ココナラに参加してからたくさんのクライアントさんとお取り引きをさせていただく中で、よく「デザイン制作をお願いするのは初めてです…」というお声を聞きます。
以前にもココナラブログでグラフィックデザイン発注と制作について記事を書いて、ご案内をさせていただいておりましたが、
こちらの記事ではデザイナーの業務を知ってもらうといった内容だったので、今回はココナラ・デザイン発注初心者さんに向け、改めてポイントを抑えたものを綴っていきたいと思います!
※この記事の内容は1デザイナーの考えですので、正解ではありません
1. デザイン発注前にすること
発注したい内容をまとめる
デザイン発注したいと思うということは、それぞれ思い描くイメージがあると思います、まずそういったイメージを箇条書きでもいいので一度まとめみてください。
ざっくり「名刺が欲しい」でもいいと思いますが、デザインは無限大。
なるべくイメージは具体的に出しておくのがいいと思います。
デザイナー(出品者)を探す
デザイン制作をお願いするにはデザイナーを見つける必要があります。
ずばり、デザイナーを探すポイントは、ポートフォリオ(実績)
デザイナーのポートフォリオは飲食店でいうメニューのようなもの。
単に「イタリアンのパスタ」と言っても味付けが違ったり、麺にこだわりがあったりとお店によって特色があるのと同じで、デザインもデザイナーによってテイストや雰囲気は変わってきます。思い描くイメージに近いデザインや自分が良いと思うデザインを作るデザイナーを探すのがいいと思います。
「お任せしたい!」と思うデザイナーに出会った後は、先ほど用意した「発注したい内容」を思い切って相談してみましょう。
発注したい内容をデザイナーに伝えることで費用も確認することができます。
ざっくりした発注内容でもデザイナーから「どんなものを作りたいんだろう…」とわからない部分については質問されることもありますので、まずは気になったデザイナーへ相談するのが一番だと思います。
2. 依頼をする
自分の希望イメージに近いデザインや好きなテイストのデザイナーを見つけ、依頼をします。
依頼後の流れは、実際にわたしがお仕事をいただいた時の流れを元にご紹介します。
【制作の流れ】
1. ヒアリング・デザインイメージのすり合わせ
2. 必要データの提供
3. デザイン制作
4. 提案
5. 修正・加筆
6. 納品
ご依頼をいただいて、すぐに作ります!とはなかなかいきません…。
まずはご依頼内容や事前の相談内容を元に制作の方向性を決めていきます。
1. ヒアリング・デザインイメージのすり合わせ
より完成イメージを明確にするために必要な工程です。
クライアントとデザイナーの思い描く完成イメージが違ってしまうと、制作物から得られる効果が薄れてしまいますので、より明確できるようにします。
デザインについて言葉では説明するのは難しい…という場合におすすめしているのが画像での共有です。
Pinterest や Googleで「飲食 チラシ」といった欲しいと思うものをざっくりでもいいので検索してみてください。
検索結果から参考イメージを探し、「参考イメージのどこが希望するものに近いのか」を添えて共有することでお互いに完成へのイメージがしやすくなります。
ヒアリング内容の項目については、制作内容やデザイナーによって異なりますが希望イメージを聞かれることは多いと思いますので、目で見てわかるもので伝えるのがいいと思います。
2. 必要データの提供
デザインを制作する上で特に必要となるデータとその準備についてご紹介します。
【必要なデータ】
・テキスト
・写真や画像
必要なものはわかったけど、フライヤーに掲載する内容は、どんなものを用意すればいいの?と思う方もいらっしゃるかと思います。そんな時には5w1hを参考にしてみてください。
例:飲食店のオープンを記念したフライヤーを作りたい
Who(だれが) イタリアンレストランからお客さまへ
When(いつ) 2021.2.1〜2021.2.28
Where(どこで) みなとみらいの店舗
What(なにを) オープンを記念した告知
Why(なぜ) オープンを記念してランチメニュー10%割引を実施
How(どのように)フライヤー持参で割引適応
例のように作りたいものを5w1hに当てはめるとフライヤーに掲載するべきもの(太字)がなんとなく見えてきませんか?
この方法は発注内容をまとめる時にも役立ちますし、デザイン制作にも使われています。ぜひこの5w1hを骨組みとして少しずつ肉付けをしてみてください。
「なぜ制作したいと思うのか」「作ったデザインでどんな効果を得たいのか」「どんなことをアピールしたいのか」という部分を踏まえ、考えをまとめるのもいいと思います。ヒアリングの部分でも触れましたが検索したイメージにどんなことが書いてあるのかもとても参考になります。
テキストデータについて
「既存チラシ画像」「アウトライン化したAIデータ」で用意される方もいらっしゃいますが、デザイン制作はIllustratorというPCソフトを使い、テキストをコピー&ペーストしてデザインへ流し込んでいきます。
その際にコピー&ペーストできないデータでの提供ですと一字一句書き起こしが必要となってしまい、作業量は増え、費用もかかってきます。
ですので、掲載するテキスト内容はメモ・テキストエディット・Word形式でまとめることをおすすめします。
画像や写真について
テキストと一緒に掲載することでユーザーが内容をイメージしやすいデザインにすることができます。
しかし、印刷物に掲載する写真や画像には決まり事があるので、デザイナーと相談した上で準備するのがいいと思います。
「この写真が使いたい!」という希望があれば、事前にデザイナーに伝えておきましょう。
これらを済ませ、制作へと進んでいきます。
デザイン案ができた後は、よりイメージに近いものへと近づけるために修正や加筆をして納品となります。
修正や加筆をお願いする場合は、修正箇所がわかる資料(画像やPDF)+反映してもらいたいテキスト・写真を送りましょう。
資料では、赤ペンを入れて修正箇所を指示し、テキストはコピー&ペーストできる形式だととてもありがたいと思いますが、ボリュームが少なければメッセージでも大丈夫だと思います。
3. 納品後
制作したデザインは、印刷会社への入稿やお持ちの複合機での印刷、またはwebサイトへのアップロードなど様々な用途に使われると思います。
しかし、制作したデザインには著作権がありますので、確認の上、守る必要があります。
ココナラでは著作権譲渡について出品ページで確認することもできますので必ず確認をしておきましょう。
もし制作したデザインを別の媒体で使用したいと思った時に、デザイナーの許可なくデザインを編集してしまうと著作権に触れてしまう場合もありますので、必ず著作権譲渡についての確認とデザイナーへの確認や許可を取るようにしましょう。
まとめ
では、最後に制作依頼をするために必要な内容をまとめていきます。
1. デザイン発注前
・発注したい内容をまとめる
・デザイナー(出品者)を探す
POINT:事前に発注したい内容をまとめることで、相談しやすくなる
デザイナー探しはポートフォリオを参考にする
2. 発注をする
・デザイナーと制作内容の打ち合わせする
・必要なデータを準備する
POINT:必要データやヒアリング内容はデザイナーや案件に合わせる
テキストはメモ・テキストエディット・Word形式で準備する
3. 納品後
・デザインの著作権についてしっかり確認する
最後に
いかがでしたか?以上がデザイン発注に必要なものや流れでした。
ココナラを初めて利用される方やデザイン制作が初めてという方はぜひ参考にしてみてください。
またここで「参考イメージ」「希望イメージ」と書いてきましたが、これはデザインだけではありません。
「こんな文章を入れてこんなことを伝えたい」「こんな写真を見せたい」と言ったデザインを作る上での要素も含まれます。
「こんなデザインにしたいんだ!とまでは伝えられないけど、記載して欲しいことはある!」でも構いません、作りたいものがある時はぜひデザイナーへ相談ください!
それでは失礼いたします。
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