中小企業が面接をする側として意識すべきこと

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ビジネス・マーケティング

面接とはどうのような場であるべきか


面接官が面接をする前に考えていただきたいことがあります。
それは面接とはどのような場であるかについてです。

私が考える面接の場とは以下の通りです。

・企業が応募者を選ぶ場であり応募者が企業を選ぶ場
・応募者自身が自分を十分に表現出来た実感が持てる場
・公正に評価されたという印象を応募者に与える場

「応募者」を赤字で表していますが面接とは企業側が応募者を評価するだけでなく応募者にとっても重要な場になっているわけです。

もしあなたがどこかの取引先にいってプレゼンをする場面があるとしましょう。それはもちろん貴社が取引先から評価を受ける場に違いありません。

でもあなたもその取引先について何らかの印象を持つでしょうし
仮に理不尽な扱いを受ければ納得できない気持ちになりますよね。
それは面接を受けに来る応募者にとっても同じだということです。

面接官が応募者に与える影響について


応募者目線で考えることで貴社の採用の在り方そのものが180度変わります。
しかし残念ながら採用の場において企業側にその意識が足りません。

私が聞いた就活生の生の声を一部ご紹介しましょう。

「面接官が30分遅刻しました。こんな会社入りたくありません。」
「君はもう合格だよ。あとは雑談でもしようって言われました。
何も質問されていないのにこの会社大丈夫でしょうか」
「面接官に居眠りされてしまって・・・こんなやる気の無い会社後輩に受けさせないでください」
「面接官に人格を否定されるような発言を受け面接が怖くなって行けません」
「人事の方は応援してくれるのに取締役の方は私のことを決めつけて話を聴いてもらえませんでした」

いかがですか?面接官の態度や質問が応募者に大きく影響しています。

でも逆に良い影響も及ぼします。

「すごく良く話を聴いてくれて入社後も安心して働けそうな会社だと思いました」
「自分のどこが評価されどこが改善点か教えてくれ誠実な印象が残りました」
「凄く親身になってくれます。こんな会社で働きたいって思いました」
「自分でも気が付かないことまで引き出してもらえて可能性が広がる会社です」
「いつも明るく笑顔で接してくれます。あんな先輩と働きたい」

面接での対応ひとつで貴社の評判がガラッと変わってしまうことが
お分かりいただけましたか?

そう考えると少し気が重くなるかもしれませんが
それくらい企業にとって面接は大切な機会です。

面接官のあるべき態度とは


ではどうすれば良いのでしょう。第一歩として以下のようなことに気を配りましょう。

・応募者に敬意を払いが学生であっても個人を尊重する
・応募者の価値観、経験、人格を否定しない
・質問をする際は詰問にならないように注意する
・家庭の事情など採用に関係のない質問はしない
・帰り際も誠意を持って見送る

少なくとも応募者に敬意を払い
「今日は当社の面接に来ていただいて感謝します」
という気持ちをもって接する

ことが出来れば所作も質問も応募者に良い影響を与えることが出来ます。

面接官は自社の広告塔


応募者の目線で考えると
面接がどのような場であるべきか
面接官が応募者にどう接するべきかが見えてきますね。

この点を変えるだけでも貴社に対する応募者印象はグッと良くなるはずです。

このような些細な工夫が応募者との関係を大きく変化させます。
その結果選考途中での辞退は減少し第1志望を他社から乗り換えてくれる可能性もあります。

中小企業や小さな組織こそ、面接をする側の意識は自社の採用にかなり大きな影響を与えますね。

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