占いの結果を聞いたら、不安になって眠れなくなってしまった。
良い結果が出るまでやめられない。
占いジプシーになりたくないのに、占いしないと不安がさらに強くなって困っている。
こんな思いになったことはありませんか?
今日は、未来を予言する「当たる占い」とは一味違う、カウンセリング占いについて紹介します。
タロットカードは未来を予言するもの?
いいえ。実は予言をするものではありません。
タロットは、「タロット事典」の著者、アンソニー・ルイスもいうように、直面する問題に対して、複雑な状況に見通しをもたらすための道具の一つです。
カードを引くことで、自分自身で蓋をしていた心の奥底にある本音を知る事ができます。そして、人生についてじっくりと考える時間を与えてくれるものです。
人間関係で悩んでいる時もカードを引くと、客観的に物事がみる事ができ、状況を理解する事ができます。
つまり、タロット占い師というのは、タロット人の心の傷を癒し、不安を軽減し、心の平静と自己受容の感覚を高める手助けをする仕事ということになります。
タロットなどで占ってもらうことで、物の見方を変えたり、新しいアイデアを思いついたり、することができます。創造的な解決策を思いつく、きっかけを得る事ができます。
創造力を高めるツールとして、タロットを利用することもできます。
カウンセリングとタロット占い
海外では、『タロットと心理学』という著書もあるように、心理療法とタロットを融合させて実践しているカウンセラーや心理療法士もいます。
箱庭療法をご存知でしょうか?臨床心理士が行うカウンセリングで用いることがあります。
これは、自分が無意識に選んだものを利用して、心的外傷の克服を支援するセラピーです。それと同じような作用があるとして、研究している人もいます。
この二つの共通点は、素材や絵柄を「象徴」として捉え、無意識に選んだものから、深層心理を読み解いていくということです。
心に寄り添うタロット占いをする上で大切なこと
占い師には高い倫理観が必要となります。
クライアントの心に寄り添い、痛みや傷に苦しまないように注意を払うこと。
必要な場合は専門家に委ねるう判断をし、軽率な鑑定をしないこと。
心を扱う仕事として責任を持ち、クライアントとの適切な距離を保つこと。
守秘義務を守ること。
これは、クライアントを不安を煽り占い依存にさせないためです。
人は、不安になると人からコントロールを受けやすくなります。
よくない結果、心配になる結果を占い師から聞くと、気になって眠れなくなる人の話を何度も聞きました。
良い結果になるまで、占いすることをやめられなくなるのです。
鑑定に対し、真摯に正直になるべきですが、クライアントが鑑定をしたことで、精神的不安に陥ることは避けるべきでしょう。
何度もリピートしていただくために、不安から依存させる必要はありません。お客様に寄り添うことで、信頼を得ることができるからです。
最後に
占いは、エンターテーメントの側面もあります。当たる占いというのもありますよね。
けれど、悪い結果を聞いて、当たってしまうと考えると、辛い気持ちになりませんか?
占いカウンセリングでは、「お客さまの心に寄り添うこと」を大切にしています。タロットは、悩んで混乱している考えを整理するために使う道具として位置付けています。
タロットから得る情報をもとに、お客様が前向きになれる選択肢は何かを、一緒に考えていくのが占いカウンセリングです。