『個別の授業で面と向かっては言いにくい話をコラムにしています。ですのでタイトルも「ひとり言」。日々の指導で気づいたあれこれを綴ります。』
テストで問題用紙が配られます。
算数でも理科でも社会でも、問題用紙に答えが載っているということは普通ありません。
問題作成者がミスをして、ある設問のヒントや正解に近い内容を、別の設問の問題文に含めてしまったということでもない限り。
だがしかし!
小学生の頃にすでに気づいていましたが、国語だけは問題用紙の中に答えがもろに出ているんですよね。
せんじつめれば文章読解ですから、文章自体まるまる「答え」と言えないこともありません。
しかしそれでは皆さん納得しづらく、モヤモヤした感じが残るでしょう。
ならば選択肢問題はどうです?
たとえばア~エの4択だとして、そのうち1つは必ず正解です。
「適切でないものを選びなさい」という聞き方の場合なら、4つのうち3つは正解の内容!
すごくないですか?
正しい選択肢の文は、課題とされた物語文や論説文の解説と同じ。
読めば当然読みが深まり、他の設問を解くのに役立ちます。
ようするに国語の文章題は、大問ごとに正のスパイラルと負のスパイラルが存在することになるわけです。
文章よく読めた→選択肢問題〇で理解が深まる→記述も書きやすくなる
文章よく読めず→選択肢問題✕で理解が深まらず→記述も書きあぐねる
上昇曲線にうまく乗るには、やはり最初の読み取りが最大のカギ。
そこでつまずくと、制限時間にせかされながら、目も当てられない負のスパイラルに落ち込むこともしばしばです。
ただ選択肢の文の活用法はほかにもあります。
そのへんのくわしい内容および実践テクニックをお知りになりたい方は、ぜひ私の国語講座を受講してみてください!