マーケティング〜購入前から勝負はついている〜

記事
ビジネス・マーケティング
今回は、起業家の卵として今マーケティングを実際にしている
自分ならではの共有をしていきます。
間違えなく、今までで一番タメになるお話しだと思います。
マーケティング職・営業職・起業家の方には必見の内容です。

仮に、あなたがカレー屋さんを経営している場合
あなたならどのように集客→リピートまでの流れを作りますか?
自分が経営者だと思ってこの記事を読んでいただけると幸いです。
※あくまで地域のカレー屋さんが大人気店になるには?の
 スケールで考えて下さい笑


〜目次〜
【購入前の体験】
【購入時の体験】
【購入後の体験】


【購入前の体験】
①SNSの活用方法が明暗を分ける

まず、あなたが経営者ならどんなSNSを活用しますか?
おそらく、多くの人が Instagram と答えます。

私でも、そう答えるでしょう。
しかし効果的なInstagramの活用方法を
答えれる人はどれだけいるでしょうか?

Instagramの活用方法で絶対に抑えるべき
ポイントが2つあるのでまずそこを
お伝えします。

①ストーリーで集客と口コミを広げる
②カッコつけない

この2点が本当に大切なので解説していきます。

【①ストーリーで集客と口コミを広げる】
Instagramのストーリーの活用で一番大切なポイントは
「シェアを循環させること」です。

これは、簡単なようで実は難しいことです。
多くの企業は、ストーリーを新商品のプロモーションや
企業イメージをつけるために行います。

しかし、地域のカレー屋さんにはそんなものは不要です。
実は、「お店での体験をSNSでシェアしてもらうこと」
ここに命をかけたほうがいいです笑

つまりは、お客さんに「店長が優しい」
「カレーの色がすごい」「激うま!」
「隠れ家すぎ!」「おしゃれすぎてツラミ」
とストーリーにシェアしてもらえれば勝ちです。
(最後のツラミに関しては絞り出した結果笑)

理由は、明確で
「SNS上で人気店と錯覚させられる」
「コンテンツを自社で作成せずとも毎日更新できる」
からです。

つまりは、その投稿を見た友人からは
「みんなここ行ってる、おしゃれ」→行く!
となるわけです。
※口コミだから強いんですよね〜

また、経営者目線で言うと毎日ストーリーを更新
するための写真撮影などがなくなります。
なぜなら、お客さんが投稿してくれたストーリーを
シェアすれば良いからです。

ここで1つ原体験があったので説明します。
私は世界で一番好きな食べ物がさつまいもなのですが、
1年前から知っていても行ってない店が何店舗かありました。

そこから追加で1ヶ月前に知ったさつまいも屋さんが
2店舗あります。(Instagramで知りました)
この状態で「さつまいもが食べたい」となったときに
私の頭の中には8店舗くらい候補がある状態です。

その中から、私が実際に足を運んだのは1ヶ月前に
知ったばかりの店舗です。
なぜそこに足を運んだかというと「人気店だと思った」
「口コミが刷り込まれていた」「毎日ストーリーを見ていた」
この辺りが大きいと思います。

実際のストーリーは、下記の写真になります。
※個人情報のため一部切り取り済み
スクリーンショット 2021-01-24 10.04.08.png

このような形で、店員さんの人柄まで伝わってくる
ストーリーの積み重ねで私の中でいつの間にか
「いつかは足を運びたい人気店」認定されていたのです。

これで、いかにSNSの運用が大切か、選んでもらうために
どれだけ工夫が必要かご理解いただけたと思います。
カレー屋さんが多くある中で、自分のカレー屋さんを
選んでもらうことはとても難しいことなのです。

大袈裟にいうと、カレーの味なんでどうでもよくて
まずは人に来てもらうための工夫が大切です。

こちらがストーリーの大切さです。
後半にもこのストーリーが効いているエピソード
が出てくるのでそちらもお楽しみに。
※長くなるので、一旦先に進みます笑

【②カッコつけない】
これは、地域のカレー屋さんには大切な観点です。
私は、ファッション業界を経験しており、
フリーのグラフィックデザイナーやフィルムカメラマン
としても活動しています。

そのため、カッコつけガチです笑

しかし、SNSの投稿にはカッコつけは基本的に必要ありません。
(戦略的にカッコつけを考えているお店もありますが
 自己満でカッコイイ画像やストーリーを上げることと
 ブランディングは別です)

上記のストーリーを見ていただいたらわかる様に
お店に期待感を持ってもらえる投稿の方が
100倍大事です。

「口コミのシェアとかダサい」と思わずに、
一度お試しください。効果は絶大です。
その効果に関しては、記事の後半で説明していきます。

長くなりましたが、ここまでが来店までの仕組みです。
※オンラインショップでも本質は同じです。

次に、来店してからの勝負です。

【購入時の体験】
この章では、購入時に差がつくポイントを説明します。

購入時の体験で一番大切なのは、
随所にお店の世界観を伝える仕組みを作ることです。
「いわゆるその店らしさ」「お店の武器」です。

ここで大切なのは、お店の世界観をなんとなく伝える
のではなく仕組み化して誰がお客さんで誰がスタッフ
でも同じように体験の価値をキープできる仕組みが
大切です。

先ほど、例に出したさつまいも屋さんの場合は
商品提供の際に、工夫がありました。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。
①とにかく接客が良い
②待ち時間も楽しませるエンターテイメント性

①に関しては、このお店独自のものだと感じました。
ストーリーでも「店員さんが優しい」と
多く流れていたため、初めから期待感を持って
来店しましたが期待以上の接客レベルでした。

まず、ここで多くのお店より尖っており
このお店の世界観(目指す姿)が伝わってきました。

この時点で、このお店は単なる「さつまいも屋」
ではないと断言できます。

②に関しては、お店の弱点を強みに変えていた
好例なので是非、参考にして下さい。

さつまいも屋さんは、スイートポテトを売っています。
その場で食べた方が美味しいですが、
絶対に温めて食べた方が美味しいです。

でも、温めて食べるのはめんどくさい。
だから冷たいまま食べよう。
と多くの人は考えます。
しかしそれを、許してしまうとお客さんもお店も損します。

本来の実力をお互いが体験できずにリピートも
生まれない状況すら考えられます。

そのため、さつまいも屋さんでは2つの工夫をしていました。
1.美味しい焼き方の紙と原料についての説明書の配布
2.待ち時間にできるあみだくじの配布
です。

1.に関しては美味しく焼ける焼き方の紙を配ることで
「家でに帰って焼いて食べる」を促進しています。
また、焼き時間に商品の原料や無添加などの情報を
見ることで商品価値を向上させ期待感を高めてくれます。

つまりは、課題だった
「焼きの待ち時間」と「焼いて食べない人がいる」
を同時に解決したのです。

そして、2.ではあみだくじというエンタメ性を発揮し
買ってから焼くまでの体験を全て丁寧にデザイン
していました。

これらのことからさつまいも屋は私の仮説ですが、
「地域に愛され日常にちょっとした幸せを届けるお店」
のようなイメージで運営しているのではないかと思います。

では、地域のカレー屋さんで考えられる
課題と打ち手を上げていきます。

《課題》
・商品提供までの時間がかかる

・席数に限りがあるため売上に限界がある

・1日の中で暇な時間と忙しい時間の差がある

《打ち手》
・待ち時間にこのカレーの原料や
 お店を立ち上げた理由などの
 ストーリーを共有する
待ち時間→商品の価値を高める時間に

・テイクアウトを開始する
席数に左右されずに売上を増やすことができる

・暇な時間にラジオやYouTube配信をする
個人のファンを作ることで集客力のUP

ザッとこれらの打ち手が考えられます。
課題を強みや世界観を伝えるための時間に
変換させることを意識すると良いと思います。

【購入後の体験】
いよいよ終盤です。
「商品を買う前から勝負は決まっている」
というのは、買う前の行動がこの購入後の体験に
繋がっているためです。

絶対に購入後の体験までデザインして下さい。

またまた、さつまいも屋の話をします。
私は、商品を食べた後、
すごく幸せな気持ちになりました。
おそらく、顧客体験全てがスムーズだったからです。

また、他社では体験できない体験ができたという
感覚もありました。

そして、私はInstagramのストーリーに
さつまいもの写真をアップしました。

その時に、
「さつまいも屋のアカウントをメンションした」
「コメントを書いた」
この2つの行動を行いました。

ここで大切なのは、私はカッコつけガチなので
基本的にストーリーに「文字は打たない」
「メンションしない」派ということです。
※誰もお前のカッコつけは求めてない。
 ということは知ってる。

しかし、以前からInstagramでシェアされている
のを見ており「メンション」×「コメント記入」
すれば確実にさつまいも屋さんにシェアしてもらえる
ことを知っていました。

そのため、いつもと違う形でシェアしました。
※下記、実際の写真です。

スクリーンショット 2021-01-24 10.05.45.png

これは私が選んだのではなく、
無意識的にそちらの方が良いと刷り込まれていたからです。

つまりは、購入前の体験が購入後の体験に繋がっているのです!

これで、購入前から購入後まで全てのデザインが
繋がっていることがご理解いただけたと思います。

そして最後に、このnoteを書いているということは
ここまで口コミが拡大しているということです。
つまり、このnoteすらもこのさつまいも屋さんの作戦です笑

ホラー映画のようなオチですが、
本当に今日の内容は大切なことなので是非、
自分の仕事やプライベートに転用してみてくだいさい。

今回は、以上になります。
今後も定期的にこのくらいのボリュームでアウトプット
していくのでよろしくお願いします。

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