国語講師のひとり言「受験する6年生に年中行事は存在しない」

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『個別の授業で面と向かっては言いにくい話をコラムにしています。ですのでタイトルも「ひとり言」。日々の指導で気づいたあれこれを綴ります。』
ゴールデンウイーク真っ盛りですが、受験予定の6年生の皆さんは、まさか遊びに出かけたりしていませんよね?

受験の年はとっくに始まっていて、しかもすでに残すところ1年ありません。

2025年4月30日時点で、1月入試なら8ヶ月ちょい、2月入試でも9ヶ月しかないわけです。

受験のひと月前になれば、どんなのんびりした受験生でもお尻に火がついて、見違えたように必死になります。

しかしまっとうな受験生なら、その時期には誰もが猛然とラストスパートを始めるわけで、じつはライバルとの差は埋まらないままです。

本番間際になってようやくやる気に目覚め、「相当頑張った。でも結果が…」と嘆く受験生が毎年いますが、本当に1年通して頑張っていましたか?

自分がどんなに頑張ったつもりでも、もっと頑張ったライバルがたくさんいれば、それだけで志望校への門戸が閉ざされるのが中学受験です。

2月入試まで9ヶ月。9ヶ月でいったいどれくらいのことができるのでしょうか?

良い例があります。私は理科と社会の勉強を、まさにそれぐらいの期間しかやりませんでした。

結果を言いましょう。はっきりと何も身につかなかったと思います。

6年生の4月から4科に切り替えるのがそもそも間違いですから、私の失敗はあまり参考にはならないかもしれません。

しかし9ヶ月という時間が、マスターすべき学習項目の多さに比して、あまりにも短いことだけは確かでしょう。

「そうは言ったって6年生のゴールデンウイークは人生に1回きりの貴重な体験だ」とおっしゃいますか?

しかしまったく同じように、6年生での中学受験もまた、人生に1回きりの貴重な体験です。

「どちらを取りますか」などと二者択一式に迫るのは、あまりに料簡が狭い考え方かもしれません。

しかし少なくとも私は、前者を捨てて後者を取り、合格という結果を得ました。









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