『個別の授業で面と向かっては言いにくい話をコラムにしています。ですのでタイトルも「ひとり言」。日々の指導で気づいたあれこれを綴ります。』
授業中あくびをかみ殺す生徒をよく見ます。
私の授業が退屈という説もありますが、学校の授業を終えて夕方からの時間です。眠気が出ても仕方ない面はあるのでしょう。
問題は国語の勉強にとって、眠気が致命的なさまたげになることの方。
そもそもわれわれ大人だって、字がいっぱい詰まった本を読むのはおっくうではありませんか?
興味のある内容ならまだしも、仕事の都合で読まねばならない文章で、個人的にはさして興味がなければ、だれだって眠気をもよおします。
まして小学生が読まされる中学受験用の文章は、
①内容的にほぼ興味がない。
②制限時間に比べて長い。
③レベル的にはかなり難しい。
とまさに三重苦のような状況です。
算数や理社が眠くても勉強できる科目だと言うわけではありません。
しかし漢字多めの文字列が並ぶ文章を相手にしなければならない国語にとって、どんなわずかな眠気も大敵です。
頭のスッキリした眠気のない時間を、忙しい毎日の中でどう確保するのか?
国語が苦手な受験生にとって、第一志望合格はそもそも高いハードルですが、眠気のない時間の確保はその最初の関門と言えるのではないでしょうか。