【ショートショート】後出し男

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Hは机の上に高く積まれた刷りたてのパンフレットを満面の笑みで眺めていた。
自分で作ったパンフレットだ。
どこに何が書かれているのかわかりきっていたが、さも初めて見るものであるかのようにじっくりとページをめくる。
ページをめくり終わると、Hは馴染みのレストランに電話をかけた。
「お世話になってます。Hです」
「ああ、どうもどうも。ご予約ですか?」
「ええ、今日は1万円の予算でお任せしたいんですが、いいですか?」
「もちろん、いいですよ。ご要望は?」
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