デザインを手に入れる vol.05 - サムネール -

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デザイン・イラスト
フリーランスで16年以上大手広告代理店、大手制作会社相手にナショナルクライアントの仕事を納品し続けているグラフィックデザイン、映像制作webデザインを提供し続けているの現役のプロクリエーターがデザインを手に入れる為に必要な事を書いています。

デザインのやり方

今回から数回に分けてDMが出来上がるまでのデザインの工程を掲載していきます。これからデザイナーを目指す方には作り方を真似して頂きオリジナルの作品を創って頂けたらと思います。デザイナーと名乗っているけど実は一から作るのが苦手という方はこっそりと見てもらえれば良いです。
これはあくまでも一例で慣れていない方の為に優しくしているものです。さらに絶対こうやるというモノではありませんのでご注意ください。

何はともあれ手描き

PCがある現代、イラレやフォトショップや他アプリケーションを使って誰でも綺麗な線が描けるようになりました。それは誰でもイラストロゴが作れる時代になったという事です。
デザイン業界も技術の発達と共に参入障壁が下がりました。兎角私もマッキントッシュがあったからこの業界にたどり着きました。20年以上前ボンダインブルーのアイマックを購入してillrastrator8.0をインストールしてタバコのMarlboroのロゴをトレースしたのが始まりでした。
そんな著者なのですがデザインを始める時、絵コンテも手描きです。
絵がそんなに得意ではない私ですが手描きです。理由は簡単で考えをまとめるのに効率的だからです。それは頭で考えた事を直感的に手で具現化できるこのスピード感は気持ち良い物があります。

急がば回れ

いやいや、頭の中でなんとなくできていたら、直接PCで作業した方が出来上がりまで早いじゃん。
って思う人多いですよね。それとも絵に描けないからPC?
でも、きっとみなさん経験があると思うのですが、レイアウト作業って自分が予想していた時間より時間がかかってしまったと。
その理由はあるのですがそれは今回は省きます。
結論を申し上げると手で描いてからPCで作業した方が断然速いです。なぜなら頭の中をなんとなくではなく、こういう事なんだと理解してから作業をするから迷いが少ないからです。
だから、手描きをやっていない方にはおすすめします。

サムネール

私たちはデザインを始める際にまずはコンセプトを決めます。その為にはマーケティングというオーバーなモノではないですがいくつかのストリーを作り上げていきます。※1
今回はこのコンセプト作りは省きます。※2
サムネールという小さい設計図を描いていきます。
まず紙に決めたコンセプトやターゲットだけを書き、その横に実際の仕上がりの比率の枠を描きそこにコンセプトやターゲットから思いつく表現の言葉と鉛筆画を描きます。
この時にアイデアは幾つでも出してOKです。
そしてそのアイデアは言葉も絵も見た目もすべて違うというのがポイントです。色違いとかフォントを変えて見ましたというのはAのA'案(別バージョン)というぐらいの扱いにしかなりません。
これは練習、経験を積んでいくといくらでもアイデアは出ます。※3

ここで書くべき事は
ターゲットにはどうしたら響くのかを考える。
自分が紹介される側だとどうされたら嬉しいか。

今回はこんなコンセプトで感じでまとめています。
●コンセプト
立体モノづくりの楽しさを知ってもらい出展者と同世代に共感をよびプロダクトデザイナー志望者を増やしたい。
●ターゲット
これからプロダクトデザイナーを目指す人(若い)

案1
ト書き
実際の製品プロダクトを前面へ押し出す。
こんな素敵なモノづくり
サムネ01.jpg


案2
ト書き
文字もカラフルに
楽しさ、自由さ表現する
サムネ02.jpg


案3
ト書き
製品をアップで切り取り質感を見せる
素材や形作られる工程が好きな人にターゲットに絞る
サムネ03.jpg


ん?これくらいの絵なら自分でも描ける。私の方がうまいと思った方いらっしゃいますよね。そんなあなたは早速手で描いて見ましょう。
そうなんです。サムネなんてこんなもんです。いやラフだって同じでもよいですよ。

大切なのは頭の中を整理して具現化する事。

そしてもう一つ

言葉を添えてストーリーを作る事。

この言葉は主観的なものです。
前回もお話しましたがデザインは相手の事を思いやる事でエンドユーザーはどうしたら喜ぶかな?どうしたら使ってくれるかなあ?という仮説をデータ化された傾向と共に立てていきます。この部分は客観的な・・・専門的過ぎるので割愛します。

という事で今回はここまです。
もしサムネールを描いていなかった人がいましたら是非描くようにしてみてください。絵が下手とかは置いておいて頭の中を書き出してみてください。特にまとめるのが苦手だと感じている人は試してみてください。
私もまとめるのが未だ苦手です。特に文章は苦手中の苦手です。
それでも16年以上自分の名前に仕事をもらい続けています。
そんな私に色々質問をしたい方はこちらのサービスをご利用ください。文中で色々と割愛した事もお話させて頂きますよ。


次回はもう少し絵がわかるラフスケッチです。
是非、フォローしてお待ちください。
また前回までのブログも読んで頂けると理解が深まると思いますので是非ご一読お願い致します。


※1
マーケティングは一夜にしてできるモノではありませんのでSNSでマーケティングと謳っている人はまず疑ってください。プロジェクトでと一緒するマーケッターの方は数字を弾き出す為だけに日々忙しく戦っています。WEBデザインのついでにできるモノではありません

※2
コンセプト作りはデザインをする上でとても重要でこれができるとバナーやYoutubeのサムネールだけではなくWEBもチラシも駅にある大きな駅ばりポスターも中吊りもあらゆるデザインが出来るようになります。もちろんロゴデザインだって玄人に見せても恥を描かないものができます。

※3
アイデアが枯れない方法はあります。意外と簡単なのですが、ある事を続けるとアイデアが出ないと勝手に自らスランプにしていまう事があります。

これらデザインの要「コンセプト創り」や「枯れないアイデアの出し方」が知りたい方は手に入れて長くクリエーターとしてやっていきたい方はこちらのサービをご利用してください。

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