二次創作に疲れたあなたへ~『求められていない』と感じる理由とその乗り越え方

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こんにちは、ほうりです。

今回は、二次創作をしていると、誰しもが感じる悩みの一つである、『自分の作品は界隈に求められていないんじゃないか』という、もやもやの正体ってこれなんじゃないかなということについてお話ししていこうと思います。

まず最初に申し上げますと、あなたが作っている作品というのは、決して無駄じゃないということなんですよね。

綺麗ごとに聞こえるかもしれませんがこれはまぎれもない事実です。

何より人間はセルフトーク(自分自身に対して無意識を含めてかける言葉)によって、受け取る情報や見える景色が変わって来るので、『自分の作品は求められていない』とか『自分は界隈でいらない子なんだ』と思えば思うほど、潜在意識や脳はそういう環境が自分らしく心地がいい空間(コンフォートゾーン)だと認識するため、根拠もなくそう思うのは自分で自分をタコ殴りにしているようなものです。

とは言っても、人間は不完全な生き物なので、状況や天気、体調によってはテンパっちゃったり、ネガティブになる気持ちになるときもあります。
所謂負のループにハマっていくという奴ですが、これも人間の生存本能として組み込まれていることなので、しょうがないことなんです。

なので、周囲からの反応が薄かったり、周りが見向きもしたい内容に感じても、決してそれはあなたの才能や努力が否定されていたり足りないというわけじゃないですし、凹む自分を必要以上に弱いと責め立てる必要はありません。繰り返しますが人間だからこそ組み込まれている生存本能です。

その上で本題に入っていきます。

人は基本的に、他人に興味がない

結論から申し上げると、👆これを見落としている・もしくは知らなかったという方が、『自分は界隈にとっていらない子』とか『自分の作品は求められていない』と強く感じてモヤモヤしているのではないかと思うのです。

何故そう思うのかというと、私も昔はこのことを知らず、メンターさんの発言や心理学や脳科学の本を読み漁ることで知り、大変驚いたからです。

昔の私は

🌀人はいい意味でも悪い意味でも自分に興味がある
🌀作品をアップしたら秒でブクマや感想がもらえるのは当然
🌀逆に日記とか匿名掲示板で毒でも吐こうものなら、速攻で特定されて自宅に凸される((((;゚Д゚))))

と本気で信じていたんですよね(^_^;)

しかしそれは事実無根であるという事を、マインドコーチングを学んでいく上で気づかされました。

人は「自分にしか興味がない」って本当なの?


ここまでの話を聞いて、「でも実際、私のこと見てる人もいるかもしれないし」って思った人もいるかもしれません。

SNSで空リプっぽい投稿を見て「これ私のこと言ってるんじゃないの?」と落ち込んだり、占いの言葉に「え、めっちゃ当たってる…私のことやん」ってなったりした経験がある人もいるのではないでしょうか?

でも実はそれ、すごく自然な心理反応なんですよね。なぜなら人は、無意識のうちにあらゆる情報を“自分”に結びつけてしまう性質があるからです。

空リプを自分に向けられたと感じる理由

これは「自己関連付け(self-referential thinking)」っていう心のクセのひとつで、他人の発言や行動を“自分”とリンクさせて受け取ってしまう現象です。
特にSNSみたいに言葉の主語があいまいやと、「それ、自分のことじゃないの?」となりがちです。

でも実際には、他人はそこまで自分のことを気にしていないことが多いんです。なぜそこまで言い切れるかというと、みんな自分のことで精いっぱいだからです。

これだけ情報過多かつ選択肢の多い中、自分で自分をどうプロデュースするのかに必死の世界で私たちは生きています。

そんな中で他人のことに興味を持つとしたら、よほど近しく大切な相手ではない限り無理難題だと思っていた方が気持ちが楽になります。

占いが「当たってる!」と感じる理由

これには「バーナム効果」っていう心理現象が関係しています。

占いの言葉は基本的に、誰にでも当てはまるような曖昧なことを言っていますが、人はそこから自分にピッタリな意味を無意識のうちに読み取ってしまうようにできています。

例えば「あなたは周囲に気を使うタイプですね」って言われたら、「うわー私のことじゃん!」って思ってしまう事はありませんか?

これも、結局は人が自分のことに一番興味を持ってるっていう証拠なのです。

心理学でも「人は他人に興味がない」とハッキリ証明されてる

ここからは、ちゃんとした心理学の実験に基づいた根拠を紹介していきます。

1. スポットライト効果(Spotlight Effect)
これは「自分が他人から注目されている」と過大評価してしまう心理現象のことを言います。

コーネル大学の研究では、学生に恥ずかしいTシャツを着せて教室に入ってもらった実験が行われました。

Tシャツを着せられた学生は「みんなに見られて恥ずかしい!」と感じていましたが、他の学生に「この人、どんなTシャツを着ていたか?」と尋ねたら、ほとんど誰も覚えてなかったという結果になりました。

つまり、この実験から導き出されたのは「人は他人をそこまで見てない」ということになります。


2. 自己参照効果(Self-Reference Effect)
人は、自分に関係ある情報を特に記憶しやすいという傾向のことを指します。

たとえば、旅行で撮った集合写真を見ると、真っ先に自分の写りを確認する人がほとんどだと思います。

そのあと仲のいい人や好きな人の写り具合を見るかもしれませんが、大抵は「自分がどう写ってるか」に一番関心があるのです。

これは「他人よりまず自分」っていう、ごく自然な心理の現れの証拠です。


3. 自己奉仕バイアス(Self-Serving Bias)
これは「成功は自分の実力、失敗は他人や環境のせい」と考えがちな思考のクセをいいます。

SNSや二次創作の場でもよく見られて、「反応がない=自分の実力がない」と落ち込みがちです。

しかし実際には、単にタイミングが悪かったり、相手が忙しかったりという外的要因の方が大きいことがほとんどです。

でも、それに気づけず「やっぱり自分がダメなんだ」と思ってしまうのも、自分の視点中心で世界を捉えてしまうからこそなのです。

二次創作にありがちな「勘違い」とは?

じゃあ何故、二次創作において【自分はいい意味でも悪い意味でも興味を持たれている】と勘違いしがちになるのでしょうか?

※ここからはあくまでも私の持論になります。
二次創作には、「興味の下地(ジャンルやカップリング)」がすでに用意されています。
自分自身に興味を持たれているのではなく、その土台に惹かれて人が集まってきている。そこを、私たちはつい誤解してしまいやすいんです。

私自身も、昔は『某RPGシミュレーションの、太郎×花子カップリングといえばAさんだよね』という認識を持っていました。

実際、Aさんと仲良くさせてもらっていた数年間は、Aさんが好きなキャラクターやテーマを調べたり、影響されて私自身もその対象に興味を持てたことが何度かあったんです。


う少しわかりやすく言えば、あらかじめ有名なブランド店を貸してもらって、その中でみんながそのブランドをモチーフにした自作の服やアクセサリーを並べて出店している、そんなイメージです。

最初は「ブランドそのもの」に惹かれて店に入ったけど、いつの間にか、
その店で売られていたBさんの作ったブランド風アクセサリーに目がとまる。
そんな感覚をイメージしてもらえればと思います。

つまり、何が言いたいのか?

『Bさんのアクセサリー=作品』に興味があるように見えても、
それは『あのブランド店=ジャンル』に置かれていたからこそ、目に留まっただけ。
Bさん自身に強い関心があったとは限らない、ということなんです。

そのブランド店を訪れる人たちにとって、好きなのはあくまで【ブランドそのもの】。
だからこそ、Bさんのアクセサリーだけでなく、懐に余裕があれば、Cさんの服やDさんの髪飾りにも、気まぐれに目を向けたりします。

そして、訪れる人のその日の気分やテンションによっては、自分の作った商品に見向きもされないことだってある。
それは、実はまったく自然のことなんです。

でも、二次創作の世界では、そのあたりの感覚がちょっと曖昧だったり、
うまく認識できていない人が(昔の私を含めて)多いように感じています。

たとえば、作品をアップしてすぐに反応がなかったとき、
「えっ…誰も見てない…?」って焦ったことはありませんか?

あるいは、仲良くしていた人がジャンル替えして遠ざかっていったとき、
「やっぱり、私に興味なんてなかったんやな…」と、寂しくなったこともあるのではないでしょうか?

そういう感情が重なっていくと、気づかないうちに、
「自分には価値がないのかもしれない」なんて自己嫌悪に繋がってしまったりするんです。

繰り返しになりますが、人は基本的に「自分自身」にしか興味を持てない生き物なんです。

それはドライで寂しく聞こえるかもしれませんが、
裏を返せば、それだけみんな「自分のことで手一杯」なんだということ。

だからこそ、二次創作=“ブランド店”をお借りして活動している私たちは、
その日、その人の気分や生活のコンディションによって、自分の作品が見られなかったり、選ばれなかったりすることもある。

それはもう、当たり前のことなんです。

だから必要以上に落ち込んだり、自分を責めたりする必要なんて、まったくないと私は思っています。

どうすれば、この「勘違い」から抜け出せる?

では、どうすればこの「錯覚」に振り回されずに、二次創作を楽しく続けていけるのでしょうか?

まず私が大切にしているのは、自己満足を徹底することです。
他人の評価に依存せず、「自分が楽しい」「描いてて気持ちいい」と思えることを大事にする。
これこそが、創作を長く続けるためのいちばんの土台になります。

それから、反応を過剰に気にしないこともすごく大事。
反応が少ない=求められていない、ではありません。
むしろ、ただタイミングが合わなかっただけ、相手のコンディションが合わなかっただけ、そういうこともよくあるんです。
なので、「今は届かなかっただけかもね」と、心のどこかに置いておくようにしています。

それからもう一つ、小さな成功体験を大切にすること。
私のメンターさんたちも、
「大きな成功を成し遂げたいなら、小さな成功を積み重ねることが何より大事だよ」とよく言っていますし、私自身もそれは強く実感しています。

たとえば、
💖前よりも好きな雰囲気で描けた
💖思い切ってアップできた💖昔より落ち込まずに済んだ
こういう“自分の中でのちいさな成功”をちゃんと認めてあげると、
「私はちゃんと前に進んでるな」って実感できるんです。

更にもう一歩進めてみるなら、こうした小さな成功体験を日記やメモ帳に書
き留めておくこと。

人は、できなかったことや無かったことに目が向きがちな反面、自分の持っているものや出来たことに対してはスルーしてしまう生き物でもあります。

なので、その日に起こした小さな成功体験をこまめに記録しておくことで
『なんだ、私きちんと成功収めてるじゃん』
『思っているよりも私、出来てるじゃん!』
と思えるようになり、必要以上に落ち込んで引きずることは少なくなっていきます。

これらを少しずつ積み重ねていくことで、自分らしく、焦らず、心地よく創作を続けていくことができるようになります。

また、数字や外からの評価より、リアルなつながりを大事にした方が、精神的にもずっと安定します。
「たった一人でも、本気で楽しんでくれてる人がいる」って感じられる方が、1000の数字より心が満たされることもありますから。

そして最後に、自己理解を深めることもとても大切。

今まで他人にばかり向けていた“目”を、自分自身に向け直してみる。
「私は、どんな作品を描くときが一番ワクワクする?」
「このジャンルの、どこに惹かれたんだっけ?」
そんな風に問いかける時間を、ほんの少しでも持ってみる。

それだけで、他人の反応に振り回されにくくなりますし、
「自分のために描いてる」って実感を取り戻せるようになります。

・今日も投稿できた自分を褒めてあげる。
・続けている自分を認めてあげる。・「一人の読者として面白いと思えるものを出せた」ことに満足する。
こういった“内側の報酬”を自分に準備しておくことが、発信を続けるためのコツです。
反応ばかりを気にしてしまうと、たとえば、「反応は薄いけど、すごく大事なことを語った記事」を、「反応がないからダメだった」と判断してしまう。
それって、すごくもったいないことですよね。

引用元:ライフコーチで生計を立てる方法【9年の実践と6万字の言語化】/おはなし屋なおと著(有料note)
*二次創作とライフコーチの情報配信という差はあれど、通じるものがあると私は思います。

まとめ

というわけでまとめです。

✅人は基本的に、自分にしか興味を持てない
✅日常のあちこちで、自分の興味が優先されている
✅心理学でも人は他人に興味がないことが証明されている
✅二次創作で陥りがちな勘違いの原因は、すでに土台が整っているから
✅その勘違いに振り回されないための基本は、【人は自分にしか興味を持てない】というのを頭の片隅に置いておくこと
✅そのことを踏まえて
 ✔ 自己満足を“意識して選ぶ
 ✔ 反応がなかったら「今は届かなかっただけかも」と思ってみる
 ✔ 小さな成功を記録する/自分で認める
 ✔ 数字ではなく「本当に話せる相手」「支え合える仲間」に目を向ける
 ✔ 自分への問いかけを習慣にする
↑これらを意識していくと、二次創作がグンと楽しめる。

「人は基本的に自分にしか興味がない」という事実を受け入れることで、他人の評価に左右されず、自分の創作活動をもっと自由に楽しめるようになるはずです。

あなたの作品には、あなただけが持つ価値がある。
それを信じて、これからも二次創作を楽しんでいきましょう!!

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