夏の勉強

　暑くてあまり出歩けなくなると、読書をして文章の勉強します。いつの間にか夏の行事のようになりました。気になった本を読むことにしていますが、お気に入りの本を再読するか、新しい本を読むかは決めていません。

「なにかが首のまわりに」チマンダ・ンゴズイ・アディーチェ著　短編集。数年前の読書会で出会った本。その会は溌剌とした女性たちが数人集まっていて、刺激を受けました。文章修行に気合いが入ります。

　作品は、エピソードを紡ぎながら軽快な文章で綴られています。読みすすめるうちに徐々に登場人物が浮き出てきて話に没頭できます。ラストの数行は作品に新たな文学性を添えていて素敵です。著者の感性が感じられました。

　夏の勉強として、新たな気持ちで最後まで読みたいです。新しい感動に出会えますように。