2022-2024:幻想大国アメリカは生まれ変わるのか

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西洋占星術において国を占うこともある。その際に取り扱うものを始原図という。私は国を見るうえで始原図はそこまで信ぴょう性のあるものとして見ていない。国がいつ生まれたかということは人の誕生とは大きく違い、時間においてどこで区別をしたらいいのかハッキリとはせず、極めて概念的であると思うからだ。大抵の場合は戦後や統一で国体が変わる時や長老、皇帝、首相、リーダー的存在が何らかの宣言、日本でいうと天皇が詔勅的なことを述べた際の時刻を決定的イベントとみなし図とするらしい。つまりいくつもの始原図候補が上がってしまうということになる。そして今日ブログに書きたいのは今英語圏の占星術界で注目されているアメリカの始原図についてである。その図の時刻はフィラデルフィアにて独立宣言が採択された頃である。その宣言がなされるまでアメリカの大地はアメリカという名ではなく植民して名付けた随所の名で呼んだり、その全体の土地を新世界と呼んでいたらしい。私はその知識をアメリカ人の方が書いた歴史本から発見した。そのタイトルは「ファンタジーランド:狂気と幻想のアメリカ500年史」である。この著書曰くアメリカ人は極端に幻想を好む。それは日常的な思考習慣にまで完全に浸透し、とても根深い問題になっているという。その根本的原因は国に居場所をなくしたピューリタン(カトリックから離反した1派)がユートピアを夢見てアメリカの大地に渡ったことにあるという。著者曰く彼らは誇大妄想的でありもしないことを本気で信じ込んでいたり、そうすることで自らを鼓舞したらしい。ある種彼ら同様オカルトを信じる私の身から言わせて頂くとよく言えばロマンス、悪く言えば縋るかの如く逃避、地獄的想念が幽界と化してアメリカという国が出来上がったということなのだろう。そこで私は始原図に目を付けた。なんとMC(看板みたいなもの)に幻想を意味する天体、海王星が合しているのだ。アメリカという国は現代の文化、というよりかは現代の虚構を生み出した元祖といえるし、そうみるとこの始原図は誤っていないと無理矢理こじつけることが可能である笑
そして本題として触れていきたいのは、この始原図の冥王星の位置である。その度数は山羊座の28度で、今現在進行している冥王星の位置と重なるのだ。つまりそれは冥王星が一周したことを意味する。これをプルートリターンと呼び、始原図においては国が生まれ変わるというジンクスがあるらしい。冥王星の公転周期は約248年前後だが、それを期にどれだけ強靭な国であろうと国体を維持できなくなるわけだ。これは265年間続いた江戸幕府においても同じことが確認できる。アメリカに似ていると昨今言われがちなローマの歴史も最初はラテン系の都市国家(規模でいうと町レベル)の部族同士で争い、吸収合併することで勃興が始まり、カルタゴ(今でいう地中海に面したアフリカ上部の地域)のハンニバルと戦い、ガリア(フランス)を侵略吸収し、最終的には今でいうドイツ北部圏からゲルマン人(白人)が国に入り込んで住み着いたり、ローマ人と混血(後のヨーロッパ人、今の白人)したり、そのうえでドイツ北部圏にいたゲルマン人(白人)の集団と戦争したりで国自体は存在していても黎明中期終末で人種も価値観も別物にカオスに変遷していることが想像できる。アメリカもそれまでを引っ張り育んできた典型的ヨーロッパ白人の数が減り、影響力が弱まり、有色人種が増えていくという今後、生まれ変わらざるを得ないのは必至である。また若年層中年層の多くにバーニーサンダースが支持されていたことからそれまでの典型的資本自由主義にも陰りが来ているともいえると思う。そして根深い黒人の問題とも向き合わなければいけない。長くなったがもう幻想に浸っている時間は終わったといえるのかもしれない。今後アメリカの命運を見守りたいと思う。
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