不動産鑑定士はなぜ先生と呼ばれないのか

記事
法律・税務・士業全般
最近不動産鑑定業界への就活をはじめたのですが、その中で企業側が

「不動産鑑定士は他の士業と比べ先生と呼ばれない」

と発言されていました。

理由は

「不動産の取引市場を最も把握しているのは不動産仲介業者であり、その点においては不動産鑑定士は劣るため、証券化案件等他の不動産会社と関わる場面においては、特に先生と呼ばれない」

というものでした。

また、

「先生と呼ばれたいのであれば個人を相手に仕事を行うべき」


とのことです。

なんとなく腑に落ちた感じはありましたね。

一般的に、法律について一番詳しいのが「弁護士」、会計について一番詳しいのが「会計士」、税務について一番詳しいのが「税理士」であり、これらの有資格者は「先生」と呼ばれるイメージが強いです。

では不動産鑑定士は?そもそも一般層にはあまり認知されていない資格であり、たしかに個人相手であれば「先生」と呼ばれることが多いだろうと思います。

ただ、不動産に係るプロは不動産鑑定士だけでなく、不動産鑑定士以外の不動産のプロからみて、はたして不動産鑑定士は不動産業界において「先生」と呼ばれる知識を有しているのかと言われると、どうなのでしょうか。

不動産鑑定士の中でも知識や経験の質・量は千差万別であり一概にいえないですし、私はまだ不動産鑑定士ではないので把握しきれていない部分は多くあると思います。

が、不動産取引市場については間違いなく不動産仲介業者が一番詳しいでしょうし、「現実の社会経済情勢の下で合理的と考えられる条件を満たす市場で形成されるであろう市場価値を表示する適正な価格」を導き出すことに代表される不動産鑑定士の仕事において、本来であれば不動産鑑定士は不動産取引市場について一番詳しくなければならないのでは?そう考えると確かに他の不動産業者、特に不動産仲介業者からは先生と呼ばれることはないよな、なんて想像できます。

ただそこに不動産鑑定士としての新たな価値を生み出すチャンスがあるような気もします。

これについてはまだ内容がまとまっていないので割愛しますが、「不動産鑑定士でなければ行えない仕事」を新たに創作するべきなのではないかなと。

はやく不動産鑑定士となって基本的な能力を身に付け、不動産鑑定士としての新たな仕事を創作してくのが今から楽しみです。



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