つぼみ『煙草吸ってるみたいだね』
煙草の吸い真似をする
さき『煙草なんて身体に悪いよ』
煙草に火を付ける
つぼみ
口から花を吐く
(夜に咲く花のゲッカビジン)
さき
その花を口で受け取るようにして食べる
まや『はいカット!』
次の日
まや自宅にて
脚本を書きながら一人芝居をする
まや1『お疲れ〜やっと明日給料日だあ』
まや2『ごちそさまですっ』
まや1『いやいや給料日同じだろ?割り勘で頼みます』
まや2『ケチ』
まや1『ポルターガイストっあるだろ?』
まや2『都合が悪いと話題変える特技出ましたー』
まや3『物が動いたり浮いたりするやつだろ?』
まや1『そうそう、そのポルターガイストって最近アメリカの研究で科学的に証明されつつあるんだって』
まや3『霊現象じゃないのか?』
まや1『ポルターガイストが起こる家には必ず小さい子供がいるってことがわかったんだけど』
まや2『ほうほう』
まや1『子供っていうのは脳が発達段階にあるから現実と妄想の区別がつかなかったりする』
まや3『うん』
まや1『だから塗り絵とかで実際とは違う色に塗ったり…例えば大好物のケーキをみどりに塗ったりさ』
まや2『それがポルターガイストとどういう関係あるんだよ?』
まや1『そんな子供がこわい夢をみてそれが現実だと勘違いしてしまったとする…その状態での泣き声というのは普通の泣き声とは周波数が違うんだ』
まや3(理解してないのに理解したような表情をする)
まや1『その泣き声っていうのが家にホコリのように溜まっていく…それが溜まりに溜まると物を動かすことがあるってわけだよ』
まや2『んー』
まや1『それを見て幽霊の仕業だこわいとなって更に泣くと物を浮かしたりするくらいの周波数になるわけ』
まや2『なるほど…』
まや1『まあ嘘なんだけどね』
まや3『はああああ?』
まや1『でもちょっと信じただろ?』
まや3『ちょっとって言うかかなり…』
まや1『ようするに映画作りっていうのはこういうことなんだよ』
まや2『どういうことだよ?』
まや1『誰もが知っているけれどまだよくわからないことをそれっぽく語ってなんとなくでも信じ込ませる』
まや3『その話で思い出したんだけど、いつもお昼にお弁当屋さんに行くのよっそこのお姉さんが巨乳でさ』
まや2『どこのお弁当屋さんっ?』
まや3『いや夢なんだけどね』
まや2『なんだよお』
まや3『そのお弁当屋さんにはポイントカードがあって30ポイント集めるとその巨乳を揉むことが出来るんだよ!すごくない?』
まや2『すげえ!』
まや1『いや夢だから別にすごくねえよw』
まや3『これがデジャヴとかでそのお弁当屋さんどこかにないかなあ〜』
まや1『デジャヴじゃなくて正夢な…つまり早く映画撮影再開させたいからお前らにおごるお金は無いってことな!』
まや3『じゃあ今日はまやのおごりってこと?』
苦笑いするまや1…
次の日
漫画家アシスタントの仕事場へ行くまや
きりしま先生(漫画家1)が自殺をしていた
きりしま先生とは小学生の時からの同級生で仲も良かった
そして給料は未払いのまま…