反独裁制としての儒学-華を以て「華」を伐つ論ー
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1 :日本儒学の可能性について
幕末から維新期にかけて活躍した熊本藩出身の儒者横井小楠が甥の渡米の際に与えた手紙の中の「明堯舜孔子之道、尽西洋器械之術、何止富国、何止強兵、布大儀於四海而已」(送左大二姪洋行)という一節は有名である。また、『国是三論』の中でアメリカ合衆国について「ワシントン以来三つの原則を立てて、世界の戦争を終息させることを任務とし、あらゆる知識を摂取して治教に役立て、さらに大統領の地位を賢者に譲って子に伝えず、君臣関係を廃してその上地球上の善美と称するものはすべて採用して自分たちのものとしている」といった意味のことを述べているのも知る人ぞ知る話である。
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