飽和状態?漫画系動画に求められているものとは

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こんにちは。
うぱくんです。

ココナラ内でもよく見る「YouTubeの漫画書きます!」のフレーズ。

今やひとつのジャンルとして確立された漫画系動画
(漫画動画、動画漫画とも言う)はいつ頃からなぜ流行り、
今後の需要はどうなっていくのか?

私なりの見解をお話しさせていただきます。
昔はYouTube上にも漫画の違法アップロードがちらほらありました。
構成でいうと少年雑誌や単行本の見開きをそのままコピーして、
適当なフェード演出やゆるやかな画面スクロール、BGMを重ねたりして
動画コンテンツとして投稿するものでした。

漫画自体の作品がすでに完成されているので
“ストーリーのおもしろさ”は保証されており、
安定した再生数も出せていました。

まさに本屋の立ち読みと同じことが
自宅のソファの上でできている状態です。


そして時を同じくして、
別の場所でも似たようなことが行われていました。

それはYouTube界の外、漫画村という海賊版サイトです。
違法コピーされた著作物が誰でも簡単に無料で閲覧できました。

やってることは上記の動画とおんなじです。
アカンやつです。

この漫画村は2016年〜2018年の約2年間、
こうした手段で不当な利益を得ていたわけです。

しかしそのアクセス数は飛ぶ鳥を落とす勢いで、
一時期はlivedoorの利用者数を超えたという事実もあります。

法的な抜け穴があったり、巨額のお金が動いていたり
政府も巻き込んだ大掛りな問題となり、
日本のインターネットカルチャーに一石を投じるような出来事でした。

そしてなんやかんやあって2018年4月には閉鎖したのです。

そのタイミングでYouTubeも漫画のコピー動画の撲滅に力を入れ始めました。

これらの出来事が漫画系動画の発展と
深く関係しているんじゃないかと私は思っています。


ところで漫画系ジャンルのパイオニアは誰でしょうか?

“◯◯するとどうなるのか?”という妄想をテーマにした
マニマニピーポーさん(63万人)、
フェルミ研究所さん(215万人)、

世の中のタブーに切り込む社会派の
アシタノワダイさん(非公開)、

ちょっと怖くて重たい実話を取り上げがちな
ヒューマンバグ大学(101万人)、
バベル裁判所さん(18万人)、
などが代表的ですよね!

上記のフェルミ研究所さんやアシタノワダイさんは
わりと古株なのですが、最初は漫画系ではありませんでした。

“◯◯するとどうなるのか?”という普遍的な妄想テーマは一貫していて、
当初は実写やテキストで解説を入れた動画でした。

そしてそれと並行して“世界の◯◯5選”
みたいな雑学・情報系のランキング形式動画も取り扱っていました。

そんな感じで一定の人気を博していたのですが、
漫画村閉鎖から半年…
2018年10月頃からポツポツと
漫画動画にシフトチェンジしていったように思えます。

“◯◯するとどうなるのか?”
“世界の◯◯5選”
そもそものネタがおもしろいから
実写以外の見せ方にしても遜色はなかったのでしょう。

むしろ動画なのに漫画という目新しさがあり、
オリジナリティが際立って人の目を引きやすく、
当時珍しかったこのスタイルは
より差別化が図れたのでしょう。

そして漫画村や違法コピー動画を見ていた、
Webで漫画読みたい勢
こぞってここに流れ着いたのではないかと分析しています。

しかもナレーションも付いてて
内容も興味深いものが多く、勉強にもなる。

少年誌のようなプロの画力があるわけではないが
オールカラーでページも自動で進む。(動画だから当たり前)

視聴者からしたら、まさに新しいエンターテイメントだったのでしょう。
これはヒットするわけですね!

ちなみにフェルミ研究所と同時並行で運用していた
同類の電撃ランキング(制作者は同じ)というチャンネルは、
フェルミが漫画化されるタイミングで
パッタリと更新が止まってしまいました。
フェルミだけに注力するためでしょうか。

しかし最近、
「高価なカードランキング」や
「この地球上で最も高価な物質」という
極めて意味深な動画をあげて再開していました…

何か裏メッセージがありそうな内容ですね!(◎_◎;)



2018年10月頃からフェルミ研究所さんを筆頭に、
漫画系動画が流行り出したのですが、
2019年4月にYouTube側が
「テキストスクロール系動画」
春のBAN祭りにしたので、
そこで稼いでいた人たちも漫画系に移行し、
このジャンルはさらなる加速をしました。

2021年1月
現在は一時期よりも落ち着いたように感じます。


いかがでしたか?
漫画系の発展をYouTubeの歴史とともに駆け足でたどってきましたが、
社会背景なども垣間見れて、
ここ数年でけっこう変化があったんですね〜^^;

飽和状態にある漫画系動画ですが、
これから先は画力のクオリティ
重きが置かれてくるのではないでしょうか!
みなさんはどう思いますか?

ちなみにナレーションが入っていない漫画系動画は
収益化が難しい(?)という噂も聞いたことがあります…。

漫画は自由に表現しやすい分、
これからさらに盛り上がっていきそうですね!

それではまた!

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