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今回は、前回に続き
【終末期における点滴や酸素投与についての考え方 その2】 をご紹介します。
終末期における抹消点滴や酸素投与の選択は、「その人らしい最期をどう支えるか」という深い倫理的・臨床的判断が求められる場面です。
医療者の視点から、医療的ケアの選択についての考え方を整理します。意思決定支援の材料として参考になさってください。
《看取り期における点滴と酸素投与 ― 延命との境界を考える》
人生の最終段階を迎えたとき、医療・ケアの在り方について多くの人が悩み、迷います。その中でも「点滴を続けるべきか」「酸素はつけたほうがよいのか」といった問いは、利用者様本人やご家族、そして医療従事者の間でよく話題になります。
特に、終末期、すなわち看取りの時期において、これらの医療的処置が「延命措置」になるのかどうかを見極めるのは、非常に繊細な問題です。
本記事では、看取り期における点滴と酸素投与について、その意義と限界、そして延命との境界について考えてみます。
❶看取り期の特徴と身体の変化
看取り期とは、数日から数週間以内に死が予測される時期を指します。この時期には、身体の様々な機能が低下し、「食べない・飲まない」「反応が乏しくなる」「意識が朦朧とする」「呼吸が浅く、不規則になる」といった変化が現れます。これらは命が自然に閉じていくプロセスであり、必ずしも苦しみを伴うものではありません。
この時期、身体は栄養や水分の吸収能力を失っており、無理に栄養や水分を投与することで、かえって体に負担をかけたり、苦痛を増やすことがあるのです。
点滴は必要か? ― 身体を潤すのか、苦しめるのか
点滴(静脈内補液)は、水分や電解質、時には栄養を体内に補う医療的手段です。脱水や意識障害が見られると、点滴をして少しでも状態をよくしてほしいという願いが生まれるのは自然なことです。
しかし、看取り期の点滴には以下のような問題点もあります。