ココナラ活用塾vol.18【ライティング系の記事サンプル公開する人、しない人】

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こんにちは!
ライティング系と音楽系のサービスを出品しているemiglia(エミリア)です。

今回のテーマは、ライティング系のサービスについてのサンプル公開問題です。

ココナラで出品するに当たって、私はライティングの記事サンプルを公開したいとスタッフさんに何度も何度もお願いしていました。
当時は画像と動画しか「サンプル」としてアップロードできなかったため、ライティング記事の例をココナラ内に掲載することができなかったのです。
そのため、外部にココナラ専門のサンプル掲載サイトを作成して、リンクを貼ることでどうにか対応していたのですが、ブログ機能がスタートして、ここでサンプルを公開できることになりました!これは本当にありがたかったです。ココナラの皆さまには御礼を申し上げなければ…!

しかし、私は「あえてライティングサンプルを公開しない」というとあるライターさんの主張を目にしたことがありまして、ナルホド…と思ったことがありました。

というわけで、今回はライティング系のサービスで、自分の記事サンプルを公開する人、しない人について深掘りしていこうと思います。

ライティング系サービスを出品する上でサンプルを公開するかしないか迷っている方、またはサービスの購入を検討している方で、サンプルが見られるサービスを選ぶか、サンプルの無いサービスを選ぶか迷っている方は、是非参考にしてみてください。

<サンプル記事を公開するメリット>

まず、サンプル記事を公開するメリットから見ていきましょう。
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ほとんどのメリットが「そりゃそうだ」というものばかりですが、お付き合いください。

[1.自分のライティングスキルや文章のクセや個性を知ってもらえる]

ライティング、つまり文字を書くサービスは、その差別化が非常に難しいです。イラストであればポートフォリオを掲載しておけば一目瞭然ですし、音楽系のサービスも動画や音源を掲載すればその人の音楽のテイストがすぐに分かります。

しかし、ライティングは、パッと見同じですよね。黒い活字が並んでいるだけです。ライティングで差別化するためには、やはり「自分がどのような文章を書くのか」知ってもらう必要があります。

基本的にはお客様のリクエストに合わせて文章を作成していくため、無駄に個性を出すと仇となることもありますが、文章の「クセ」や文体の特徴などは、やはりライターによって出てしまいます。
それがお客様の好みとマッチするかどうか、この部分は非常に重要です。

実際、私の文章を気に入ってくださり、毎回修正リクエスト無しで一発OKの上、何度もリピートしてくださるお客様もいらっしゃれば、何度も修正のご指示をいただき、一度きりのお取引で終わってしまったお客様もいらっしゃいます。

これは私とお客様の相性であり、文章の好みでもあるのです。

「私はこんな文章を書きますよ」というのを知ってもらうこと、サンプル記事を公開すればそれが実現できます。

[2.どのような文章かイメージをすり合わせたい時に便利]

「文章」とひとくちに言っても、その種類は膨大にあります。

小説ひとつとっても「一人称視点で語るもの(吾輩は猫であるタイプ)」と「三人称が描写するもの(昔々あるところにタイプ)」があり、一人称で語るものであっても、必ずしも主人公が「私」というわけではありません。

小説の他にも、コラム、随筆(エッセイ)、手紙、挨拶、説明文、シナリオ、詩など、様々な種類があります。
シナリオならば舞台用、撮影用でト書きの指示やシーンの指示が大きく変わりますし、詩であれば散文、ソネット、俳句や短歌など、これまた様々に細分化されています。

お客様と「どのタイプの文章か」イメージをすり合わせる際に、いちいち「小説のような形(例:~~~)か、随筆のような形(例:~~~)か、はたまたキャッチコピーのようなイメージ(例:~~~)か、どのようなイメージでしょうか」と確認していては、毎度毎度時間と手間がすごいことになります。
サンプル集があれば、「こちらのサンプルの中から最もイメージに近いタイプをお選びください」のひと言だけで済むので、余計な作業を大幅にカットすることができます。

[3.読み物として楽しんでもらえるとファンがつく可能性も]

これはイラストや音楽でも同じことが言えるのですが、読み物として楽しんでいただくことができるとファンになってもらえる可能性があります。

この場合、すぐに注文につながらなくても、その方の記憶に残り、誰かに発注するタイミングで声をかけてもらえたり、その方の知人の方などがライターを探している時に紹介してもらえたり、そんなメリットが考えられます。

特にお役立ち系のコラムでしたら、例えばココナラブログで公開して、それをそのままサンプルにしながらファン(フォロワー)を集めることも可能です。
フォロワーが増えてサービスのお気に入りが増えると、上位表示されやすくなりますし、そういった意味でもサンプルをブログで公開するのは良いことと言えるでしょう。
(※ただし、ココナラでは外部でやりとりができるサイトとの紐づけが禁忌事項なので、ブログ公開するならばココナラブログで公開しましょう)

<サンプル記事を公開するデメリット>

正直…デメリットについては、私は「無い」と思っているのですが…
意外とサンプルを掲載していない出品者さん、多いですよね…。なぜなのか分からないのですが、以前どなたかの記事でサンプルを公開しない理由を説明していたのを見かけたので、それを参考に解説していきます。
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[1.盗用されるリスクがある]

まず、第一に挙げられるのが「盗用」のリスクです。
サンプルの記事がそのままパクられてしまう…ということを危惧してサンプルを公開しない、というご意見を目にしたことがあります。

確かに、イラストなんかだとサンプルのイラストの上にはうすーく「sample」とかってカバーがかかっていたり、著作権マークがついていたりしますが…ライティング記事に関してはそういったことができないので、怖いといえば怖いですよね。

ただ、これについては、私からしてみたら「サンプルを公開しない」と決めるほどのリスクかどうか疑わしいというか…私は気にしないけどなぁ…というか…といったところです。

無料公開している記事だから、盗用はダメですが、引用など、良いように使っていただく分には問題ないという気持ちで公開しています。
また、盗用に関しては、場合によっては法的手段を取ることもできますので、悪質な利用のされ方をしていない限りは「気にしない」のが一番なのでは…?と思います。
まぁ、あくまでも一個人の意見ですが…。

[2.色々なテイストで書けるのに勘違いされてお客様を逃すリスクがある]

個人的にはどちらかというと、こちらのリスクの方が大きいかな、と思います。

文字は、先ほど解説した通り、基本的には黒い活字の羅列です。イラストなどと異なり、パッと見ただけではその特徴や個性を掴みにくいのが難点です。
人による文章のクセはもちろんありますが、テイストに関しては、様々に書き分けられる能力を持っているライターさんは多いです。

例えばメールなどの挨拶文などでいけば…

パターン1:平素よりお世話になっております。○○社の○○でございます。
先日お送りいただきました、○○についての資料について、何点か確認させていただきたくご連絡差し上げました。
パターン2:ねーねー○クン、いつまで寝てんのー???
も~~~~待ち合わせの時間とっくに過ぎてんじゃん!
帰るよー?帰っちゃうからねー??
パターン3:やっぽー!みゅきだよおぉ♡
ゅんたん、ぉはょっ☆起きてゆ??
など、キャラクターを様々に変えられます。

小説風に書く場合も
パターン1:ポケットの中に何気なく手を突っ込むと、小さな箱が手に触れた。軽く弄ぶとコロコロと、くぐもった小さな笑い声のような音が鳴った。私はポケットから小さな黄色い箱を取り出して、1つだけ残った銀色の四角い粒をつまみ出し、目の前の少女に差し出した。
パターン2:背丈の短い浅緑の草は、優しいそよ風に頬を撫でられ、さわさわ、さわさわ、静かな寝息を立てておりました。
眠れる草々の広がる野原の真中に、優しいそよ風がゆるりと吹き抜け、ゆっくり、ゆっくり、静かに回るメリーゴーランドがありました。
このように全く異なるテイストで書くことができます。

それが、サンプルの記事のイメージだけで「なんか違う」と思われて、受注に至らないということになってしまったら、勿体ないですよね。
ただ、このリスクは「なるべく多くのテイスト、種類の文章をサンプルとして公開すること」によってある程度は回避することができます。

<購入するならサンプルのあるサービスの方が良いのか問題>

さて、では次に購入者の視点に立って解説していきましょう。
サンプル記事が公開されているサービスを購入すべきか、そこは大した問題ではないのか、この答はシンプルです。

サンプルは確認すべし!

やはり、何も分からずに購入してしまうと「全然ダメやん…」という粗悪なクオリティの文章が上がってきてしまう可能性が高くなります。
ただし、これは「サンプル公開をしていない出品者がダメ」というわけではありません。
サンプルを公開していない出品者には、事前問い合わせの時点で「サンプル記事を見せていただけますか?」と聞いてみましょう。
大抵の出品者は何かしらのサンプル記事を送ってくれるはずです。
また、サンプルではなく、実績を掲載している出品者もいます。
実績掲載の場合は、自分の記事が読めるページのURLを掲載していることがありますので、そちらを確認してみましょう。

・サンプルを公開している
・実績を公開している(実際に記事が読める)
・サンプル事前提出の打診に応えてくれる

このいずれかの出品者がおすすめです。

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
今回はライターとして、ライティングサービスのサンプル公開の有無について色々と考察してみました。

ライティングのサンプルは、パッと見ではその個性が分かりづらいですし、読むのにもそれなりに時間がかかりますし、確認する方もなかなか大変ですが、「読むことを負担に感じることなく、スルスルと読み進められてしまう文章」というのが良い記事なのでしょう。

私自身、そのような良質な記事、作品を書けるように精進していかなければなりませんね。
サンプル記事も、そろそろリニューアルしようかなぁ…。

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