは、癌という辛い試練と闘っているだけではないですか?
もちろん、今まで出来ていたことが出来なくなることが増えるでしょう。
でも、あなたの今の体験を聞いて、励まされる人がたくさんいることも事実です。
そう、あなたの価値は変わらないのです。

出来ないことにとらわれると、自分はダメだと思ってしまいますが、体験し、感じているあなたそのものに価値があるのです。
あなたが日々の暮らしを懸命に生きているその姿を見て、必要だ、価値があると思ってくれる人は、あなたが考えているよりもたくさん居ます。
知らないだけです。

「人よりも消極的」な人は、「人よりも慎重で計画力がある」人というように、裏を返せば、優れた性質や資質を誰でもたくさん持っているのです。
だから実は、人は個性的で完璧なんです。
今はどの能力が特別目立っているかどうかだけなんです。

ちょっと自信がない場面では、自信がある誰かに助けて欲しいと言ってみると、そこから友情や愛情が生まれます。
劣等感は、友情や愛情が生まれるきっかけになるのです。
人は誰かの役に立ちたいと思っており、自分が役に立って相手に喜んでもらうと、自分に「価値」を感じて嬉しい気持ちになるからです。

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仕事の能力や学校の成績以外にも、「価値」はたくさんあります。
赤ちゃんはみんな大好きですよね。
それは、社会で成功するとか、お金を稼ぐという「価値」ではありません。
ただ今そこにいるだけでいいという存在している「価値」です。

出来ないこと、役に立たないことが悪いことではありません。
あなたにも、存在している「価値」があります。

今自分がダメだと思っていることを、一度裏返して考えてみましょう。
きっと、あなたの新しい「価値」が見えてきますよ。
心のオセロゲームって、楽しいなぁと思う今日この頃です。

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