世界遺産二条城 夏の特別事業

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二条城は江戸時代に徳川幕府の京都の拠点となったお城。徳川家康によって慶長8年(1603)に京都御所の守護と将軍が京都での滞在先として、築城されました。3代将軍家光の時代、後水尾天皇行幸のために城内は大規模な改修が行われました。

国宝に指定されている二の丸御殿は書院造を代表する日本の建築史を語る上で欠かすことができない重要な建物。書院造とは、室町時代から江戸時代初期にかけて完成した建築様式です。平成30年(2018)に復元、公開された名古屋城の本丸御殿は太平洋戦争末の昭和20年(1945)に空襲で焼失しているなど、築造当時の姿を残す貴重な建物。

二条城では令和3年(2021)の夏、まだまだ予断を許さない新型コロナウィルス感染対策としっかりとした上で、「夏の特別事業」が実施されます。

二の丸御殿内の「大広間二の間」は大政奉還が行われた日本の歴史の重要な舞台となった場所ですが、特別事業では普段は立ち入ることができない大広間二の間に上がって、欄間彫刻等を間近で見ることができて、二の間から将軍が座っていた一の間も見ることができます。

国の重要文化財に指定されている二の丸御殿の障壁画は狩野探幽によって描かれたもの。オリジナルは展示収蔵館で保存されていて、年に4回、一部を公開しています。今回の特別事業では「歴史の舞台〈大広間(おおひろま)〉の対面所」というテーマで前期、後期に分けて下記の日程で公開されます。
前期:将軍が見た二の間 令和3年7月15日(木)~8月23日(月)
後期:将軍を取り囲む一の間 令和3年9月3日(金)~9月26日(日)

更に香雲亭で清流園を眺めながら京料理いそべ「季節の一品付 京のゆば粥御膳」を食べることができるとのことです(1日28名限定、完全予約制)

普段は廊下から覗き込むだけの二の丸御殿の大広間二の間。上がってみて、歴史が変わった瞬間に想いを馳せてみるのも素敵ですよね。

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