UbuntuでWeb開発環境を作るには?

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UbuntuでWeb開発環境を作るには?

Web 開発を行う PC として、WindowsyaMac を利用する方が多いと思います。 豊富な商用アプリを考えると、どちらも捨てがたいものがあります。しかし、無料で配布されている Linux も Web 開発という観点では十分に実用になる OS です。

開発用に新しい PC を購入した場合、古くなった PC もまだまだ利用出来る場合は多いと思います。そんな場合に、古くなった PC をサブ開発用の PC として、Linux を導入するのは良い再利用だと思います。

私も、今回開発用の PC として、新しく Mac を購入したので、古い Windows10 の PC を Linux に入れ替えて開発のサブ PC として再生しました。この記事は Linux のディストリビューションの一つで人気が高い、Ubuntu のデスクトップの導入事例紹介しています。

基本的なアプリを統合した Linux ディストリビューションの Ubuntu

Ubuntu は、よく利用される基本的なアプリを統合した Linux のディストリビューションです。インターネットから無料で入手できて、扱いも比較的簡単なので今回、Windows の代わりに、古くなった以前の開発用のラップトップを使って、Ubuntu ベースの開発用の PC にしました。

この投稿では、全体のコンセプトについて紹介していきます。

お試しもできます

Ubuntu のインストールには、インストール用のブート可能な DVD か USB ドライブが必要です。 インストールの時間を考えると、ブート可能な USB ドライブを作成した方がインストールの時間が短くてすみます。 初めて、Ubuntu を導入する方の殆どが、現在利用している OS は Windows か MacOS だと思いますので、ブート可能な USB ドライブの作成には、インターネットからブート用の USB を作成するためのアプリが必要です。

* Windows の場合は、「Rufus」
* MacOS の場合は、「Etcher」

を使って作成します。詳しいやり方はUbuntu のサイトにあるチュートリアルに書いてありますので参考にしてください。手順は基本的に、Ubuntu の ISO イメージをダウンロードした後に、USB ドライブを設定してブート可能なようにイメージを書き込むという手順です。

便利な機能は、一旦ブート可能のインストール用のメディアを作ると、お試しで PC にインストールされている既存の OS やドライブの中身に触れることなく、Ubuntu を試す事ができます。

どんな感じになるかは、この「お試し機能」を使うと良いと思います。制限はありますが、Web 開発で必要なアプリをインストールする事も可能です。

インストールは簡単

インストールはシンプルです。インストールは既存の OS を残したまま入れる方法と、既存の OS を消去して Ubuntu を入れる方法があります。私の場合は、以前利用していた Windows を消して Ubuntus 専用の PC にしました。

あとは、タイムゾーンやコンピュータ名、ユーザー情報(ログインアカウント情報)を入力するだけであとはほぼ自動でインストールをしてくれます。

インストール後にやるのは:

* 日本語入力の設定
* VSCODE のインストール
* Node.js のインストール(npm も)
これで基本的な Web 開発は可能になります。利用するアプリも通常、Windows や Mac で使っているのと同じアプリを使う事ができるので、OS が変わっても余り影響はありません。

ネットワークからアクセスできるように設定!

開発のサブマシーンとして利用する場合、ネットワークから利用出来ると便利です。 通常は、メインの開発マシーンがディスプレイを使うと思うので、メインの PC からネットワークを解してリモートデスクトップにアクセスできると、サブマシーンを有効に利用できます。

今回導入したのは、Windows のリモートデスクトップからアクセスできるようにする、「XRDP」というパッケージをインストールして設定しています。

Windows の場合は、Windows Remote Desktop からアクセスできますし、Mac の場合でも App ストアで Microsoft Remote Desktop のアプリを入れるとアクセスできます。こうすると、メインの PC から必要な時だけアクセスできるの効率よく古い PC を利用する事ができます。

ラップトップの場合の設定

ネットワーク経由でアクセスする場合、ラップトップの場合はディスプレイを閉じて使いたい場合があります。このほうが場所を取らないので便利です。しかし、標準の設定では、ディスプレイを閉じるとスリープモードに入る設定になっていますので、この設定を変更します。

そうすることで、ディスプレイを閉めた状態でメインの PC から利用出来るようになります。

古い PC でもメインの PC からネットワーク経由で利用出来ると、眠らせる事なく現役で活用できます。

デスクトップのカスタマイズ

Ubuntu の場合、デスクトップの見た目を Windows や Mac に近い形にカスタマイズすることができます。 デスクトップがメインの PC と同じような感覚で操作できると、感覚的にももう一つ余分なデスクトップができたイメージなので使いやすくなります。

Ubuntu で標準のデスクトップに採用されている GNOME は、Mac に近いデスクトップになっているので余りカスタマイズしなくても Mac に近い感覚で利用できます。別のパッケージを入れれば Windows に近い感覚で使うこともできるので慣れている環境に設定して使いやすくできます。

有効な活用方法は

基本的に新しい PC の方が高性能の CPU を搭載している事が多く、データの処理時間は一般的に高速にできます。 一方で人間が入力したりする、コーディングの場合は余り差が出ない場合が多くなります。

GitHub などを上手く活用して、イメージの生成やコンパイル、実際の実行などは新しい PC で行って、コーディングや文書の作成などは古いサブ PC を利用すると効率的に PC を活用できます。

まとめ

新しく PC を購入した場合、古い PC に Linux を入れて再生すると開発に活用することが可能です。 Windows10 の場合リモートデスクトップを使うには、Windows10Home ではなく Windows10Pro が必要ですが、Linux の場合、モジュールをインストールすれば、Windows からでも Mac からでもリモートデスクトップを使って活用できます。

簡単なテストでは、処理時間は Windows より Linux の方が 10%程度高速なので Linux にして開発用に再利用するのは悪くないアイディアだと思います。是非お試しください!
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