第4回:財務モデリング、3表連動モデルの完成まで(準備編)

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Taskaru
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この度はお読み頂きまして誠に有難うございます。Taskaruです。

ここから一気に完成まで行きます。長くなってしまうため、「準備編」と「完成編」に分けて流れの紹介を進めて参ります。ややエクセル操作のテクニカルな部分も生じますし、複数のシートを行き来したりしますので、「準備編」では、まず必要になるパーツを整えて、「完成編」でシートを一気につなげていきたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

■貸借対照表とキャッシュフロー計算書の準備

新規でキャッシュフロー計算書を作成するために「CF」シートを追加します。
「CF」シートと「BS」シート(第3回にて準備済み)の下準備をします。

まず、「BS」シートにおいて、第3回に「WorkingCap」シート並びに「D&A」シートで計算した、営業債権、棚卸資産、営業債務、有形固定資産の金額をリンクさせます。下記の緑色の部分です。

その他のBS項目は変化させない前提を置きます。そのため、FY21/12期以降は、FY20/12と同じ数字を横置きにしています。

グレーの部分はまた後程戻ってきますので、一旦はこのままで置いておきます。

Tips:"Balance Check"という項目を入れておくと良いです。計算式としては、資産合計ー負債合計ー資本合計で、ここがゼロであること確認します。「完成編」にて再度言及します。
AsahiGroup_エクセル(3表連動_BS_途中).PNG

次に、「CF」シートに移ります。ここで1点重要なコツとして、CFシートは、実績値は不要です。理由としてはモデル上これまで様々な仮定を置いているため、過去のキャッシュの動きと将来の動きが必ずしも連動しないため、過去数値があまり参考にならないためです。

こちらについても、まずは第3回に「WorkingCap」シート並びに「D&A」シートで計算した、運転資本増減、減価償却費、有形固定資産の取得(CAPEX)金額をリンクさせます。また、FY20/12期の期末現預金残高についてもBSシートとリンクしておきます。下記の緑色の部分です。
「その他」の営業キャッシュフローと投資キャッシュフローはゼロと仮定しています。これはBS項目において、その他のBS項目は変化させない前提という点と対応しています。

また、配当性向については30%と仮定しています。

AsahiGroup_エクセル(3表連動_CF_途中).PNG

(※上記に期末現預金残高が表示されていますが、計算が未だ終わっていないので、正しい数字ではないことに留意)

グレーの部分はまた後程戻ってきますので、一旦はこのままで置いておきます。

■「負債及び金利計算」シートの作成
ここでもう1つ新規のシートを作成します。「Debt_Interest」とシート名を付けておきます。PLシートと連動する受取利息と支払利息を計算します。

また、重要な項目として、手元現預金が不足した際に自動的に「当座貸し越し」のようなものが行われるという動きをモデル上で再現します。これを「Revolver」と言います。Revolverの仮定としては、ある一定程度の必要最低限預金を仮定の上、現預金がそれを下回る場合は当座貸し越しとして借入を行い、上回った場合には、上回った分がRevolver返済に充てられる、という仕組みになります。

この仕組みを導入することにより、現預金がショートしない(つまり、会社が倒産しない)モデルを作ることができます。※もちろん、倒産しないといっても借入が一定程度借り入れが可能であるという前提になりますが、、、

尚、少し複雑になりますが、ここでエクセルの循環計算が最終的に行われることになります。つまり、Revolverも当然有利子負債ですので、Revolverが増えることによって、支払利息が変わります。支払利息の変化はPLに変化を及ぼし、キャッシュフローにも変化を生じさせます。キャッシュフローの変化は手元現預金残高に影響を与えるので、それがまたRevolver残高に影響することにつながります。

さて、具体的な作業に入ります。
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