ホワイトノイズの原因

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音声・音楽
最近お得な中古機材を買いました。有名なマイクプリアンプなのですが、とても音が良く、空気感と輪郭のハッキリした音でとても気に入っています。

ただ最初はこの機材を接続した後にDAWで録音しますと、耐え難いほどのホワイトノイズで、びっくりしました。

まさか輸送中に壊れたのか?
機材の設置に失敗して壊してしまったのか?

とてもホワイトノイズが気になって真夜中に検索しては、思いつく限り原因を探っていました。そうしてネット情報とトライ&エラーを繰り返し、ようやく解決したのですが、これが意外な原因でした。

結局のところ購入した機材は壊れてないし、設置や接続ミスでもなかったのです。今回は、意外と落とし穴的な感じのする、ホワイトノイズの意外な原因をお伝えします。ホワイトノイズに苦しんでいる方、ちょっと見直してみてください。

■良くある原因
①ケーブルの破損
ケーブルを交換してみましょう。これが原因でしたらケーブル交換のみで済みます。

②電源の接続方法の誤り
ケーブル同様に他のものに交換してみましょう。また、コンセントには交流といえども差し込む向きが決まっています。正しい向きでプラス極とマイナス極が繋がれているか確認してみましょう。よく分からない時は、コンセントから一度抜いて左右の向きを逆にして差し込んでみましょう。これが原因でしたら電源の取り方の問題か、電源ケーブルの問題でしょう。

③USBバス電源での機材接続
USBケーブル一本で接続して使える機材が増えてきていますが、時としてこれがノイズの原因となることがあるようです。USBケーブルではなくACアダプターから電源を取ったり、MIDI鍵盤でしたらMIDIケーブルで接続してみましょう。これで解決すればUSB接続で供給される電源に問題があったと思われます。

④機材の破損
一番嫌なパターンですね。試しに機材を接続していたケーブル類を使って別の機材を接続してみましょう。問題なく使える場合は、機材の故障の可能性はあります。ただ機器の設定に問題があるかもしれませんのでまだ故障とは断定できません。次のことも試してみてください。

■今回のホワイトノイズの原因
⑤DAWソフトとオーディオインターフェースの設定が違う
特にサンプリングレートと呼ばれる設定は、必ずオーディオインターフェース側の設定と、DAWソフト側の設定を合わせて下さい。僕の場合、これが原因でした。現象としては、DAWで再生してる時はホワイトノイズがないのに、リアルタイムでバウンスした音源を再生すると激しくホワイトノイズが乗っていました。

原因は、オーディオインターフェースのサンプリングレートが192kHzなのに対して、DAWのバウンス設定のサンプリングレートが44.1kHzでした。これをオーディオインターフェースと同じ192kHzでバウンスした所、ホワイトノイズは綺麗に無くなりました(通常のダウンコンバート的な使い方で、使用方法には問題ないと思うのですが、ノイズが乗ってしまうので仕方なく、の対処ですね)。Studio Oneという比較的新しいDAWを使っていたからバグっているのか不明ですが、機材の破損を疑う前に一度、オーディオインターフェースとDAWの設定を合わせてみてください。バウンスの設定だけでなく、DAWのプロジェクトの設定も通常別に有るのでそちらも忘れず試してみてください。

ちなみに僕は上記の原因でホワイトノイズが発生していたので、DAWのバウンス機能ではダウンコンバート出来なくなってしまいました。僕はiZotope RXで納品物の音源フォーマットに変換していますが、iZotope RX持っていない方などはDAWのプロジェクトを録音用とダウンコンバート用の2つに分けてオフラインバウンスすればダウンコンバートできない問題は解消するのではないでしょうか。

ホワイトノイズに苦しむ方の参考になれば幸いです。

by ホライゾンサウンドでした。

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