「情報を集めれば集めるほど勝てる」という考えは誤った認識である

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マネー・副業
今週のトレードはどうでしたか?


中国企業の経営不安、中国のビットコイン禁止など、
市場に関する情報は常に溢れています。


皆さんは、情報は細かくチェックするほうでしょうか?


経済情報に関するアカウントは軒並みフォローして
ツイッターでチェックしている人もいるでしょう。


平日は、日経ラジオなどをリアルタイムで
聴きながらトレードしている人もいるかも知れません。


しかし、ここで注意すべきことがあります。


情報は多ければ多いほど、
正しく処理できる高度な能力がない限り、
誤った思い込みを助長します。


そうなると、前回もお伝えしたように
トレーダーに間違ったバイアスを発生させ、
時には誤ったイデオロギー(信念)にまで発展します。


こうなると、もう目も当てられません。


「情報は少なければ少ないほど良い」というのは、
偉大なる先人たちが繰り返し教えてくれています。


そして、何より、情報それ自体は常に「中立」です。


例えば、「某国で新しい首相が誕生した」。


それが、買い材料になるか、売り材料になるかなんて
その情報自体は何も評価していません。


あくまで、その情報を受け取った人間、マーケット参加者が
経済政策を期待などして、買いポジションを持つことによって
それが結果的に買い材料になったと評価されるだけです。


情報そのものがトレーダーに
行動の指針を示してくれることは未来永劫ありません。


ですから、情報をたくさん集めれば集めるほど、
トレードにとって何か有利になるかというと
全くそんなことはないと断言できます。


良い例が、経済指標の発表ですね。


雇用統計の数字自体に意味があるのではなく、
それを買い材料だと評価したマーケット参加者の人数と
売り材料だと評価したマーケット参加者の人数の差が
あのようなランダムな相場変動を生み出します。


「経済指標発表時はどうなるかわからないから
トレードするな」とよく言われるのはこのためです。


ですから、情報そのものを評価できるスキルがないのであれば、
情報を集めるのではなく、それを受け取った参加者がどのように
判断し、反応したのかを見るだけで、正直、相場は勝てます。


ファンダメンタルとテクニカルの派閥論争とも
関係するところですが、とにかく、
勝てない人ほど情報を集め、
それをアナリスト気取りで評価しようとします。


使えない武器をいくらたくさん持っていても
相場では絶対に勝てません。


「切れ味の鋭いたった1本の武器」、
相場で勝ち続け、
生き残るために必要なものは
ただそれだけなのです。
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