金峯山寺 蓮華会・蛙飛び行事 2022

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世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つになっている吉野山。修験道の発祥の地といわれ、金峯山寺は修験道の総本山です。その金峯山寺で毎年7月7日に行われている法要が「蓮華会」で、同時に行われる行事が「蛙飛び行事」です。

「蓮華会」は修験道を開いた役行者が産湯に使ったと伝えられている大和高田市の弁天池の蓮の花を金峯山寺の蔵王権現に供える法要です。「蛙飛び行事」は平安時代の延久年間(1069〜1073年)に山伏を侮辱して、鷲にさらわれて、崖の上に置き去りにされた男が金峯山寺の高僧によって蛙の姿になって降りることができて、高僧の読経によって再び人の姿に戻ることができたという話に由来しています。

「蛙飛び行事」では当日、蛙の着ぐるみを身に纏った人を太鼓台に乗せて、吉野山を練り歩きます。昨年。一昨年と新型コロナウィルス感染拡大の影響で、中止を余儀なくされましたが、今年は3年ぶりに開催されました。

上千本にある竹林院前を出発した太鼓台は、元気のいい掛け声の下、吉野山を降っていきます。途中、何箇所かで休憩を挟みながら、ロープウェーの吉野山駅へ。吉野山駅で蓮を持った修験者と合流して、太鼓台は金峯山寺へと向かって再び吉野山を上っていきます。
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金峯山寺に到着すると、は蓮を献花する法要が行われ、続いて蛙が外陣に出てきて、導師の法力で人間の姿に戻る儀式が行われました。

「蓮華会・蛙飛び行事」は春の桜の時期に行われる「花供懺法会・花供会式」、節分の日に行われる「節分会・鬼の調伏式」と並ぶ金峯山寺の三大行事です。しかし、近年は少子高齢化の影響によって次世代への継承が大きな問題になっています。

吉野山の人たちは気さくで話しやすく、初めて訪れた人でも違和感なくすぐに打ち解けることができます。信仰に基づく伝統が受け継がれている吉野山に行って、地域の人たちに混じって祭りに参加してみませんか。




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