そんなわけでフレンチレストランはあっさり終了しました
本当かどうか判りませんが内装費用に2,000万円掛けてしまったので
オーナーとしてはやめるわけにはいきません
なんとしても飲食店として継続させたいと言うのです
「カラオケスナックとして再出発するので店長として頑張ってくれないか」
弱冠22歳の私がカラオケスナックの店長?
こうなったら何事も経験だ
「わかりました」
と言ってしまいます
内装はそのままです
照明はもともと調光できるスイッチにしてあったので明るさを落とせばそれなりの雰囲気になります
ところがオープンキッチンだったので厨房が明るく浮かび上がってしまいます
気持ちよく唄っているときに厨房の方が明るいというのもおかしな感じです
「カラオケは2階のみとしましょう」
提案ついでにいろいろ言ってみます
「看板を変えましょう」
「営業時間は変えましょう」
「数名のアルバイトを入れましょう」
言ってるうちにだんだん店長としての自覚が生まれちゃいました
ダメ元で言ってみます
「給料も上げてください」
オーナーは全ての提案に賛同してくれました
看板はカラオケ屋さんが喜んで作ってきました
何せこの街で初めての「絵の出るカラオケ」
レーザーディスクカラオケ店の誕生なのですから