5月5日から立夏です

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明日からいよいよ夏のはじまり

春土用も今日で終わって、明日、5月5日から「立夏」に入ります。
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「夏が立つ」と書くように、夏の兆しが見え始める頃という意味で、陽気も増して夏の気配を感じる時期です。
暦では立夏から夏に入るため、「暦の上では夏となりました」といったフレーズをよく見聞きするでしょう。
ちなみに立夏から8月初旬の立秋の前日までが暦上の夏です。

立夏は二十四節気全体では七番目にあたります。
期間は小満の前日までで、2022年の場合は5月5日から5月20日までです。
暦便覧では立夏は「夏の立つがゆへ也」とあり夏の気配を感じ始める頃です。

他にも「立」の文字のつく節気は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」とありますが、いずれも春夏秋冬の最初の節気で、これらを合わせて「四立(しりゅう)」と呼びます。

夏といっても「風薫る五月」とも言われるように、今の時期は爽やかで、一年で一番過ごしやすいのではないでしょうか。



二十四節気をさらに3つに分けた七十二侯は、立夏の間にこのように移り変わります。

七十二候 初候「蛙始鳴」2022年5月5日~5月10日

初候は「蛙始鳴」(かわずはじめてなく)。
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蛙が鳴き始める頃という意味です。
蛙は春先には冬眠から目覚めて活動を開始しますが、鳴きはじめるのは立夏の頃。
鳴くのは基本的にオスの蛙だけでほとんどの種類の蛙のメスは鳴かないそうです。


七十二候 次候「蚯蚓出」2022年5月11日~5月15日

次候は「蚯蚓出」(みみずいづる)です。

蚯蚓(みみず)が地中から出てくる頃。
「みみず」の語源は「目見えず」で、目のないみみずは光を感知しながら暗がりへ進む性質があり、夜や雨の日に土から出て行動するそうです。
土を肥やす役割も果たすので、みみずがいる畑は良い土ができるといわれています。


七十二候 末候「竹笋生」2022年5月16日~5月20日

最後の候は「竹笋生」(たけのこしょうず)。
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筍が生えてくる時期です。
今はスーパー等で一年中、手に入れることができる筍は初夏が旬です。
朝堀りの筍をその場でいただくのが、一番やわらかくて美味しいそうです。
一度は味わってみたいですね。


立夏の期間には何がある?

こどもの日(5月5日)

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昭和23年に制定された祝日法によれば、こどもの日は
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
というのが趣旨となっています。
つまり
「子供の成長をお祝いしながら、これからの幸せを願い、子供を育てる母親にも感謝する日」
なんですね。

もともと5月5日は現在のように男女関係なく子供のお祝いをするのではなく、「端午の節句」という男の子をお祝いする日でした。
その名残りで、現在でも五月人形や鎧、兜、こいのぼりを飾りますね。

ちなみに我が国は、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に、毎年5月5日の「こどもの日」から1週間を児童福祉週間と定めています。

親が子供に残酷なことをした・・・というニュースをたまに見聞きしますが、こういった悲しい出来事がなくなる世の中を願うばかりです。


母の日(5月第二日曜日)

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もともとは1908年の5月10日、アメリカのアンナ・ジャービスという女性がフィラデルフィア教会で、亡き母の追悼のために赤いカーネーションを配ったことが由来です。

そして1910年にはウェストバージニア州の知事が5月の第二日曜日を母の日に制定し、それが日本にも伝わって、現在の母の日となったのです。

日本で初めて母の日が行われたのは1915年のことで、我が国においても母の日の歴史は100年以上も続いているのですね。


立夏の旬のもの

ちまき

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ちまきは、もち米やうるち米、米粉などで作った餅を笹などで包んで三角形にし、い草で縛ったお餅です。
昔は、チガヤの葉で餅を包んでいたため「ちまき」と呼ばれるようになりました。
もともと、ちまきは中国から伝わったお餅です。
中国の楚国にいた政治家・詩人の屈原(くつげん)が5月5日に亡くなり、毎年命日にはお供え物として、ちまきを作ることになりました。
当初は餅だけをお供えしていましたが、悪い龍に盗まれないようにするために餅を葉っぱで包むようになったのがちまきの始まりです。

柏餅

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柏の葉っぱで包まれた柏餅も、こどもの日あたりに食べる有名なお餅です。
柏は古来より神聖な木として扱われており、新芽が出ると古い葉が落ちることから「子供が生まれるまでは親が死なない」と考えられるようになり、そこから子孫繁栄のお餅として柏餅を食べる風習が始まりました。

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お吸い物や煮物、筍ご飯にするとおいしいたけのこは、七十二候にもあるように立夏の頃にちょうど生えてきます。
伸びすぎないうちに収穫して食べるとおいしく、ちょうど今頃が良い時期です。

にんじん

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あまりメインの食材としての出番の少ないにんじん。
実はカロテンがたっぷり含まれており、免疫力を高めてくれる食材です。
にんじんはオレンジ色が一般的ですが、白色、黄色、紅紫色、黒紫色の変わり種にんじんも栽培されています。

あさり

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お吸い物や酒蒸し、ボンゴレスパゲティやアクアパッツァなど、洋の東西を和風問わず、様々な料理で活躍のできる万能食材であるあさり。
栄養価も高く、鉄分やミネラルが豊富です。

新じゃが

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通常のじゃがいもよりも皮が薄くて、柔らかい食感が魅力の新じゃがも今が旬です。
皮をむかずに調理しても食べられるので、皮の部分の栄養もしっかり取れます。

じゃがバターなんかもいいですね。
昔、函館に行ったときに食べた「じゃがバタ塩辛」が忘れられません。
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旬のエネルギーをいただいて元気にいきましょう!

この時期は美味しい食材が目白押しです。
他にも春キャベツや新たまねぎ、さくらんぼにアスパラガス、しらす等・・・キリがありません(笑)

旬の食材は自然環境で生き抜くパワーに満ちているので、その季節に必要な栄養素をたっぷり含んでいます。
また、旬のものほど甘味や旨味が多く、数も多く出回るので安価に手に入ります。

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これからだんだんと暑い日が多くなってきます。
旬の食材でしっかりエネルギーチャージして、元気にお過ごしくださいね。



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