英語教育にパッケージはないですという話。

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Practical Psychology
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 先日、日頃、ぴよぴよ頭と揶揄されるバイリンガルではない下の娘が、この度無事、英検4級に受かり、周囲に「私は単なるぴよぴよではないぞ!」と示しました。「勉強らしい勉強もしてないし、この、のんびりやは、無理ちゃう?テスト耐性つけただけいいわ〜。」と、どこかで記念受験的なもんだと諦めていたので、3級の合格線を超えた点数で受かっていたのをみて、またもや驚いた次第です。
 2年生にしては、まぁすごいんじゃないかと思います。

 そして、その試験結果をもって、「パパ〜、試験の後、ただでさえ、解き方に後悔している私に、もっと辛いことを言ってきたでしょ!わたしのこころはイガイガよ〜。思い返すたびに涙でる。謝ってよ〜。」とピカチュウに迫っていました。最終的にはピカチュウが「パパが悪かった、ごめんなさい!!」と、ピュレグミ2袋とパパの謝罪を引き換えに、親子仲直りのハグをしていましたよ。w
 上の子供は、今回受かっても、まだ来週に次試験があります。型に決められた尋問みたいな英検のスピーキング試験を心底嫌う娘。

やれるのか、心配だなぁ。と不安に思ったり、受験級が上がると、受験料も上がるので、親としてもこういう試験って嫌だなぁと思いながら、一体なんでこんなことをやってるかというと、それは、そもそも私が娘よりも英語ができないんで彼女の実力がどこまでいっているのか、もはや自分では測れないからなんです。

 わからないと、娘に適切な英語環境を選んであげることができない。
そして、とりあえずインターナショナルスクールが求めるレベルよりも英語ができていないと、今後の彼女がやりたい海外のさまざまなチャンスも限られてくるので、とりあえず、同年代の海外のネイティブの子レベルに近いレベルの実力はこのまま維持できるようにしているというわけなんです。

 で、英検を機に、今日は、自分なりに、国内産(?)バイリンガルキッズの子育てを振り返って、個人的に興味深かったことを書こうと思います。

 上の娘の英語の土台は、バイリンガル幼児施設のネイティブ先生から身につけた能力です。(しかし、その園で英語を話せるようになったのは、三十人近くいて、たったの三人だったので、その施設がよかったわけでは全然なく、たまたま龍高星・天恍星の宿命が環境に合致したたまちゃん本人の努力と宿命のせいだと思います。)

 そこに行ったのは年長さんからの一年だけですが、たった半年で、日常会話ができるまでになりました。これは子供としてはかなり早い習得期間です。
3年通っても、一言も話せない子供はたくさんいます。

 もともと通っていた日本の幼稚園名が明らかになるので有料ブログの中で書きましたが、私は子供が日本の幼稚園で危険な目に遭うことがなかったら、そして日本の保育施設が、当時ふんだんに空いていたとしたら、わざわざ、遠くて高額なこのバイリンガル幼児施設を選ぶ選択は、全く頭に無かったんです。
 しかし、日本の先生たちに自分の命を軽んじられ、自発的な意思をおさえつけられた経験のある当時のタマちゃんは、年中さんの時には、もう日本の先生を一切信用することはなくて、見学に連れて行ったどの日本の園も嫌がり、心が閉じてしまっていました。

 そんな中、興味本位でまぁ記念にのぞいてみよう、と説明会だけ聞きに行った、高級バイリンガル幼児施設。そこで出会ったオーストラリアの先生があったかかった。それで、タマちゃんは、「この大人なら信用できる」と判断したんですね。だから、あそこに行きたい、とパパに談判しました。
 私はあまり良い印象を持っていない園でした。自然保育のほうが子供に絶対良いという信念があったため、英語の早期教育なんて不自然だという思いがありました。シュタイナーも学んでいたので、言語教育にふさわしくないとおもっていました。しかし、多種多様な子供がいるなかで、それは自分目線のエゴフィルターにもなりえます。

 現実として、市内の無料や低価格で行ける園の枠があかなくて、このままだと一年間を家で過ごさせる可能性が高まっていました。子供の発達期、外側からの社会的な働きかけが強く影響する時期なわけですから、子供のためには、どこかはいかせなくては、ということも親は考えます。
 しかし、この園、バス便はありますが、子供が早朝起きて、寝るだけになるし、諸々含めて月20万円は覚悟です。子供にも過酷だし、バス停まで20分の送迎の我々も過酷な生活になります。

 しかし、心理的な打撃がおおきく、あれだけのことがあったので、また教師と信頼関係が作れるなら、家庭保育を続けるよりいい。高くても一年なら、なんとかいかせられるんじゃないか、と子供の意思を尊重しました。

 最終的には、プロファイラーの理屈を優先しました。それは、私の宿命よりも子供の宿命の方が格が上だったので、引き寄せてくるものの価値を、親の自分よりも子供の方が知っているはずだと思ったからです。

 案の定、私視点ではその園は最悪で、経済的な成功をした事業者の子供や、医者や弁護士の子供が多くて、私の重んじる世界とは、全く異世界。まさに経済力と特別教育は比例するんだなぁという、世の中のヒエラルキー世界がそこにぶわっと広がっていました。京都の人たちが、形しか見ない、成り上がりの田舎者とみなす基準にがっちりハマる人種です。
 当然、保護者とは、誰一人仲良くできませんでした。
 どの方も人間性は薄っぺらなのにステイタスを追うような人間ばかりで、大手高級デパートがスポンサーのこの園は、卒園後には保護者を顧客として組み入れるための仕組みがあり、最初からそういう人間をターゲットにしていることが明確でした。
 高度教育感や高級感はバリバリ全面に出すけども、動物的な子供が子供らしい生活が、ここで送れるとは言い難い。
 優しさや知恵ではなく、見栄っ張りの人間の溜まり場のような感じの場所で、正直、違和感・嫌悪感しか湧きませんでした。(個人的な感想です。)

 しかし、発達が早く、日本の幼児園がやっていることがつまらなすぎた玉ちゃんにとっては、私の感想とは違い、この知育優先の園は刺激的で楽しいことばかりだったようです。親が嫌いな環境だからといって、子供に害をなすとは限らない良い例ですね。

そして、幼児園を卒園する頃には、たまちゃんは日本語をかなり忘れてしまっていました。親と過ごす時間より、園で過ごす時間の方が長かったからというのもあります。

話すけども、娘の発する単語が、日本語として構文成立しない。
娘は言いたいイメージが、日本語でなんて伝えていいかわからない。
親に意図が伝わらずまた葛藤し、癇癪を起こす。

そして、日本語で行われたであろう言語知能テストでは、なんとIQ80台だったのです。
これは、生活困難、いわゆる境界知能レベルです。
衝撃を受けました。
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