別れた相手に執着してしまう理由

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こんにちは。
恋愛心理アドバイザー白浜ゆうりです。

今復縁したいと思っている方、あなたはなぜ復縁したいのでしょうか?

相手が好きだから?
寂しいから?

色々な理由があることでしょう。

自覚がない場合が多いのですが、復縁したいのは単純な「好意」だけが理由ではない場合もよくあります。

特に別れた相手に強く執着してしまっている場合は、「好意」以外の理由が潜んでいるものです。

心理学から、別れた相手に執着してしまう理由を解説します。

1. 振られた傷を修復させたいため

誰でも振られると相手から自分を否定されたように錯覚します。

「自分は異性として魅力がなかったんだ」
「自分では駄目だったんだ」
と自信がなくなるのです。

恋愛は相性タイミングの影響が大きいので、あなたに魅力があったとしても振られる可能性はゼロではありません。

だから、「振られた=自分に価値がない」と思う必要は全くないです。

しかし、誰でも振られると、
「もっと素敵な異性を見つけたいと思われたんだなあ」
と落ち込みますよね。

こんな風に、失恋後は人の自己肯定感は欠落します。
振られたという痛み(欠落した自己肯定感)を修復するために、人はどうすると思いますか?

そうです。
もう一度相手に好きになってもらおうとするのです。

相手にまた自分の魅力を再確認してもらえたら、「自分を否定された」という傷が和らぐからです。

相手本人ではなく、相手から受けた傷に執着してしまっているんですね。

振られた傷に執着してしまうのは、プライドが高い人に多いです。

だから、相手が振り向いてくれてくれた途端に、「やっぱりこの人じゃなくても良いかも」と復縁後あっさり別れたりすることもあります。

振られたという傷(欠落した自己肯定感)が修復できれば復縁への執着が手放せるからです。

2. 相手の価値を高く錯覚しているため

人は振られると、自分より相手の方が魅力的な人間だと錯覚します。

自分より魅力がない人は自分を振らないだろうという先入観があるからです。
しかし、これは大きな誤りです。

魅力があっても振られるときは残念ながらあります。(交際中、相手に負担をかけすぎたり、信頼関係が崩れてしまった場合などですね)

でも、自分から去る人間は、自分より価値が高いもののように思い込みます。もう手に入らない存在ほど、貴重な存在のように思えてくるんですね。

そして、人は過去を美化する生き物です。
過去の嫌な記憶を引きずってたら、人は前に進んでいけませんから、嫌な記憶ほど忘れるようにできているのです。

交際中の嫌な記憶・相手の欠点を思い出すことなく、相手の良かったところ・一緒にいて楽しかったことだけを強く思い出します。

美化した相手はそれはそれは魅力的な人間に思えてきます。
それほど魅力的な相手にまた好きになってもらえたら、失った自信も取り戻せることでしょう。

相手が離れれば離れるほど相手の価値が高まり、また振り向いてほしいという気持ちが強くなってしまうのです。

3. 現在の問題から目を逸らしたいため

新しい恋愛で上手くいかない場合、仕事や人間関係で悩んでいる場合も過去の相手に執着するようになりやすいです。

なぜだと思いますか?

先ほど、お伝えしたように過去は美化するものだからです。
人は現在が辛くて苦しいと、楽しかった過去に逃げたくなるのです。

現実はまだ過去既に咲いている美しい花なんですね。

種はこれからたくさん苦難を乗り越えて、花を咲かせます。
しかし、種が花になるまでは遠く感じますし、途中で枯れてしまう可能性もあるでしょう。必ず花を咲かせるとは限りません。

だからこそ、既にできあがった美しい花(過去)に執着してしまうのです。

誰と出会っても上手くいかない、過去の人が良かったなあと思ってしまう人は多いでしょう。

心理学的にも新しい異性との交際よりも、過去の異性と再交際する方が心理的なハードルが低いとよく言われています。
慣れ親しんだ相手とまた一緒にいる方が結局楽なのです。

新しい人と交際しようとしても、最初のうちは気を遣いますし、心が疲れますからね。(逆に言えば、相手が復縁してくれないという場合は、相手にはそれだけの理由があるということになります)

今が辛いと、あの時別れたのが間違いだったかのように思うのも無理はないと思います。現在が辛いからこそ、選ばなかった方の選択があたかも正しくて、楽しかったもののように思ってしまうんですね。

でも、実際はそんなことないんです。
付き合っていてもっと不幸になっていた未来もちゃんと存在しているからです。(相手が自分に冷めていたのに、ダラダラ別れずに婚期を逃すことになる。都合の良いように扱われ傷が深まる、など)

でも、人は今が辛いとどうしても過去に原因があるかのように思います。

過去の選択が本当は正解であったとしても、現在が辛いと正解の事実にすら気づかないのです。(幸せになったときにやっと正解に気づくものです。)

今の辛さは「あの人を手放してしまったからだ」と思い込みやすい原因について少し分かってきたのではないでしょうか?

誰でも、今の自分自身に原因があると思いたくありませんので、過去の選択のせいにしてしまうわけです。

仕事がうまくいかないのも、新しい恋愛がうまくいかないのも、「あの人と別れたからうまくいかない」と思ってしまうのです。
一種の現実逃避のために、過去の相手に執着してしまうんですね。

現在気持ちが満たされていないのは過去の恋愛が原因ではない場合もたくさんあります。
心当たりがある方は、現在のご自身の問題をよく見つめ返してみましょう。

4. まとめ

1~3の要素があったとしても、「復縁したい!」という気持ちを否定しているわけではありません。誰でも復縁を求めるのは自由だからです。

でも、

「復縁を目指しているけど、どうしても苦しい」
「なぜこんなに苦しいんだろう、もっと楽に考えたい」

と思う人が復縁に必死な気持ちの背景にあったことに気づいて、少しでも気持ちが楽になったら良いなと思います。

復縁は前向きに望むものであって、苦しい気持ちのままですがるものではありません。

「あーなるほど、自分は相手ではなくて傷に執着していたのか」
「確かに今ある問題から目をそらしてたかも。まずは問題を自分で解決してから復縁を目指そう」

など、何かしらの気づきにしてもらえたら幸いです。


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