16日に行われた大学入学共通テストで、マスクを鼻まで覆うよう注意され、失格となった受験生の男(49)が試験会場のトイレに閉じこもり、警視庁が不退去容疑で現行犯逮捕していたことが19日、同庁への取材で分かった。同庁深川署や文部科学省によると、男は共通テスト1日目の16日、東京海洋大越中島キャンパス(東京都江東区)で受験した際、鼻を出した状態でマスクをしていることを監督者から注意され、会場のトイレに閉じこもった疑い。監督者は6回にわたり注意したが、男は「これが自分の正しいマスクの着け方だ」などと言って抵抗。監督者が不正行為に当たり失格にすると伝えると、トイレに閉じこもったという。通報を受けた署員が駆け付け、男に出てくるよう求めたが応じなかったため逮捕した。