１３回の転職 その４「健康食品販売」

月収５０万に届きかけた「英語教材販売」でしたが辞めざるを得ない理由に襲われ失意の中で１９８３年が始まりました

年末年始を無職のまま過ごしてしまったので少々焦っています

そんなところに知人が会社を興したので手伝って欲しいとのお話

二つ返事で引き受けるのでした

当時ブームになりつつあった「健康食品販売」の会社でした

ビタミン剤などのサプリメントや肌が若返るというクリームが数種類

セット販売で１５，０００円

これを売りまくって欲しいというわけです

日本製ではなく海外の物でした

まずは商品の研修会でお勉強をします

理容師の専門学校で公衆衛生法や消毒法の勉強はみっちとりやりました

今度は元素記号をはじめとする化学の勉強を受けます

頭に入ったか入らないうちに

とにかく売ってくれということになります

代表であり知人である女性は実際に使って商品を「体験」していました

自分はビタミンＥのカプセルを与えられ飲み始めました

まさに人体実験なのでした

問題はこれをどうやって販売するかなのです

現代のようにネットがありませんので「手売り」なのです

社長含めて５人のスタッフで連日の営業会議が始まりました

ターゲットはズバリ３０歳以上の女性だろうということになりました

「モニターを募集して実際に使ってもらおう」

「新聞に折り込みを入れてみよう」

「流行っているテレビショッピングはどうだろう」

様々な意見が出ます

「予算が無い」

の一言で消えます

女性が多く集まるところで商品のＰＲをして

興味を持った方に対して徹底的に商品の良さを説明しよう

そして買ってもらおう

なんともシンプルな販売法に決まりました